House View
11月もドル高基調が続くかどうかは、米長期金利の動向がカギとなる。10月に米10年債利回りは5.02%前後まで上昇する場面があった。これによって、米長期金利はひとまずピークを付けたとの見方もある一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ期待や米国…
ポンド/円 10月の見通し 英中銀(BOE)は9月に予想外の利上げ見送りを決定した。英政府がエネルギー価格の上限を引き下げた影響などもあって同国のインフレは鈍化基調となっている。こうしたインフレの落ち着きによって、BOEとしては景気動向を点検するため…
【外為総研 House View】 執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也 目次 ▼ユーロ/円 ・ユーロ/円の基調と予想レンジ・ユーロ/円 9月の推移・9月の各市場 ・9月のユーロ/円ポジション動向・10月のユーロ圏注目イベント・ユーロ/円 10…
【外為総研 House View】 執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也 目次 ▼ドル/円 ・ドル/円の基調と予想レンジ・ドル/円 9月の推移・9月の各市場 ・9月のドル/円ポジション動向・10月の日・米注目イベント・ドル/円 10月の見通し …
ポンド/円 9月の見通し 英中銀(BOE)は賃金の上昇とインフレの高止まりを受けて9月20-21日の金融政策委員会(MPC)でも25bp(0.25%ポイント)の追加利上げに動く可能性が高いと見る。英国の政策金利が5.50%に引き上げられることで日英金利差はさらに拡大…
ユーロ圏の8月の経済指標を見ると、製造業購買担当者景気指数(PMI)が43.7、サービス業PMIが48.3と揃って分岐点の50.0を割り込んでおり、不況入りを示唆。これまで、景気を下支えしてきたサービス業でも景況感が落ち込んだ。
9月のドル/円相場において最大の注目イベントは19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)であろう。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は8月25日にジャクソンホールで行った講演で「追加利上げの是非は慎重に進めていく」「必要なら追加利上げの準備があ…
英中銀(BOE)は8月3日の金融政策委員会(MPC)で政策金利を5.00%から5.25%に引き上げると予想されている。利上げ幅は25bp(0.25%ポイント)と前回6月の50bpから縮小する見通しだ。7月11日に発表された4-6月の週平均賃金が上振れした直後の英金利先物は50…
ユーロ圏で最大の経済規模を誇るドイツの景気が不安視されている。ドイツの4-6月期国内総生産(GDP)成長率は前期比±0.0%(7月28日の改定値で-0.1%から上方修正)で、3四半期連続のマイナスを免れるのがやっとであった。国際通貨化基金(IMF)が7月に発表…
米連邦準備制度理事会(FRB)は7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で2会合ぶりの25bp(0.25%)利上げを決めたが、次回9月については、データ次第の姿勢を強調して据置き・利上げの両方ともあり得るとの見解を示した。FRBの2大責務である雇用(最大化)と物価(…
6月のポンド相場は、対円のみならず対ドル、対ユーロでも堅調だった。英中銀(BOE)が、高止まりするインフレの抑制に向けて少なくとも年内は利上げを続けるとの見方が広がる中でポンドが選好された。BOEの利上げは米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中銀(E…
7月は円安の流れが続くかどうかがユーロ/円相場の大きなポイントになると考えられる。6月に円が全面的に下落した要因は、日銀が大規模金融緩和を継続する姿勢を示したことにある。欧州中銀(ECB)をはじめとする欧米の主要中銀は、いずれもインフレ抑制に向…
7月のドル/円は①米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げに打ち止め感が広がるか、②日銀の緩和維持スタンスに変化が見られるかが焦点となろう。波乱要因としては③本邦財務省・日銀による円買い介入が挙げられる。①のFRBの利上げを巡っては、7日に発表される6月…
豪中銀(RBA)は6月6日の理事会で難しい判断を迫られそうだ。5月に予想外の利上げを決めた際には声明で「インフレ率が合理的な時間枠で目標に戻ることを確実にするためには、金融政策の一層の引き締めが必要になるかもしれないが、それは経済とインフレがど…
ユーロの強みは欧州中銀(ECB)が6月15日の理事会に続き7月27日の理事会でも利上げを行う見通しで、米連邦準備制度理事会(FRB)よりも利上げ期間が長期化しそうな点だろう。資源価格の下落により供給面からのインフレ圧力は弱まったが、賃金上昇などを通じ…
6月のドル/円相場はいくぶん上値の重い展開が見込まれる。6月13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)における追加利上げの有無は微妙な情勢ながら、仮に25bp(0.25%ポイント)の利上げに動いたとしても引き締めサイクルの「打ち止め感」が出そうなことから…
5月のポンド相場は、6月の追加利上げを巡る市場の見通しに大きく左右されることになりそうだ。
5月4日の欧州中銀(ECB)理事会に注目が集まりそうだ。4月19日に発表されたユーロ圏の3月消費者物価指数(CPI)・改定値はECBが注目するコアベース(食料・エネルギー・タバコ・アルコールを除く)で前年比+5.7%と前月の+5.6%から加速。サービス業を中心に…
ドル/円は5月2日12時の本稿執筆時点で約2カ月ぶりの137円台で堅調に推移している。4月28日に日銀が大規模金融緩和の継続を決定した一方、5月3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では25bp(0.25%ポイント)の追加利上げが濃厚とあって、日米金融政策の方向性…
4月のポンド相場は、利上げ期待で底堅い推移を見込むが、英国経済と金融市場の動向次第では不安定化することも考えられるため注意が必要だろう。
欧州中銀(ECB)は、金融システム不安がくすぶる中でも3月16日の会合で50bp(0.50%ポイント)の大幅利上げを決めた。次回5月会合については「データ次第」と表明して追加利上げを確約しなかったが、ラガルド総裁は31日の講演で「2%のインフレ率へと戻すた…
米地銀シリコンバレー銀行(SVB)の破綻に端を発した米国の金融システム不安は、完全に収束したとは言えないまでも、米当局が預金保護の拡充と銀行規制の強化に向けた動きを強めたことで連鎖的な危機を巡る過度な不安は後退しているようだ。もっとも、銀行規…
【外為総研House View】先月の推移と今後の展望
3月のユーロ/円相場は、ドル/円とユーロ/ドルの動きに挟まれて方向感が出にくい展開が続きそうだ。2月はドルが全面高となる中でドル/円が約4.7%上昇した一方、ユーロ/ドルは約2.7%下落。その結果、ユーロ/円は約1.9%上昇した。つまり、不等式で表すとドル…
2月は米1月雇用統計、米1月消費者物価指数(CPI)、米1月小売売上高と、重要経済指標が揃って予想を上回る中、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの思惑が広がった。1月には利上げが3月にも終了するとの見方が強まっていたが、2月終了…
【外為総研 House View】 執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也 目次 ▼ポンド/円 ・ポンド/円の基調と予想レンジ・ポンド/円 1月の推移・1月の各市場 ・1月のポンド/円ポジション動向・2月の英国注目イベント・ポンド/円 2月の見…
ユーロ/円 2月の見通し 1月のユーロは対円で約0.7%上昇したが、対ドルでは約1.5%上昇、対ポンドでは0.3%下落、対豪ドルでは約1.9%下落とマチマチの動きであった。ユーロ圏の景気について、資源価格の落ち着きなどから最悪期を脱したとの見方は多いが、景…
ドル/円 2月の見通し 2月のドル/円相場は、1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、3日の米1月雇用統計、14日の米1月消費者物価指数(CPI)に加えて、10日頃に発表される見込みの日銀(次期正副総裁)人事案がポイントになるだろう。ドルの下落トレンドが最も強…
【外為総研House View】先月の推移と今後の展望
【外為総研 House View】 執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也 目次 ▼ユーロ/円 ・ユーロ/円の基調と予想レンジ・ユーロ/円 12月の推移・12月の各市場 ・12月のユーロ/円ポジション動向・1月のユーロ圏注目イベント・ユーロ/円 …
【外為総研 House View】 執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也 目次 ▼ドル/円 ・ドル/円の基調と予想レンジ・ドル/円 12月の推移・12月の各市場 ・12月のドル/円ポジション動向・1月の日・米注目イベント・ドル/円 1月の見通し …
【外為総研House View】先月の推移と今後の展望
欧州中銀(ECB)は12月も利上げを継続すると見られ、15日の理事会では主要政策金利が2.50%に引き上げられる(50bp=0.50%ポイント利上げ)見通しだ。また、この理事会で量的引締め(QT)の議論が本格的に始まると見られる。こうしたECBの引き締めスタンスは…
11月のドル/円相場は24年ぶりの下落率を記録して137円台へと下落。10月に付けた32年ぶり高値151.94円前後からの下落率は約9.5%に及んだ。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げは12月にペースダウンを開始し、2023年前半には終了するとの見方が広がったこと…
英国のトラス前政権が模索した大幅減税を巡る市場の混乱は首相の交代を経てひとまず収束した。新首相のスナク氏は元財務相で財政規律を重視すると姿勢を示しており、10月25日の就任演説でも「経済の安定と信用を政府の中心課題に据える」と表明した。次の焦…
10月31日に発表されたユーロ圏の10月消費者物価指数(HICP)は速報値ベースで前年比+10.7%と過去最大の伸びを記録した。エネルギー危機が企業と家計に打撃を与える中で、第4四半期(10-12月期)はマイナス成長に落ち込むとの見方が強い。そうした中で、11月…
米財務省が今年6月に発表した為替報告書によれば、当時から進んでいた円安について「日米金利差拡大が主因」であり「実質実効レートは50年ぶりの円安に近い水準」と指摘。一方で「為替介入は事前に適切な協議をしたうえで、極めて例外的な状況のみで行われる…
9月のポンド/円相場は148.666~167.740円のレンジで推移し、月間の終値ベースではほぼ横ばい だった。円売り主導で13日には167.74円前後まで上昇して約3カ月ぶりの高値を付けたが、その後は 軟化。英国のインフレが高止まりする中、景気後退(リセッション)…
ユーロ/円相場は10月も方向感が出にくい相場展開が続きそうだ。欧州中銀(ECB)は27日の理事会で75bp(075%ポイント)の追加利上げに動く公算が大きく、 資産縮小(量的引締め=QT)を巡る議論を本格的に開始すると見られる。ただ、ウクライナ情勢に好転の兆…
9月の為替市場では円相場に関する2つの大きなサプライズがあった。まずひとつめは日銀の黒田総裁が金融緩和を続ける期間について「2、3年」と発言したことだ。22日の金融政策決定会合後の会見で「当面は金利を引き上げない」「フォワードガイダンスについて…
英国の次期首相を決める与党・保守党の党首選決選投票の結果が9月5日に判明する。トラス外相とスナク前財務相の一騎 打ちとなるが、下馬評ではトラス氏が圧倒的に有利とされる。トラス氏は即時減税を掲げており、首相に選出されれば、所得減 税だけでなく消…
9月8日の欧州中銀(ECB)理事会に市場の注目が集まっている。8月末にECB関係者の話として、ECBはインフレ見通しの悪化を背景に75bp(0.75%ポイント)の利上げを検討すると伝わった。ECBの大幅利上げはユーロの強みとなり得る半面、ユーロ圏の景気懸念を高め…
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)が8月26日にワイオミング州ジャクソンホールで行った講演でインフレ抑制に向けて強い姿勢で臨む決意を表明したことから、ドルが再び騰勢を強めている。8月31日時点の「Fedウォッチ」によると、市場は9月20-21日の米連邦公…
【外為総研House View】先月の推移と今後の展望
7月21日の欧州中銀(ECB)理事会では2011年以来、11年ぶりの利上げが確実視されている。ただ、ECBの利上げ期待はユーロ高に繋がりにくいと考えられる。市場が25bp(0.25%ポイント)の利上げを完全に織り込んでいるためだ。米国は7月に75bpの利 上げに動…
7月のドル/円相場はどこまで上値を伸ばせるか注目したい。6月29日に付けた24年ぶり高値の137.00円前後を上抜ければ1998年8月以来の140円台も見えてこよう。 米国のインフレが予想外に高進したことで米連邦準備制度理事会(FRB)はタカ派姿勢を強めており、7…
【外為総研House View】先月の推移と今後の展望
【外為総研House View】先月の推移と今後の展望
7月21日の欧州中銀(ECB)理事会では2011年以来、11年ぶりの利上げが確実視されている。ただ、ECBの利上げ期待はユーロ高に繋がりにくいと考えられる。市場が25bp(0.25%ポイント)の利上げを完全に織り込んでいるためだ。米国は7月に75bpの利 上げに動…
7月のドル/円相場はどこまで上値を伸ばせるか注目したい。6月29日に付けた24年ぶり高値の137.00円前後を上抜ければ1998年8月以来の140円台も見えてこよう。 米国のインフレが予想外に高進したことで米連邦準備制度理事会(FRB)はタカ派姿勢を強めており、7…