週刊為替レポートハロンズ
来週は週前半に豪州の注目経済指標の発表はありません。26日には豪4月小売売上高が発表されます。市場予想は前月比+0.4%となっています。豪準備銀行は高金利や高インフレが家計に与える影響を懸念しています。豪4月小売売上高が市場予想通りもしくは予想を上…
ポンド/円はダブルボトムを警戒したいです。167円後半から172円前半までの戻りを試したものの、5月2日高値(172.328円)を前に失速しています。チャートはダブルボトム形成も想定される形状であるため、ネックラインと見られる170.70円を下回ってくるようだ…
米ドル/円は137.132円前後の200日移動平均線を上抜けして、138円台も容易く攻略した点で、短期的には勢いがあると言えます。ただ、上昇ペースが速く、短期支持線であるはずの21日線は135円半ばで置き去りにされています。しかも、これまでのローソク足の並び…
米ドル/円は3月24日(129.647円)を起点とした上昇チャネルの中での推移を継続中です。これを信じるなら、133.800-134.100円付近はまずは押し目買いで対応し、5月2日高値(137.770円)からの下落幅の61.8%戻しにあたる136.140円より上では上値が重くなりそ…
来週は17日に豪1-3月期賃金指数が、18日には豪4月雇用統計が発表されます。5月2日のRBA理事会の声明では賃金の伸びが物価上昇に寄与するリスクに警戒しているとしていました。賃金指数が予想以上に伸びていた場合には、RBAが6月にも追加利上げを実施する口実…
来週のユーロは調整的な動きが目立ちそうです。域内の景気動向はサービス業の回復が続いているものの、製造業に陰りが見え始め域内全体ではやや足踏みといったところで、これまでの回復の勢いが緩みつつあり、ユーロへの重しとなり始めています。5/16(火)に…
27日に発表された豪1-3月期四半期CPIは前年比+7.0%となり予想(+6.9%)ほどではありませんが、前期(+7.8%)から伸びが鈍化していました。また、豪準備銀行(RBA)が重視するCPIトリム平均(CPI全項目から値動きの大きかった上下15%ずつを除外したもの)が+6.…
ユーロ/円は少し上昇が速すぎる感じですが、あえて流れに逆らう材料も少ないです。2014年12月高値の149.760円が最も近い目標点となりますが、すでにだいぶ接近しており、このポイントは単なる通過点となるかもしれません。ここを抜けてくるようなら、次は200…
米ドル/円は短期上昇チャネルの上限付近まで上昇しています。上限を上抜ければ、2022年10月21日(151.942円)から今年1月16日安値(127.225円)の下落幅の38.2%戻しとなる136.667円や、137.000円直前の200日移動平均線や3月8日高値の137.909円が意識されて…
4月26日に発表される豪1-3月期CPIに市場の注目が向いています! RBAが4月4日の理事会で利上げを見送った際に、一旦停止という文言を使って説明をしていました。しかし、市場は「これでRBAの利上げは打ち止め」という見方をしていました。 4月12日にブロックR…
ユーロ/円は、多くのトレンドラインが底堅く推移しており地合いはまだ好調のようです。昨年10月21日の高値148.403円を見据えた展開が続いています。ただ、直近の上昇ペースが速かったほか、日足一目の雲上限が低下するなど若干サポート力が緩んでいるのは気…
来週は、4/27(木)に米国の1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)、4/28(金)に日銀金融政策決定会合、米国の1-3月期雇用コスト指数、同3月個人消費支出(PCE)デフレーターと重要イベントが続きます。マーケットは日米の金融政策の先行きに着目している…
米国の利上げ停止観測が強まる一方で、欧州や英国では未だ追加利上げが議論される状況で、金融政策に対する温度差からユーロ/円は5カ月ぶりの水準となる146.886円、ポンド/円は約4カ月ぶりの水準となる166.847円まで各々上伸しました。ただ、国際通貨基金(I…
雇用者数変化は市場予想の2.0万人増を大幅に上回る5.3万人増、失業率と労働参加率はそれぞれ3.5%、66.7%で前月と変わらず(労働参加率の前月は上方修正)となりました。また、雇用者数変化の内容を見ると、正規雇用者数が7.22万人の増加で、非常勤雇用者数の…
直近の米ドル/円は、米経済指標の強弱を受けて振幅しているものの、明確な方向感はなくトレンドが醸成しにくい状態が続いています。来週も、日米のファンダメンタルズに一喜一憂しながらも、米ドル/円は方向性の見定めづらい展開と見るのが妥当なのかもしれ…
雇用者数は予想を上回る大幅な増加、失業率は過去最低に近い水準、労働参加率は過去最高に近い水準となりました。正規雇用者数が大幅に増加したこともあり、不完全雇用率が過去最低となる5.8%まで低下するなど、内容は非常に良いものとなりました。豪州の雇…
コアインフレ率が高水準にとどまっているため、ECBはターミナルレート(金利の最高到達点)と見られる4.00%に向けて、利上げを継続する構えです。米国との金利差が縮小して行くため、ユーロは直近の高値圏で底堅い推移を続けそうです。
米ドル/円は昨年10月16日高値(151.942円)からの下降トレンドラインと、1月16日安値(127.225円)からの上昇支持線に挟まれた領域を振幅する格好になっており、徐々に値幅が狭まっています。今後、どちらにレンジブレイクするのか注目されますが、テクニカ…
4月4日に豪準備銀行(RBA)は理事会を開催し金融政策を決定します。前回、3月の理事会ではインフレがピークアウトした可能性を示唆したほか、「次回会合で利上げ休止について再検討する」との見解を示しました。 その後発表されたオーストラリアの主要経済指…
今週のユーロもECBのタカ派姿勢が崩れておらず上向き方向に変化はないものの、ユーロ圏において独自材料が少ないため、他通貨の動向がユーロの振幅に影響しそうです。特に、金融政策スタンスでECBと距離が開きつつある豪準備銀行(RBA)の金融政策会合の結果…
来週は4月3日(月)の日銀短観を皮切りに、同日の米3月ISM製造業景況指数、4月4日(火)の米2月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、4月5日(水)の米3月ISM非製造業景況指数、4月6日(木)の米3月チャレンジャー人員削減数、4月7日(金)の米3月雇用統計と重要イベ…
3月21日にRBA理事会の議事要旨(3月7日開催分)が公表されました。その中でRBAは「利上げ利下げのタイミングはデータ(経済指標の結果)や経済見通し次第」としながらも、「次回会合で利上げ休止について再検討する」との見解を示しました。 今週は2つの重要…
2月に出した今年の急速なインフレ低下見通しはまだ維持されており、利上げを急く雰囲気はそれほど醸成していません。ユーロ圏をはじめ欧州各国がタカ派姿勢を鮮明にしているため、英国との金融政策を巡る格差からポンドは上値の重い展開となりそうです。
米ドル/円は、一連の銀行破綻を受けた信用収縮の影響が見通しづらい状況で、米ドル/円は引き続き『リスク回避の円買い』に拘束されやすい状態は続きそうです。また、投資家の視線が信用収縮の動向に向かい、経済指標がマーケットのドライブ要因になりづらい…
では豪州(RBA)に対してはどうでしょうか?RBAは3月7日の理事会で前回(2月)の会合の声明に追加した「今後数カ月にわたって金利を引き上げる必要がある」といった文言を「金融政策の更なる引き締めが必要」とタカ派度を弱めました。この時点では豪州のイン…
ECBは理事会直前に信用収縮問題で、ECBの利上げ幅が0.25%に留まるとの見方が強まっていたものの、理事会では当初の見通し通り主要政策金利を0.5%利上げしました。会見に臨んだラガルドECB総裁は「インフレとの戦いへのコミットメントは緩めていない」とし…
来週は3月22日(水)に米連邦公開市場委員会(FOMC)、3月24日(金)に日本の2月全国消費者物価指数(CPI)が予定されています。FOMCを巡っては、ECBに倣って米国も利上げに踏み切り、米金融システムの堅牢さをアピールすると見られています。ただ、シリコンバレ…
前述した通り、3月7日に開催されたRBA理事会では、0.25%の利上げが実施されました。声明を見ると、前月から新たに加わった「今後数カ月にわたり金利を引き上げる必要」といった見方が、「金融政策のさらなる引き締めが必要」に置き換えられていました。市場…
今週は3月16日(木)に欧州中央銀行(ECB)理事会、同日にラガルドECB総裁の定例記者会見があります。ECBは足もとのインフレ上昇を受けて、主要リファイナンス・オペ金利を0.5%引き上げ、3.50%にすることが見込まれています。オーストリア中銀のホルツマン総…
来週は3月14日(火)に米2月消費者物価指数(CPI)、3/15(水)同 2月小売売上高、同2月卸売物価指数(PPI)、3/17(金)に同 3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値と、3月21-22日のFOMC(連邦公開市場委員会)を前に確認しておくべき指標が並びます。2月…
3月7日には豪準備銀行(RBA)の金融政策会合(理事会)が開催されます。前回2月の会合では、それまでの声明にはなかった「今後数カ月にわたり金利を引き上げる必要」といった見方が示されました。その後、ロウRBA総裁は議会証言でも同様の発言をしています。…
ポンド/円は、当時163.360円付近を推移していた200日線を突破すると166.003円までレンジを広げたものの、滞空時間は短くすぐさま200日線の下側に押し戻されようとしています。地合いが強いとは判断しにくいです。200日線を明確に下放れしてくるようだと、一…
来週は3/7(火)・3/8(水)にパウエルFRB議長の議会証言、3/10(金)に日銀金融政策決定会合、同日に米2月雇用統計と重要イベントが並び、気が抜けない週になります。本邦では、黒田体制下での最後となる日銀会合でイールドカーブコントロール(YCC)の修正が前…
ポンド/円は、上昇していた21日移動平均線の勾配が緩やかになり、上方向の流れが一服。ローソク足も一目均衡表の雲上限を割り込んで三役好転が解消しており、目先は雲の下限を目指しながら上値を切り下げていきそうです。2月14日安値(160.107円)付近はサポ…
米経済への悲観的な見方はすっかり後退して、足もとでは米利上げの影響が軽微に済んで景気後退が避けられるとの見方や、ターミナルレート(金利の最高到達点)の引上げ観測も一部で出始めています。雇用統計をはじめ好調だった1月のファンダメンタルズが一時…
ポンド/円は、一目均衡表の雲の中で上値が重くなり、雲下限付近へ押し戻されています。値固めに失敗して、160.31円付近を下回ってくれば、158.000円に向けて下方向への勢いが増してきそうです。戻しても、200日線が推移する163.28円付近がせいぜいではないで…
2月16日に発表された豪1月雇用統計は結果、詳細な内訳ともに弱い結果となりました。 総合の雇用者数は予想(2万人増)に反して1.15万人の減少。前月も下方修正されました(1.46万人減⇒2万人減)。内訳をみると正規雇用者数が4.33万人減少していたことがわか…
米ドル/円は200日線を意識した展開。日足一目均衡表の雲まで下値を切り返し、三役逆転が消滅。底堅い推移が続いています。目先は136.93円付近を推移する200日線が意識されますが、ここを上抜けできれば140.000円回復も見えてきそうです。200日線回復に失敗す…
ポンド/円、長期Fファンの節目割れへ ポンド/円も、日足一目均衡表・雲の下限を下回って上値の重たさが感じられる一方で、下値を徐々に切り上げて狭いレンジに押し込まれる格好になっています。どちらにレンジブレイクするのか見極める展開になりそうですが…
7日(火)に開催されたRBA理事会で、RBAは0.25%の利上げを実施しました。利上げ幅は市場の中心的な予想通りでした。市場では、①前回(12月)のRBA理事会で金利据え置きの可能性が検討されていたこと、②豪12月雇用統計で雇用者数が減少していたこと、③豪12月…
米ドル/円は、日足一目均衡表・雲の下限(132.991円)の上抜けに失敗して、下方向を攻める格好になっています。心理的節目の130.000円割れが定着してくるようだと、2月2日安値(128.081円)、1月16日安値(127.225円)と目線が下がりそうです。まずは同大台…
ポンド/円は、上値をじりじりと切り下げ157円を割り込み、2020年の安値(124.025円)を起点とするフィボナッチファンの38.2%ラインを下回る動きを見せており、50%ラインが通過する151.800-152.000円付近へ目線が下がりそうな様子です。ただ、前回もライン…
今週の豪ドル/円は91.92円前後、NZドル/円は84.01円前後で週初を迎えました。 30日には春節明けの中国で人民元が対ドルで急伸したことで、豪ドル/円も92.66円前後まで上値を伸ばしました。31日には豪12月小売売上高が大幅に悪化していたこと、2月1日に米連邦…
米ドル/円は、週足一目の雲上限(130.894円)に上値を抑えられ、雲の中央レベルへ引き戻されるなど、102.593円(2021年安値)~151.942円(2022年高値)の50%押し(127.268円)を窺う展開になっています。今度もこのレベルでサポートされる可能性はあります…
ユーロ/円は昨年12月15日高値146.732円を起点としたトリプルボトムのネックライン上抜けで視線は上方向に向きつつあります。日足一目均衡表・雲に上値を抑えられる危険はありそうですが、200日移動平均線での上側で推移しているため、それ程気にならないかも…
25日に発表された豪州、NZの10-12月期CPIは豪州が前年比+7.8%、NZが+7.2%とともに予想(+7.5%、+7.1%)を上回る結果となりました。そして、両国ともに中央銀行のインフレ見通し(豪+8%前後、NZ+7.5%)を下回っていました。しかし豪ドルとNZドルの動きは違っ…
米ドル/円の1月の月足を見ると、実体部が約80銭で、上髭が約3.9銭、下髭が約3円と、足長同時線近い形状になっています。この足型は、売りと買いの勢いが拮抗している状態に散見されるローソク足で、米ドル/円はまさに攻防の分岐点に差し掛かっていると言えそ…
ポンド/円は、5日移動平均線の反発で短期的な底堅さが増す中、159.160円付近で推移する21日線の上側で定着できるかどうかがポイントになりそうです。維持できれば、162.000円付近までの戻りはあり得そうです。一方で、維持できなければ、157.000円付近までの…
前回(12月)の豪準備銀行(RBA)理事会の議事録を見ると、RBAは「金利据え置きも検討したが、正当化するデータが得られなかった」と示していました。RBAが金融政策を策定する際に特に意識しているものが、「インフレと労働市場のデータ」です。 1月19日に発…
米ドル/円は130.05円付近の日足一目均衡表・転換線、131.15円近辺の21日移動平均線、132.51円付近の日足一目基準線が、厚めの抵抗帯を形成している様子で、上方向の重さが意識されやすい状態です。期間21日のボリンジャーバンド(BB)-1σラインが推移する129…