読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

来週の為替予想(米ドル/円)「日米ともタカ派姿が見え隠れすれば不安定な値動きに」ハロンズ FX 2025/7/26 #外為ドキッ

 

f:id:gaitamesk:20250307151016p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2025年7月25日 13時50分

日米ともタカ派姿が見え隠れすれば不安定な値動きに

参院選通過で円売り巻き戻し

米ドル/円は下落。日本の参議院選挙で与党が大敗したものの、事前に結果を相当織り込んでいたことから、週明けは直近で進んでいた円売りの巻き戻しが優勢となり、米ドル/円は147円台前半まで下落しました。その後、揺り戻しから148.00円手前まで戻したものの、日米が通商協議で合意したことが伝わると、今度はリスクオンの米ドル売りが活発化。

加えて、日米貿易協議の一段落で日銀の年内追加利上げへの観測もくすぶり、米ドル/円は145.85円付近まで下落しました。その後、株高を背景にしたリスクオンの円売りから147.49円付近まで切り返したものの、見通しへの不透明感が残り、戻りは限定的でした。

(各レート水準は執筆時点のもの)

www.youtube.com

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

日銀の年内利上げ確率上がるか注目

来週は米FOMC、日銀会合、米雇用統計など、通常の月初のイベントに加え、日米の金融政策会合、自民党の両議員懇談会、米中通商協議など、目の離せない週になりそうです。

 

米FOMCについては、これまでに発表されたインフレ指標を見る限り、利下げへの期待感が燻っていても不思議ではありません。ただし、関税賦課による影響で、米国の物価上昇が今後明確になるとの見方も根強くあります。今回のFOMCの議論のベースとなるベージュブック(地区連銀経済報告書)でも、物価の上昇が12地区すべてで報告されており、企業は関税に関連した穏やかないし顕著な圧力を経験していると評価されています。こうした状況下では、米金融当局がインフレリスクを看過することは困難であり、様子見姿勢を示しつつも、米利下げ時期の後ろ倒し観測がやや強まる可能性もあります。この点では、米ドル/円は下値を支える展開が期待されます。

 

しかし、日銀の動向次第では、こうした期待も崩れる可能性があります。日銀会合については、これまでそれほど注目されていませんでしたが、日米通商協議の合意を受けて、日銀の利上げ時期を巡る議論が活性化しています。

さすがに今回の会合での利上げは現実的ではないものの、日銀のタカ派化が進展する可能性は十分にあります。こうした動きは、新たに公表される経済・物価展望レポートに反映されると考えられます。その中で、2026年・2027年のインフレ見通しが引き上げられれば、予見可能な将来において日銀が追加利上げに踏み切るとの期待が高まります。FOMCの内容を受けて米ドル/円が上昇したとしても、日銀会合の結果次第では、流れが円高に向かう可能性もあるのではないかと考えています。

上昇幅の50%ラインで反発は好感(テクニカル分析)

米ドル/円は、200日移動平均線に頭を抑えられると、日足一目均衡表の雲の下落に沿って、上値を切り下げる展開になっています。7月1日安値142.680円を起点とする上昇幅の50%押しレベルで切り返していることから、まだ上昇基調が続いていると判断できます。148.00円台を明確に超えてくれば、150.00円台回復も視界に捉えられそうです。

ただ、週足の一目均衡表の雲の下限が150.60円付近で推移しており、この辺りではいったん達成感から戻り売りがかぶってくるのではないかと考えています。一方、下方向は雲の上限付近となる145.00円付近では下げ渋るのではないかと考えています。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:
USD/JPY:145.000-150.500

7/28 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

日米が通商協議で合意しました。もう少しもめるか、合意のないまま期限を迎えて関税が発動されるかもしれないという懸念があっただけに、本当に期限内に合意したのは驚きでした。関税がかかることには間違いないため、素直には喜べませんが、25%から10%も低下して合意したことはすごいと思います。何も決まらずにやきもきして過ごすくらいなら、悪い結果でもはっきりした方が、ある意味分かりやすくて良いのかもしれませんね。

 
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。