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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「ポンドは対ドルで支持線割れで下目線?1ユーロ=180円到達後の動向注意」ハロンズ FX 2025/11/01 #外為ドキッ

 

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2025年10月31日 13時27分

ポンドは対ドルで支持線割れで下目線?1ユーロ=180円到達後の動向注意

ユーロ/円・ポンド/円は底堅さ維持も方向性欠く

ユーロ/円やポンド/円は終盤に急反発しました。前半はユーロ/円が178.235円から176.640円まで下落し、ポンド/円は204.238円から200.569円まで売りが先行しました。特にポンド/円は、英フィナンシャル・タイムズ紙が「英予算責任局(OBR)が生産性の伸び率予測を0.3%下方修正する見通しで、200億ポンド以上の財政不足が生じる可能性が出てきた」と報じたことが嫌気されました。しかし後半になると、日銀の利上げに対する距離感から円売りが優勢となり、ユーロ/円は178.820円まで上昇、ポンド/円は203.256円まで下落幅を縮めました。もっとも急上昇の反動で、その後は利食い売りに押されました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

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※相場動向については、外為どっとコム総研TEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ポンドは目線切り替え、ユーロも調整警戒

ユーロは現在、ECBの利下げサイクル終了という明確な金融政策の転換点を背景に底堅い展開を維持しています。特に利下げ観測がくすぶる英ポンドや利上げに慎重な日本円に対しては相対的な強さが意識されやすい地合いです。ユーロ/円が節目の180円を試す局面があっても不思議はありません。ただし、米国の12月利上げ期待が剥落しつつあることで対ドルでは上値が重くなっており、ユーロ/米ドルは7月31日の安値1.13914を起点としたチャネルの下限を割り込み始めています。調整がさらに進めばユーロ/円の上値も徐々に切り下がる可能性があり、過度に強気にならない方が良いと考えます。

一方、10月6日に英中銀金融政策委員会(MPC)が開かれます。足元のインフレの頭打ちを受けて追加利下げ期待が意識される中で、中銀がどのような判断を下すのか注目されます。市場予想は据え置きが大勢ですが、一部に11月利下げを見込むエコノミストもおり油断できません。仮に金利が据え置かれても、12月利下げ観測が強まる可能性があり、声明文や議事要旨の内容から中銀のスタンスを見極める必要があります。

予算を巡っては、先々週と先週に強弱が異なる話題が出ました。一つは金利低下によって利払い費が最大45億ポンド減少する可能性、もう一つは先に触れた財政不足の懸念です。どちらが金額的な影響が大きいかと言えば後者の可能性が高く、財政を巡る懸念は払拭されにくいと考えられます。

ポンドは底堅く見られていましたが、対米ドルでは200日移動平均線(1.3248:執筆時点)を下回っており、少なくとも目先は弱気に転じる可能性があります。ポンド/円は円安とポンド安の挟まれた状態で方向性は見えにくいのですが、下方向を警戒したいと考えています。

ユーロ/円・ポンド/円、上昇余地限定か(テクニカル分析)

ユーロ/円は21日移動平均線の上昇に支えられ堅調な値動きが続いています。10月2日の安値172.266円を起点としたフィボナッチエクスパンションの100%が180.487円となり、目先の目処になります。ここを上抜けると次は約183円付近まで目線が上がりますが、その前に180円台到達での達成売りが強まる可能性があると考えています。

 

ポンド/円は底堅さを保つものの、上昇の勢いが和らぎ徐々に上値を切り下げている点は気掛かりです。昨年高値の208.109円を起点とするレジスタンスラインが効き始めている様子もうかがえます。この抵抗線を上抜ければ昨年高値トライも見えてきそうですが、現時点ではその時期にはないと見られ、205円付近で再度頭を抑えられるのではないかと考えています。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:EUR/JPY:175.500-180.500

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:GBP/JPY:198.500-205.500

11/03 週のイベント:

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一言コメント

2週間ほど前に日経平均が4万7千円付近にあったときは「いずれ試すのか」くらいにしか思っていませんでしたが、あっさりと5万円の大台を突破してきました。ややスピード違反のように感じないでもありません。

 
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