トルコ最大都市イスタンブール市長選の再選挙に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について
週末23日にはトルコ最大都市イスタンブール市長選の再選挙を控えており、週明け24日の日本時間早朝に結果が判明する見込みでおります。その内容次第では同期間中の為替相場が急変動する可能性がございます。
なお上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
トルコの最大都市イスタンブールでは、23日に市長選の再投票が行われます。3月の選挙では野党候補が僅差で勝利したはずでしたが、エルドアン大統領率いる与党は投票に不正があったとして選挙自体の無効を主張。これを受けて選挙管理委員会が再投票の決定を下すと、市場は「大統領の強引な横槍」と受け取め、トルコリラが下落しました。そうした「いわくつき」の再選挙の行方を市場は見守っています。どちらが勝つにせよ混乱の火種になると見られる事などから、リラ相場は選挙結果に強い反応を示さない可能性もあります。ただ、大勢が判明するのは日本時間24日早朝になるとの見方もあります。トルコのロシア製ミサイル購入問題を巡る米国との対立が不安視される中、月曜日の早朝という取引が薄い時間帯に選挙結果が伝われば、リラ相場が急変動する事も考えられるため注意が必要でしょう。