トレンドラインとは?見方や引き方、FXでの使い方を解説

トレンドラインとは?

トレンドラインとは、相場の方向性を分析する際にチャート上へ引く線のことです。線を引くだけでトレンドを分析できるため、初心者の方でも使いやすい相場分析方法です。

そもそも相場は、トレンド相場とレンジ相場の2種類しかありません。一般的に為替相場はトレンド相場3割、レンジ相場7割と言われています。

トレンド相場は3割という少ない確率で発生しますが、1度発生したトレンドは長期的に継続する特徴があります。トレンドが発生し上手く乗ることができれば、大きな利益を期待することが可能です。

トレンドの発生を分析するためにも、トレンドラインの見方や引き方は覚えておきましょう。

トレンドラインの見方

トレンドラインは、基本的にレジスタンスライン(上値抵抗線)とサポートライン(下値支持線)の2種類があります。それぞれの見方について、以下で詳しく解説します。

レジスタンスライン(上値抵抗線)

レジスタンスライン(上値抵抗線)のイメージ画像

レジスタンスラインは、別名「上値抵抗線」と呼びます。相場が下降トレンドの場合に、価格がこれ以上は上昇しないと分析する線です。

価格がレジスタンスラインに到達したら、基本的には売りを仕掛けます。ただしレジスタンスラインを上回ると一気に反対方向へ上昇する可能性もあるので、注意しましょう。

サポートライン(下値支持線)

レジスタンスライン(下値支持線)のイメージ画像

サポートラインは、別名「下値支持線」と呼びます。相場が上昇トレンドの場合に、価格がこれ以上は下落しないと分析する線です。

価格がサポートラインに到達したら、基本的には買いを仕掛けます。ただしサポートラインを下回ると一気に反対方向へ下落する可能性もあるので、注意しましょう。

トレンドラインの引き方

トレンドラインは、上昇トレンド・下降トレンド・レンジ相場によって、引き方が異なります。トレンドラインの引き方に正解はなく、投資家によってそれぞれ違った引き方があります。

またFXでは長期足から短期足まで様々な時間軸が存在するため、どの時間軸でトレンドラインを引けばよいか迷うかもしれません。初めは時間軸に関してそれほど意識する必要はなく、好きな時間足を選びとにかくトレンドラインを引きましょう。

トレンドラインは数多く引くことで、機能しやすい箇所が分かり上達します。ここではトレンドラインの引き方について解説するので、引き方の参考としてください。

下降トレンドの場合

下降トレンドの場合のイメージ画像

相場が下降トレンドの場合、2点以上の高値と高値を結ぶところにレジスタンスラインを引きます。またレジスタンスラインを引く際は、ローソク足の実体かヒゲで迷うかもしれません。

どちらに引けばよいのかについては明確な答えはなく、お好きな部分に引けばよいです。ただ実体よりもひげのほうが高値の位置が分かりやすいので、初心者の方はヒゲで引くことをおすすめします。

上昇トレンドの場合

下降トレンドの場合のイメージ画像

相場が上昇トレンドの場合、2点以上の安値と安値を結ぶところにサポートラインを引きます。またサポートラインを引く際は、ローソク足の実体かヒゲで迷うかもしれません。

どちらに引けばよいのかについては明確な答えはなく、お好きな部分に引けばよいです。ただ実体よりもひげのほうが安値の位置が分かりやすいので、初心者の方はヒゲで引くことをおすすめします。

レンジ相場の場合

レンジ相場の場合のイメージ画像

相場がレンジ相場の場合、レジスタンスラインとサポートラインを引きます。レジスタンスラインは2点以上の高値と高値を結ぶ線であり、サポートラインは2点以上の安値と安値を結ぶ線です。水平に線を引くことからも、一般的に「水平線」とも呼ばれます。

またレジスタンスラインやサポートラインを引く際、ローソク足の実体かヒゲで迷うかもしれません。どちらに引けばよいのかについては明確な答えはなく、お好きな部分に引けばよいです。

ただ実体よりもひげのほうが高値や安値の位置が分かりやすいので、初心者の方はヒゲで引くことをおすすめします。

トレンドラインの使い方

トレンドラインはエントリータイミングと損切り目安として使う、2通りの方法があります。それぞれ詳しく解説します。

エントリータイミングの目安として使う

トレンドラインは、エントリータイミングの目安として使うことが可能です。例えば上昇トレンドの場合、2点以上の安値と安値を結ぶサポートラインを引きます。相場が下落しサポートラインにタッチして、跳ね返されたポイントがエントリータイミングです。

下降トレンドの場合は、2点以上の高値と高値を結ぶレジスタンスラインを引きます。相場が上昇しレジスタンスラインにタッチして、跳ね返されたポイントがエントリータイミングです。

レンジ相場の場合は、サポートラインにタッチし跳ね返されたら売り、レジスタンスラインにタッチし跳ね返されたら買いのタイミングです。

ストップロス(損切り)の目安として使う

トレンドラインは、ストップロス(損切り)の目安として使うことが可能です。例えば上昇トレンドの場合、2点以上の安値と安値を結ぶサポートラインを引きます。相場が下落しサポートラインにタッチしたが跳ね返らず、下抜けしたところで損切りです。

下降トレンドの場合は、2点以上の高値と高値を結ぶレジスタンスラインを引きます。相場が下落しレジスタンスラインにタッチしたが跳ね返らず、上抜けしたところで損切りです。

レンジ相場の場合は、サポートラインの上抜けで損切り、レジスタンスラインの下抜けで損切りとなります。

トレンドラインとチャネルラインを組み合わせた相場分析方法

トレンドラインとチャネルラインを組み合わせた相場分析方法のイメージ画像

トレンドラインと似たラインに、「チャネルライン」があります。チャネルラインとは、トレンドラインと平行に引いた線です。

例えば上昇トレンドの場合は、サポートラインと平行にラインを引きます。下降トレンドの場合は、レジスタンスラインと平行にラインを引きます。サポートラインやレジスタンスラインとチャネルラインの間を、「トレンドチャネル」や「チャネル」と呼びます。

また一般的に相場はチャネルラインの中で動くといわれているため、トレンドラインと合わせて売買タイミングを予測することも可能です。
では実際のチャートを見てみましょう。

トレンドラインとチャネルラインを組み合わせた相場分析方法 下降トレンドの場合のイメージ画像

上記チャートは、下降トレンドの場合です。レジスタンスラインにタッチまたは付近まで近づいたら売り、チャネルラインにタッチまたは付近まで近づいたら買いといった戦略を立てられます。
続いて上昇トレンドの場合を見てみましょう。

トレンドラインとチャネルラインを組み合わせた相場分析方法 上昇トレンドの場合のイメージ画像

サポートラインにタッチまたは付近まで近づいたら買い、チャネルラインにタッチまたは付近まで近づいたら売りといった戦略を立てられます。

このようにトレンドラインとチャネルラインを組み合わせることで、売りと買い両方の戦略を立てて取引をすることが可能です。

外貨ネクストネオ「GFX」でトレンドラインを引く方法

外為どっとコムの新スマートフォンアプリ『外貨ネクストネオ「GFX』』でトレンドラインを表示するには、まずチャート画面で右上の設定ボタンをタップし、チャート表示設定画面を開きます。「描画ライン表示」をONに設定してください。

外貨ネクストネオ「GFX」でトレンドラインを引く方法のイメージ画像

チャート画面に戻り、左下の上矢印を選択します。真下に表示されるペンマークを選択してください。

外貨ネクストネオ「GFX」でトレンドラインを引く方法のイメージ画像

トレンドラインを選択します。安値を指でタップすると●が表示され、引きたい方向にスライドさせればトレンドラインを引けます。

外貨ネクストネオ「GFX」でトレンドラインを引く方法のイメージ画像

また上記チャートでは、上昇トレンドを想定しサポートラインを引いています。黄色丸を見ていただくとわかる通り、サポートライン付近で反発し上昇しています。つまり黄色丸付近で反発したことを確認し買いエントリーを行えば、利益を得ることも可能です。

ただしサポートラインを下抜けで、下落に転じる場合もあるので必ずしも利益を得られるわけではありません。外為どっとコムの新スマートフォンアプリ『外貨ネクストネオ「GFX」』なら、トレンドラインを簡単に表示させられ、いつでもどこでもパソコン並みの取引環境でお取引いただけます。

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