FOMCに伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について
本日深夜(日本時間20日午前3時)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利が発表される予定となっており、その内容次第では同期間中の為替相場が急変動する可能性がございます。
なお上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
FOMCについては、今回は利下げを見送るものの、7月利下げに向けた地ならしとしてハト派色の濃いメッセージを発信するとの見方が強い。そうした見方に反して今回利下げに動けばドルにとってのネガティブ・サプライズとなろう。
一方、7月利下げは米債市場で8割方織り込まれているため、予想通りに利下げを見送った上で7月利下げに対する明確な示唆がなければドルが上昇する事も考えられる。
FOMC声明だけでなく、経済見通し(予測値)および政策金利見通しを示すドットプロット、さらにはパウエルFRB議長の会見内容が、どの程度ハト派化するか吟味する必要があろう。その他、史上最高値に再び接近している米国株の反応にも注意を要する。