中国の政策金利は4.35%(2021年3月時点)であり、
実は高い金利を誇る通貨です。
2010年には、GDPで日本を抜き世界第2位の経済大国となりました。
経済大国でありながら高金利通貨でもある中国、
この機会に投資を検討してはいかがでしょうか。

人民元/円(CNH/JPY)のレートは、中国人民銀行によって管理されており、朝に基準値を設定し、そのレートから上下2%以内になるように1日の値動きを制限しています。
2019年は、米中の貿易戦争が激化する中、米国からの関税攻撃に対する対抗措置として中国は元安誘導をしていた模様です。
中国は輸出品に関税を課されたとしても、ドルに対する人民元(CNH)のレートが下落することで、関税による影響を相殺できるからです。
2020年に入り、新型コロナウイルスの感染が世界に拡大が広がる中、いち早く終息した中国の人民元(CNH)は他の主要国通貨に比べて比較的ボラティリティが低く安定的に推移。
2021年にかけても比較的堅調な推移を見せています。
※より詳細なチャートデータはこちらから
中国には、本土内で取引されるオンショア市場(CNY)と、香港を中心に中国本土外で取引されるオフショア市場(CNH)、「2つの市場」が存在します。
本土内で取引されるオンショア市場(CNY)は、市場参加者や変動幅のほか、貿易などの実需取引以外の取引ができないなど、中国当局の規制の影響を色濃く受けています。
一方、オフショア市場(CNH)は中国当局の規制の対象外となり、変動幅や取引に対する制限もなく、自由に取引ができます。従来、人民元(CNH)は中国当局の厳格な規制によって中国本土内でのみで取引が行われていたため、オンショア市場(CNY)しか存在しませんでしたが、中国経済の成長と人民元(CNH)の通貨国際化を目指す方針によって、規制緩和が段階的に進められ、中国本土外での人民元(CNH)取引が認められるようになりました。
それに伴いオフショア市場は急速に発展し、今では世界中からの参加者により市場規模を拡大しています。
FXでの市場は、自由に取引ができるこのオフショア市場(CNH)が対象となります。
CNY市場(オンショア市場) | CNH市場(オフショア市場) | |
---|---|---|
市場参加者 | 中国本土の居住者 | 中国本土外の居住者 |
変動幅の制限 | 基準値±2.0%以内 | 制限なし |
売買対象 | 貿易などの実需取引のみ | 貿易などの実需取引・資本取引など |
スワップポイント | 発生しない | 発生する |
規制当局 | 中国人民銀行・国家外為管理局 | 香港金融管理局 |
中国の政策金利は4.35%(2021年3月時点)であり、超低金利の日本とは大きな差があります。
この金利差により生み出されるのがスワップポイントです。
スワップポイントとは、2国間の金利差から得られる利益のこと。
日本円のような低金利通貨を売って、人民元(CNH)のような高金利通貨を買うと、両通貨の金利の差額を受け取ることができるのです。
人民元/円(CNH/JPY)は現在15円台近辺で推移しています(2020年11月時点)。
一方、米ドル円やユーロ円は100円以上のレートとなっています。FXでは取引に最低限必要な証拠金はレートをベースに算出されます。
レートが低ければ低いほど、必要な証拠金は少なく済みます。
例えば1Lot(1千通貨)で取引する場合、米ドル円では4,300円程度が必要ですが、人民元/円(CNH/JPY)だと700円です。(2020年11月時点)
そのため、人民元/円(CNH/JPY)は数千円程度の少ない資金からでも投資が始められるのです。
中国は、中国共産党による一党支配のなか、経済面では安定した経済成長を遂げています。2010年に国内総生産(GDP)で日本を抜き、以降は世界第2位の経済大国と成りました。
また、2016年に国際通貨基金(IMF)が加盟国の準備資産を補完する手段として定めた特別引出権(SDR)に人民元(CNH)が組み込まれたことも、元の信用度を高めるきっかけになりました。
SDR入りは「国際通貨」として認められたことを意味するからです。人民元(CNH)は2016年から2020年まで、1SDRあたり10.92%を占めています。(日本円は8.33%)
2014年のアジア太平洋経済協力(APEC)で、習国家主席が現在版シルクロード経済圏「一帯一路」構想を発表しました。
中国西部からヨーロッパにつなぐ陸路・海路を発展させ、鉄道、道路、港湾、航空など、アジアのインフラ拡大を目指すとしています。
これにより「一対一路」域内の「決済通貨」としての元の価値が高まることが予想されています。中国主導で設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)による投資資金もかかわります。
また、今後の中国経済は「内需主導型」への転換も期待されています。仮に、これまでの輸出産業主体から内需主導へ進んだ場合、他国との貿易で有利な元高に進む可能性が指摘されています。
戸田裕大氏「日本人の知らない香港情勢」レポートでは人民元の定期トレンド確認はもちろん、発表された報道や現地の声、公表された経済データなどをもとに、香港や中国本土の最新の情勢についてタイムリーに発信しています。
2007年、中央大学法学部卒業後、三井住友銀行へ入行。10年間外国為替業務を担当する中で、ボードディーラーとして数十億ドル/日の取引を執行すると共に、日本のグローバル企業300社、在中国のグローバル企業450社の為替リスク管理に対する支援を実施。2019年9月CEIBS(China Europe International Business School)にて経営学修士を取得。現在は若竹コンサルティング代表として、為替市場調査と為替リスク管理に関するコンサルティング業務を提供する傍ら、為替相場講演会に多数登壇している。著書に「米中金融戦争 香港情勢と通貨覇権争いの行方」。
外為どっとコムでは人民元/円(CNH/JPY)のスワップポイントを高い水準で提供しています。
例えば、100Lot(10万通貨)の人民元/円(CNH/JPY)を保有した場合、1日あたり 円のスワップポイント( )を受け取れます。
人民元/円(CNH/JPY)以外にも、外為どっとコムでは複数の高金利通貨を提供しています。
外為どっとコムでは人民元/円(CNH/JPY)のスプレッドを業界最狭水準の0.9銭で提供しています。
スプレッドとは通貨を「買う時のレート」と「売るときのレート」の差のこと。投資家にとっては実質的に手数料となるため、スプレッドは狭ければ狭いほど有利となります。
高金利通貨への投資は中長期で保有するのが基本。
そのため、大切な資産はしっかりとした財務基盤を持った安心できる会社に預けることが必要です。
FXなどを提供する金融商品取引業者は、財務の健全性を測る重要な財務指標となる「自己資本規制比率」を120%以上に保つことが義務付けられています。
外為どっとコムでは2011年12月以降、120%を大きく上回る1,000%以上の水準を維持しています。
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お客様からお預かりした資産は当社の資産と区分して
三井住友銀行、みずほ信託銀行、
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外貨預金とFXとの大きな違いは手数料。銀行の場合、人民元/円(CNH/JPY)の取引に必要な手数料は片道50銭〜1円、往復だと1円〜2円ですが、FXの場合は実質的な手数料と言えるスプレッドは0.9銭 原則固定(例外あり)※Aです。
例えば人民元/円(CNH/JPY)を1万通貨保有した場合、FXでは90円に対し、外貨預金では1万円〜2万円の手数料が取られることになります。
銀行にはペイオフと呼ばれる預金保険制度が用意されています。これは、1金融機関1預金者あたりの元本1,000万円までと、その利息等が保護の対象となるという預金を保証する制度です。
しかし、外貨預金はペイオフの対象外となるため、万が一銀行が破綻した場合、預けた預金が必ず戻ってくるとは言えません。
一方FXの場合、信託保全という制度によりお客様からお預かりした資産は会社の資産と区分して管理しているため、万が一破綻した場合でも保全されます。
人民元/日本円(CNH/JPY)はさらに一段と上昇、16.30台が定着、一時16.37まで上昇しました。
ドル円の上昇を狙っても良いのですが、キャリー(スワップ・ポイント)がつくこと、人民元金利も小幅に上昇していることから、私は、為替は、人民元/日本円の買い持ちで相場と対峙することを基本戦略にしたいと考えています。
※2020年の年初のレートを100として通貨ペアの強弱をあらわしたチャート
赤いラインの人民元/日本円のパフォーマンスが圧倒的に優れていることが良くわかると思います。
ドル/円だけでなく、人民元/日本円をみて頂きたい理由の一つに、この圧倒的なパフォーマンスがあるわけです。