世界の通貨 メキシコ

メキシコの基礎知識

正式名称
メキシコ合衆国(United Mexican States)
首都
メキシコ・シティ
公用語
スペイン語
独立日
1821年9月27日(承認、コルドバ条約署名)
政治
立憲民主制による連邦共和国
大統領
アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領
中央銀行
メキシコ銀行(Bank of Mexico)
メキシコの歴史
1519年エルナン・コルテスの率いるスペイン人が侵入、アステカ帝国を滅ぼしました。その後1810年には、メキシコ独立運動が開始され、以降長い戦いとなりました。1821年にスペインより独立するも、混乱は続きました。1846年に、アメリカとテキサスをめぐっての米墨戦争が勃発。国土の半分近くを米国に割譲することとなりました。
1910年にはメキシコ革命勃発。1917年に革命憲法が発布されると、革命は終息しました。
1929年には国内の様々な革命勢力を一つにまとめ国民革命党(PNR)が結成され、71年間の事実上の一党独裁体制を樹立。
1938年に石油産業を国有化するなど、精油や銀の輸出で経済は潤うも、工業化を進める中で大きな負債を抱えることとなりました。
1986年にGATT加盟、1993年にAPEC参加、1994年には北米自由貿易協定(NAFTA)発効、OECD加盟と国際化を進めました。
21世紀有数の経済大国に成長する高い潜在性があるとした11カ国の「ネクスト11」に選ばれています。

メキシコのお金の種類は?

メキシコでは、5種類の紙幣と9種類の硬貨が流通しています。

紙幣 (10メキシコペソ:現在製造されていない)、20メキシコペソ、50メキシコペソ、100メキシコペソ、200メキシコペソ、500メキシコペソ、1000メキシコペソ
硬貨 5センターボ、10センターボ、20センターボ、50センターボ、1メキシコペソ、2メキシコペソ、5メキシコペソ、10メキシコペソ、20メキシコペソ、(50メキシコペソ、100メキシコペソ:現在製造されていない)
1000メキシコペソ札のイメージ画像

メキシコ相場の変動要因

ドル円相場の動向

メキシコは地理的に米国と隣接している事もあって、米国が最大の貿易相手です。そのため、メキシコ経済は米経済との連動性が強く、メキシコペソ相場は米ドルと相関性が強いという特徴があります。

メキシコ経済の動向

メキシコは一人当たりのGDPが世界第65位(2013年・IMF)で、新興国のカテゴリーに入りますが、近年の経済成長は目覚しく、名目GDPは10年でほぼ2倍に膨らんでいます。こうした経済成長に沿って、投資資金が集まりやすくなった影響から、インフレ率も高めの伸びが続いています。

メキシコ円相場の推移

メキシコズロチ円相場の推移のイメージ画像

政情不安などを背景として1994年12月にテキーラ・ショックが発生。海外投資家による資金逃避が活発化したためメキシコペソが急落しました。
その後、翌95年にかけて変動相場制へと移行する中で、メキシコペソ円は14円台へと急激に下落してしまいます。その後も1990年代後半から2000年代前半にかけて、ロシア金融危機や米国同時多発テロなどが発生する中で緩やかな下落基調が続き9円台後半まで下落。さらに2008年のリーマンショック後には6円台まで続落。2011年から12年の円高局面では5.3円台まで下値を切り下げました。ただ、2012年後半からは、アベノミクスによる円安や米国景気の回復に伴うドル高の影響から8円台へと値を戻すなど、堅調に推移する場面が増えています。

メキシコ関連リンク集

出典