世界の通貨 ハンガリー|フォリントの特徴

ハンガリーのお金の種類は?

ハンガリーの通貨単位は「フォリント(「Ft」あるいは「HUF」)」です。EU加盟国ですがユーロは導入せず、独自通貨を用いています。補助単位の「フィレール」は現在流通していません。現在は6種類の紙幣と、6種類の硬貨が流通しております。

紙幣 500、1,000、2,000、5,000、10,000、20,000フォリント
硬貨 5、10、20、50、100、200フォリント

ハンガリーフォリントへの投資

ハンガリーフォリントは、同国の政策金利や物価動向に注目が集まりやすい新興国通貨です。為替相場はユーロに対して自由に変動する仕組みを採っており、最大の貿易相手であるユーロ圏の景気や、投資家のリスク許容度の変化に強く影響を受けます。先進国に比べて高い政策金利が設定される傾向にあり、スワップポイント(金利差)に着目した取引対象として日本のFX投資家から関心を集める一方、有事には値動きが大きくなる局面もあるため注意が必要です。

ハンガリーフォリント/円相場の推移

変動相場制への移行

2001年にインフレ目標が導入され、2008年からはフォリントがユーロに対して自由に変動する仕組みへ完全移行しました。これにより、相場は国内の景気や物価だけでなく、欧州全体の金融環境や世界的な投資家心理の影響をよりダイレクトに受けるようになりました。

ウクライナ侵攻と高インフレ

2022年は、ロシアによるウクライナへの侵攻やエネルギー価格の高騰を受け、深刻な高インフレが発生しました。物価上昇と外部環境の悪化が重なり、地政学的リスクの最前線として通貨への下押し圧力が強まりやすい局面でした。

高金利政策による反発

その後は、ハンガリー国立銀行(MNB)による異例の大幅な高金利政策が通貨の強力な下支え要因となり、歴史的な円安トレンドも相まってフォリントは対円で持ち直す場面も見られました。

現在の値動きと今後の焦点

もっとも、近年もフォリントはインフレ鈍化に伴う利下げペースの見通しや、EUとの政治的な関係性(資金凍結問題など)によって振れやすい状態が続いています。高水準な金利差は魅力ですが、欧州景気の停滞懸念もあり、安定した値動きが続く通貨とは言いにくい状況です。

ハンガリーフォリント相場の変動要因

どの通貨においても、経済指標、金融政策、要人発言が相場の主な変動要因になります。そのなかでもハンガリーフォリントは、国内の物価動向と政策金利の行方に加え、ドイツをはじめとするユーロ圏経済の強弱やエネルギー価格の変動による影響を強く受けやすい通貨といえます。

経済指標

経済指標はその国の景気動向を確認するバロメーターです。結果が市場予想より強ければフォリント買い、弱ければ売りにつながりやすくなります。ハンガリーでは、国内総生産(GDP)成長率や失業率などが注目されますが、なかでも物価上昇率(CPI)は金融政策に直結しやすいため、継続的に確認しておきたい最重要指標です。また、自国経済が輸出に依存しているため、ドイツの景況感指数なども間接的な変動要因となります。

金融政策

ハンガリーの中央銀行は、ハンガリー国立銀行(Magyar Nemzeti Bank、MNB)です。MNBは物価の安定を主な目的とし、政策金利の調整を通じてインフレ率や為替相場に働きかけます。一般に利上げはフォリント買い、利下げはフォリント売りにつながりやすく、2026年2月時点の政策金利は6.25%となっています。

ハンガリーフォリント投資を始めるには

外貨投資としてハンガリーフォリントを取引する場合は、高い金利面(スワップポイント)だけでなく、新興国通貨特有の価格変動の大きさも確認しておくことが大切です。少額から始められるか、取引コスト(スプレッド)はいくらか、日々の値動きに無理なく対応できるかを確認したうえで、ご自身の投資スタイルに合った取引方法を選ぶ構成が自然です。

ハンガリーの基礎知識

正式名称
ハンガリー
首都
ブダペスト
公用語
ハンガリー語
政治
共和制
首相
オルバーン・ヴィクトル
中央銀行
ハンガリー国立銀行(Magyar Nemzeti Bank、MNB)
中央銀行総裁
ミハーイ・ヴァルガ
ハンガリーの歴史
ハンガリーは1000年の建国を経て、オスマン帝国やハプスブルク家の支配を経験しました。1989年に民主化し、1999年に北大西洋条約機構(NATO)、2004年にEUへ加盟しました。現在もユーロは導入しておらず、独自通貨であるフォリントを維持しています。

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出典

日本外務省、マジャル・ネムゼティ銀行(MNB)、欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)などの公開データを中心に作成しています。