世界の通貨 オーストラリア|オーストラリアドルの特徴

オーストラリアのお金の種類は?

オーストラリアの通貨単位は「オーストラリア・ドル(「AUS$」あるいは「AUD」と表記されます)」といいます。オーストラリア・ドルは「豪ドル」と呼ばれることもございます。また、補助通貨として「セント(「¢」で表記されます)」もあり、100セントは1豪ドルに相当します。

オーストラリアでは、5種類の紙幣と、6種類の硬貨が流通しております。

紙幣 5豪ドル、10豪ドル、20豪ドル、50豪ドル、100豪ドル
硬貨 5セント、10セント、20セント、50セント、1豪ドル、2豪ドル
100豪ドル札のイメージ画像

豪ドルへの投資

オーストラリアは鉄鉱石や石炭などの鉱物資源が豊富な国です。そのため、豪ドルは資源国通貨に分類されます。資源国通貨の特徴はコモディティ(商品)市場や輸出先の景気に左右されやすいという点です。資源価格が上昇すれば豪ドルも上昇する傾向にあります。また、豪ドルは最大の貿易相手国である中国経済の影響を受けやすい状況になっています。中国の景気が良ければ豪ドル高、悪ければ豪ドル安になりやすい性質があります。FXにおいて豪ドル/円は変動が比較的大きめな通貨ペアであるので、短期トレードでリターンを得たいという方にとっては適した通貨ペアだといえるでしょう。

豪ドル/円相場の推移

豪ドル/円相場の推移

①FXブームとなった2007年ごろは、個人投資家によって円を売って高金利の豪ドルを買うという円キャリートレードが盛んに行われた為、円安が加速しました。

②2008年にリーマンショックが発生したことで豪ドル/円は大きく下落しました。金融危機発生前は1豪ドル=100円ほどで推移していたが、ショック後には1豪ドル=50円台まで円高・豪ドル安が進みました。

③RBA(オーストラリア準備銀行)が2022年初めから利上げを開始し、日本との金利差が拡大したことで1豪ドル=100円を超える円安・豪ドル高が進行しています。

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豪ドルの経済指標

豪消費者物価指数(CPI)

消費者物価指数は概してCPI(Consumer Price Index)とも呼ばれており、一般消費者世帯が購入する財やサービスの、総合的な価格の動きを指数化したものです。CPIは中央銀行の金融政策に影響を与えることが多いため、投資家の注目を集める指標です。RBA(オーストラリア準備銀行)はCPI上昇率を年2~3%で安定させることを明確にしています。

オーストラリア準備銀行の政策金利

政策金利とは中央銀行が一般銀行に貸し出すときの金利を指し、金利を調整することで景気の過熱や失速を防ぐ役割があります。オーストラリアの政策金利は、RBA(オーストラリア準備銀行)の理事会で決定され、現在のオーストラリアの政策金利は4.35%となっております。(2024年6月現在)

中国購買担当者景気指数(PMI)

PMIとは、企業の購買担当者の景況感を集計した指標のことです。先述の通り、オーストラリアは中国との経済的な結びつきが強く、中国経済の影響を大きく受けます。そのため、中国の景況感を示すPMIは豪ドル投資にとって重要な指標となっています。

豪ドル投資を始めるには

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オーストラリアの基礎知識

正式名称
オーストラリア連邦
首都
キャンベラ
公用語
英語
政治
立憲君主制のもと、議会は二院制(全国州評議会、国民議会)を採用
元首
チャールズ3世イギリス国王
首相
アンソニー・アルバニージー
中央銀行
RBA (Reserve Bank of Australia オーストラリア準備銀行)
オーストラリアの
歴史
1788年1月26日、シドニー湾に入港したアーサー・フィリップ率いるイギリス船団は、ニュー・サウス・ウェールズ植民地を宣言しました。それからオーストラリアはイギリスの流刑地となり、イギリスで罪を犯した人は軽犯罪でもオーストラリアに流刑されたといわれております。1810年頃から開拓が本格化し、その後イギリスによる植民地化が始まりました。19世紀後半には人口が増加し、経済が発展していきますが、そのころから次第に植民地の自治を求める声が強くなった結果、1901年1月1日に連邦国家、オーストラリア連邦が誕生しました。
このように、事実上イギリスから独立しましたが、独立後もイギリス国王への忠誠からイギリスの戦争には度々参加しており、イギリスとその植民地であった独立の国家からなる緩やかな連合(イギリス連邦)にも加盟しております。また、現在チャールズ3世イギリス国王がオーストラリアの元首となっております。
なお、ヨーロッパからの白人移民が減り続けたことを受けて、1980年代には白豪主義(白人以外の移入を厳しく制限した政策)を撤廃し、世界中から移民を受け入れる「多文化主義」へと移行しました。

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出典