トルコ中銀金融政策発表(3/18)に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について

  • 重要

本日(3月18日)日本時間午後8時にはトルコ中央銀行の金融政策発表が予定されております。今回、市場では1%の追加利上げ(変更後の政策金利18%)が予想されておりますが、これと大きく異なる結果となった場合など発表の内容次第では、トルコリラ相場が急変動する可能性がございます。
ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。

なお、上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
また、お客様におかれましては、本件につきあらかじめご留意のほどお願い申し上げます。

※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。


●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

本日はトルコ中銀が政策金利を発表する。
トルコでは足元のインフレ率が上昇しているうえに、インフレ見通しも上ブレしており、物価抑制に向けて利上げが行われるとの見方が多い。
市場予想では、政策金利を100bp(1.00%)引き上げて18.00%にすると見込まれている。
トルコ中銀のアーバル総裁は先月、インフレ率が予想以上に上昇する兆候があれば、速やかな利上げを含め市場に先回りして動くと述べており、今回の利上げはほぼ決定的だろう。
ただ、一抹の不安はエルドアン大統領の存在だ。
大統領は「高金利にはインフレ抑制効果はなく、解決策は利下げだ」との持論を繰り返し示している。
中銀人事にも強大な権限を持つ大統領が事前に手を回して利上げに待ったをかける事も考えられなくはない。
仮にアーバル総裁が、利上げを見送った場合や、貸出金利の引き上げを使った「裏口利上げ」でお茶を濁した場合は、リラは失望売りを浴びる事になるだろう。
本日のトルコ中銀金融政策決定会合は、利上げの可能性が高いものの、利上げ見送りにも一定の警戒が必要となりそうだ。