英・EUのFTA交渉期限(10/15)、NZ総選挙(10/17)に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について
英国とEUの自由貿易協定(FTA)などを巡る交渉の期限が現地時間10月15日(木)に迫っており、その展開次第では英ポンドおよびユーロ相場が急変動する可能性がございます。
また10月17日(土)にはニュージーランドの総選挙が予定されており、投票結果によってはNZドル、および同国に関係の深い豪ドルを含む通貨ペアの週明け(10月19日)オープンレートが前週末クローズレートに対し大きく乖離する可能性がございます。
これらのポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
なお、上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
また、お客様におかれましては、本件につきあらかじめご留意のほどお願い申し上げます。
※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ニュージーランドでは、コロナ禍で延期されていた総選挙が今週末17日に行われる。
世論調査によると、国民人気の高いアーダーン首相率いる労働党が主要野党の国民党に大差で勝利する見通し。
「選挙は水物」と言われるように結果は蓋を開けて見るまで分からないが、焦点は労働党が単独過半数を獲得できるかどうかとされており、「大番狂わせ」が起きる可能性は低そうだ。
予想通りにアーダーン労働党政権の存続が決まれば、市場の関心はマイナス金利の導入を検討中のニュージーランド中銀(RBNZ)が11月11日に開く金融政策委員会に移る事になるだろう。