OPECプラス会合に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について
今夜(日本時間9日23時)は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」会合が予定となっており、その内容次第では同期間中の為替相場が急変動する可能性がございます。
なお上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
「OPECプラス」は、協調減産を巡る緊急テレビ会議を日本時間今夜23時から開催する。そうした中、昨日はロシアが日量160万バレル減産の用意があると表明した事で原油相場が急伸。市場は「OPECプラス」会合を前に協調減産を織り込む格好となった。しかし、「OPECプラス」内には、米国が参加しなければ減産合意はないとの意見も根強い。米国が会合に参加するかどうかは明らかになっておらず、大規模減産の実現には不透明感が漂っている。仮に合意がまとまらなければ原油価格が再び急落する事は避けられず、株や為替にも大きな影響が及ぶ可能性がある。このところ、ドル/円やクロス円の値動きは落ち着きつつあるが、「OPECプラス」の決定を受けて相場が急変するリスクには一定の警戒が必要だろう。