トルコ中銀政策金利発表(10/24)に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について
今週木曜日(10月24日)日本時間午後8時にはトルコ中銀の政策金利発表が予定されており、その発表結果次第ではトルコリラ相場が急変動する可能性がございます。
なお上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
トルコ中銀は24日の金融政策決定会合で追加利下げに動く公算が大きい。政策金利は16.50%から15.50%に引き下げられるとの見方が多い。他の多くの国が低金利政策を採る中、トルコ中銀が多少の利下げに動いても金利面での優位性は変わらない。このため、利下げ幅が予想程度であれば、トルコリラへの下落圧力は限定的だろう。ただ、トルコ軍のシリア侵攻(ロシアとの協議で停戦延長が決まったとはいえ)に対して国際社会から批判が相次ぐ中、トルコ中銀が予想以上の大幅利下げを行えば、同国から国際投資資金が流出する引き金となりかねない。エルドアン・トルコ大統領は先月、「最短期間で金利をヒト桁台に引き下げる」と発言していただけに、念のため大幅利下げへの注意が必要だろう。