ストップ注文とは?指値注文との違いや使い方、デメリットを解説

ストップ注文とは?指値注文との違い

ストップ注文(逆指値注文)とは、現在のレートよりも不利なレートを指定して発注する注文方法です。一般的になじみがあるのは価格が下落したら買い、価格が上昇したら売る指値注文かもしれません。

しかしストップ注文は、価格が下落したら売り、価格が上昇したら買います。指値注文とは逆の注文をするため「ストップ注文」と呼ばれるのです。

ストップ注文のメリット

ポジションを持った状態でストップの決済注文を発注しておけば、指定した価格まで達してしまった際に自動で損切りを行ってくれます。チャートから目を離している間も、大きな損失を防ぐことが可能です。

またストップ注文は損切りだけでなく、強いトレンドが発生した際のトレンドフォロー(順張り)にも使える特徴があります。

ストップ注文のデメリット

指値注文と同じく、ストップ注文は指定した価格に到達しなければ約定しません。損切りで使うときは問題ありませんが、トレンドフォローで使うときはこれがデメリットとなります。相場はいつも一方向に向かって動くわけではなく、レンジ相場になる可能性もあります。限られた値幅で推移する相場でストップ注文を発注すると、指定した価格に到達せずなかなか注文が約定しない可能性があります。

ストップ注文の使い方

ストップ注文(逆指値注文)は決済して損失を確定させる損切り注文としての使い方が基本です。しかし損切り注文以外にも利益を確定させる、新規ポジションを持つなど様々な場面で使います。ここでは、ストップ注文の使い方について詳しく紹介します。

損失を確定させる場合

ストップ注文は、損失を確定させる損切り注文としてよく使います。例えば「保有ポジションに対し価格が反対方向へ動き、許容できる損失額を超えたので損切りをする」というシチュエーションで使うケースをみてみます。

損切りのためのストップ注文

売りの損切り決済注文の場合は現在よりも安い価格、買いの損切り決済注文の場合は現在よりも高い価格を指定します。現在よりも不利なレートを指定することで、保有ポジションに対し価格が反対方向へ動いても損失のさらなる拡大を防げるのです。

利益を確定させる場合

ストップ注文は、利益を確定させる場面でも使います。例えば以下のようなシチュエーションで考えてみましょう。

  1. 1ドル=85円のときに1万ドルを買う。思惑通り相場は上昇を続け、現在1ドル=90円まで上昇。
  2. このまま上昇が続けばさらに利益が見込めるが、下がってしまう可能性もある・・・
  3. そこで、利益確定のため、現在のレート1ドル=90円の1円下、1ドル=89円でストップ注文を発注する。
  4. 相場が上昇を続ければOK。仮に89円まで下がってしまっても、自動的に決済されて利益を確定できる。
利益確定のためのストップ注文

このようにストップ注文は、一定の利益を確保しつつ同時にリスクに備えるという使い方もできます。

レンジブレイクで新規ポジションを保有する場合

ストップ注文は、レンジブレイクで新規ポジションを保有する場合にも使います。レンジブレイクとは、レンジ相場からトレンド相場に移行する現象のことです。例えば現在の相場状況は、100円~101円のレンジ相場と仮定します。101円を上抜ければ上昇トレンドが見込めると予測し、102円で買いのストップ注文を出します。思惑通りレンジ相場を抜けて102円に到達すれば、ストップ注文が執行されて買いポジションを持つことができます。

レンジブレイクで新規ポジションを保有する場合

ストップ注文は決済時に必ず使おう

FXで安定した成績を残すためには、利益を出すことと同じく「損失をできるだけ小さくする」ことも大切です。そのため新規注文と同時にストップ注文を発注しておくのもひとつの有益な方法です。

ストップ注文をうまく活用するには、IFDOCOIFO注文などがとても便利です。これらの注文を使いこなせれば、様々な相場状況でリスクに対応できるようにもなるでしょう。

IFD注文
OCO注文
IFO注文

  1. ストップ注文(逆指値注文)およびトレール注文では、実勢レートが指定レート(またはトレール幅)に到達してから執行されるため、相場変動によっては指定レート(またはトレール幅)より制限幅なく、その時点の実勢に基づく大幅にかい離したレートで約定する場合があります(スリッページの発生)。その場合には、お客様にとって想定以上に不利なレートで約定することがありますので十分にご注意ください。

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