要人発言のFXへの影響とリアルタイムで確認する方法

要人発言とは?

FXにおける要人発言とは

FXにおける要人発言とは、国の経済政策を担う政府高官や高級官僚、金融政策を担う中央銀行の総裁や財務大臣、ならびにその関係者などの発言を指します。

彼らの発言によって景気の現状や見通しがある程度明らかになり、結果として相場が動きます。今後の為替相場の動向に影響を及ぼすため、要人発言は注目されているのです。

また要人発言は経済指標の発表に合わせて実施されるものもあります。取引をする前は、1日の経済指標スケジュールを確認しましょう。

経済指標スケジュールの確認はこちら

要人発言がFXにもたらす影響

ではどのような要人発言が、為替相場に影響を及ぼすのでしょうか?
必ずしも当てはまるわけではありませんが、主に以下の発言は為替相場の変動要因となることがあります。

発言1:物価が適正水準よりも高い

物価が適正水準よりも高いという旨の発言は、悪性インフレ抑制のため近々政策金利の引き上げを実施する可能性があることを示唆します。利上げは通貨高要因であり、通貨が上昇しやすくなります。

発言2:経済について強気な見方

経済について強気な見方を示す発言は、景気が良いことを要人も認めたことになります。このような発言は景気過熱感抑制のために政策金利を引き上げることを連想させ、市場で金利の上昇を誘うとともに通貨が上昇しやすくなります。

発言3:物価が適正水準以下

物価が適正水準以下という旨の発言は、デフレや景気後退を防ぐため近々利下げを実施する可能性があることを示唆します。このような発言が引き金となって金利の低下を招くと通貨が下落しやすくなります。

発言4:経済について弱気な見方

経済について弱気な見方を示す発言は、景気が悪いことを要人も認めたことになります。このような発言は景気刺激のための金利引き下げを連想させます。これを受けて、市場で長期債が買われて長期金利が低下すると通貨が下落しやすくなります。

FXで注目すべき要人発言

ここではFXで注目すべき要人発言について紹介します。以下の要人発言は注目されており為替相場が変動する要因となるので、覚えておきましょう。

各国中央銀行当局者

各国中央銀行当局者の発言では、金融政策について重要な事柄を発言します。中央銀行は最低でも以下を抑えておきましょう。

経済閣僚

経済閣僚である財務大臣や財務長官なども、金融政策について発言します。為替相場の変動要因になるので、日本銀行総裁や米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言と同様に注目しましょう。

財務官

財務官の発言も為替相場に影響することがあります。財務官とは、日本の財務省において財務官僚ナンバー2のポストであり、円買い・円売り介入実施の実質的な権限があります。

外為どっとコムでは要人発言をリアルタイムで確認できる

外為どっとコムでは要人発言をリアルタイムで確認できる

口座開設をしていただくと、「ニュース速報」や「フィスコライブコメント」、「ロイターニュース」などが取引画面でご覧になれます。いずれも24時間リアルタイムで更新され、相場に関するニュースに絞って配信されるので、お探しの情報が見つけやすくなっています。

また要人発言も要旨をピックアップし掲載しているわけではなく、場合によっては詳しい内容まで掲載されることもあります。ぜひこれらのサービスを、取引にご活用ください。

シェアする