世界的な長期金利の急上昇に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について

  • 重要

ここ数日ほど米国を中心に世界的に長期金利の上昇圧力が高まりつつあり、この影響により「米ドル/円」ほか各通貨ペアの値動きが以前に比べ拡大傾向になるなど、相場変動が起きやすい地合いが続いております。
ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。

なお、上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
また、お客様におかれましては、本件につきあらかじめご留意のほどお願い申し上げます。

※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。

●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

2月下旬、米長期金利の急騰をきっかけに株高・資源高の流れが反転すると、為替市場ではドルが反発する一方で資源国通貨や新興国通貨が急落する場面があった。
米10年債利回りがS&P500種の配当利回りである1.5%を超えた事がきっかけだ。
米長期金利の上昇は足元で一服しているものの、米国の財政支出拡大やインフレ率の上昇が予想される中だけに、急速な低下は期待しにくい。
今後も利回り上昇には注意が必要だろう。
資源国通貨や新興国通貨への投資は米長期金利の動向を見極めた上で慎重に行いたい。