経済シンポジウム(米ジャクソンホール)開催(8/23)に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について
今週金曜日(8月23日)日本時間午後11時には、米ワイオミング州ジャクソンホールでの経済シンポジウムにおいてパウエルFRB議長の講演が予定されており、金融政策等の講演内容次第では為替相場が急変動する可能性がございます。
なお上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
8月22日から24日にかけて米ワイオミング州ジャクソンホールで行われる年次経済シンポジウム(通称ジャクソンホール会議)に、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が出席する事が決まり、市場の関心が集まっている。米中貿易戦争の激化などから世界景気の先行きが不安視される中、市場は議長のハト派発言に期待を寄せている。
こうした中、市場が確実視する9月利下げについては、議長が敢えてこれを否定する理由は見当たらない。とはいえ、足元の米国経済の状況を踏まえれば、さらなる追加利下げや量的緩和の拡大に決定的な言質を与える事も考えにくい。ある程度は市場に寄り添う姿勢を示すと見られるものの、市場が「期待したほど金融緩和に前向きではない」と受け止めるリスクも残る。仮に一時的にドル高に振れても、株安などで市場が混乱すれば、二次反応として円高が進む事も考えられるため注意が必要だろう。なお、注目のパウエルFRB議長の講演は23日23時(日本時間)から行われる。