トルコ中銀政策金利発表(7/25)に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について
今週木曜日(7月25日)日本時間午後8時にはトルコ中銀の政策金利発表が予定されており、その発表結果次第ではトルコリラ/円相場が急変動する可能性がございます。
なお上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。
●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
25日のトルコ中銀金融政策決定会合では、政策金利の引き下げが確実視されています。エルドアン大統領は、利下げに難色を示したチェティンカヤ総裁を更迭するとともにウイサル副総裁を後任に据えて中銀に利下げを強要した格好です。
そうした中、市場の焦点は政策金利である1週間物レポレートの下げ幅となっており、ブルームバーグ社による現地エコノミストへの調査では225bpの引き下げ(24.00%から21.75%へ)が見込まれています。ただし、この利下げ幅はあくまでも予想の中央値であり、エコノミスト32名の予想は最低50bp(0.50%)から最高800bp(8.00%)まで幅広く分布しています。
利下げ自体はリラ相場もある程度織り込み済みと見られますが、想定以上の大幅利下げとなった場合はリラの急落に注意が必要でしょう。