英国EU離脱を巡る英議会審議(1/29)に伴う相場変動・スプレッド拡大等の可能性について

  • 重要

1月29日(日本時間30日午前4時)に、英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、メイ首相の離脱代替案と他の議員が提出した修正案に対する審議・採決が予定されています。その内容次第では同期間中の為替相場が急変動する可能性がございます。

なお上記の影響を受ける期間においては、実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ拡大傾向となる見通しであり、その際には当社でもやむなくスプレッドを一時的に拡大させていただく場合がございます。また相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更させていただく場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。

※スプレッド拡大時には、これに伴う評価レートの変動により通常スプレッド時よりも口座の有効比率が低下します(両建状態であっても同様です)。このとき、口座状況によっては有効比率がロスカットレベルを下回る可能性がございますので、ポジションをお持ちのお客様、特に高レバレッジのポジションをお持ちの法人の方におかれましては、口座管理につき十分ご注意のほどお願いいたします。

●注目ポイント
外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

本日は英議会で、メイ首相の離脱代替案と他の議員が提出した修正案に対する審議・採決が行われる。今回の採決は欧州連合(EU)との離脱協定としての是非を問う正式なものではなく、その前段階として代替案の方向性の賛否を問うものだ。採決の結果次第では、一連の離脱手続きを進める権限がメイ首相から議会に委譲される可能性もある。
その他、北アイルランド国境を巡るバックストップ計画に修正を求める案や、3月29日の離脱期限を延期とする案の他、国民投票をやり直す案など、さまざまな修正案が審議の上で採決される。なお、足元のポンド上昇は、市場が「合意なき離脱の回避」をメインシナリオに据えた事を物語っている。
今回の採決結果が、そうした市場の期待を繋ぎとめる内容となるか注目したい。