酒匂塾長の『独り言』日刊|FXブログ|外為どっとコム

1990年のお正月。

改めて、新年明けましておめでとう御座います。

今日から東京市場も始まるが株式市場はご祝儀の買いも有るのだろうが徐々に値を上げ、1245分現在で約570円高の23千円超えで取引されている。

ドル・円相場も当然値を上げ、2日に112.78の高値から112.05の安値まで下げた分を殆ど取り戻して112.65近辺で取引されている。

東京市場は三が日が終わる本日からオープンするが海外市場は2日からオープンしている。

ふと199012日に介入のお手伝いをしたことを思い出した。

為替ディーラーは介入の事を話すことはタブーとされているが28年も前の事だから時効として貰おう。

前年の1989年はドルがじり高と成っておりアメリカからの円安批判を嫌う我が国の金融当局は神経質に成っていた。

19891231日のニューヨーク市場の終値は143.79で、年初の始値の123.60から約20円もドル高&円安が進んでいた。

199012日はドルの上昇トレンドを引き継いで146.25と約2円半以上も上げて始まり、"ドル売り&円買い介入"があるのでないのかと思ったが東京市場は開いていない。

3日も未だ東京市場は開いていなかったが"日銀が介入するのではないかな?"と思って朝8時半頃にオフィスに出掛けて日銀とのダイレクト・ラインを押すと担当者が居るではないか?

"明けましておめでとう御座います。"

"あれ、酒匂さん未だ三が日なのにどうされたんですか?"

"昨日海外市場でドルが上げたのでもしかしてドル売り介入が出るのではないかと思いまして。"

"仰る通りです。早速介入をお願いします。"と言う事で一人、暖房も無く、又食い物も飲み物も無いディーリング・ルームで朝9時から午後5時までドル売り介入のお手伝いをした。

午後5時に成ると"英蘭銀行に介入を委託しましたのでもう今日はこれで終わりです。有り難う御座いました。"と礼を言われ、ディーラー冥利に尽きたと感じ嬉しかった。

実はその後ドルの上昇は止まらず4月に高値159.91を付けた。

そして半年の内に約35円も下げて10月には安値125.05を付けた後、年末には又約20円上げて135.75で引けることと成った。

昨年のドル・円相場の高値は1月に付けた118.60、安値は9月に付けた107.31で値幅は1129銭であったが1990年の約35円の値動きは夢の様なものですなあ.....

今年のドル・円相場については大体105115円、もう少し広げて100120円と言う意見が多い気がするが健全なVolatility.が欲しいですね。

今年も頑張りましょう!

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。

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