酒匂塾長の『独り言』日刊|FXブログ|外為どっとコム

直言・直筆。

ドル・円相場はあたかも固定相場制に戻った感が有る。
何故動かないのか?

昨日GI24.に投稿した直言・直筆をご披露致します。

 

“誰も何も知らない。”         16.6.2014.

今年に入ってからのドル・円相場の動きにはため息が出る程ですなあ。

面白い統計を見付けた。
通信大手のロイター社が外国為替フォーラムと言うところで読者に6月末の“ドル・円レートは?”と題して予想を投票して貰っているのだが、投票総数7838票の内何と47%が99円よりも円高になると投票しており、比率の多い順に並べると98円台かそれ以下が19%で最も多く、99円台前半と99円台後半の14%がそれに続き、104円台かそれ以上の12%を凌いでいるのである。

あれ、市場の参加者の多くは円安を見込んでいるのではなかったか?

減ったとは言え我が国の個人投資家もドルの買い持ち&円の売り持ちを約32億ドル程度保有しているし、シカゴ・IMM.の投機筋も6月10日時点で約101億ドル相当のドルの買い持ち&円の売り持ちポジションを保有している。

これを考えてみると、長い目で見ればドル高&円安なのだが、短期的にはドル安&円高が進んでも不思議ではないと考える人が沢山居ると言うことか?

その結果、短期売買目的ではちょっとドルを売ってはみるが直ぐにそれを買い戻し(何故なら中・長期的にはドルが上がると思っているから)、逆にちょっとドルを買ってはみるが直ぐにそれを売ってしまう。(何故なら短期的にはドル下がるかも知れないと思っているから。)

これでは中々101~103円のレンジは切れない。

今月に入ってからのドル・円相場は安値101.61、高値102.80の値幅わずか1円19銭内に留まっているが、今週も余り動きそうにない。

注目材料としては17日~18日に開催されるFOMC.があるが、量的緩和第3弾(QE3)の100億ドル縮小を決めるという点で大きなサプライズが有るとは予想されず、為替相場に与える影響は殆どあるまい。

先週のニューヨーク市場のドル・円相場の動きを見ると、10日(火)以外は例外なく金利と株価が上がればドル・円相場も上昇し、逆に金利と株価が下がればドル・円相場も下落している。

またぞろきな臭くなったイラク情勢の地政学的リスクを意識しながら、金利と株価動向に注意したい。


余計なことであるが、5月19日のレポートで、
“それと最近は余り意識した事は無いのだが、明日からアメリカに出掛ける予定が有る。
筆者が海外に出掛けると円高になるというジンクスがもう無くなってしまっているかは分からない。

まあ、お気を付け遊ばせ。”と書いた。
そしてアメリカに発ったその日の21日に100.83の安値を付け、“すわっ!”と思ったが長続きせず、直ぐに102円台に戻ってしまった。

明日から約3週間の予定でシンガポールに出掛けるが今回は何も言わないで出掛けると致します。

 

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。

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