酒匂塾長の『独り言』日刊|FXブログ|外為どっとコム

直言・直筆。

どうもドル・円相場が気になって仕方無い。

ちょっと要注意だと思っていて、昨日GI24,.に投稿した直言・直筆を披露させて下さい。

“今週も何だかきな臭い様な…。”           19.5.2014.

ジリジリとドル・円相場は下げ続け、何だか101円台が全然不自然ではなくなった感じがする。
今年に入ってから、円高サイドでは2月3日の100.75、円安サイドでは4月3日に付けた104.13が多少レンジを突き抜けたものの、ドル・円相場は基本的には101~104円の狭いレンジ内に留まっていた。

思い起こすと昨年末から今年の年初に掛けての2014年のドル・円相場予想は、“徐々にドル高&円安が進む。”と言う意見が多数を占め、年末までには110~115円と言う意見が多かった様に記憶するが、これはどうした事であろうか?
まだあと半年以上も有るので、110~115円くらいのドル高&円安の可能性は否定出来ないが、現状の相場観は大分違ってきた。

この背景には、
‐FRB.による金融緩和政策からの脱却が思ったより早いかも知れないとの思惑が後退した。
‐日銀による追加緩和策が講じられるとの思惑と期待が後退した。
が有り、金利差を考えた上でのドルの優位性が薄らいできた。

さらに追い打ちを掛けたのが長期金利の低下である。

下は米国2年物債券の利回りとドル・円相場を表したものであるが、4月下旬からの金利の下げが激しい。

米国株式市場は活況を呈し、連日高値を更新しているのに何故米国債券が買われて金利が下がるのかがよく理解出来ない。

株式市場は米国経済の先行きに楽観視して株を買う。
債券市場は米国経済の先行きに対して警戒して債券を買う。
その結果、ドルが売られて円が買われるという図式なのだろうか?

何回か前のレポートで、現在異常に低いドル・円のボラティリティー(予想変動率)は何れ上昇する。
言い換えれば、この膠着相場は何れ上か下かに放たれると書いたが、今週も何だかきな臭くて要注意の感がする。

20日~21日に日銀政策決定会合が行われるが、政策の変更はあるまい。
同じく21日に前回のFOMC.議事録が発表されるが、タカ派(金融緩和継続に反対する派)がどういう意見を言ったかが興味あるところである。

米国では4月の新築・中古住宅販売件数の発表、そしてわが国では4月の通関ベースでの貿易収支が21日に発表されるが、これは要注意である。
3月の貿易収支は消費税増税前の駆け込み需要で輸入が増し、空前の1兆4500億円の赤字を計上したが、4月は一転して約6500億円程度まで赤字が縮小されるものと思われる。
依然として大きな赤字であることには変わりはないのだが、市場がドルロング&円ショートに傾いている事を忘れてはなるまい。

それと最近は余り意識した事は無いのだが、明日からアメリカに出掛ける予定が有る。
筆者が海外に出掛けると円高になるというジンクスがもう無くなってしまっているかは分からない。

まあ、お気を付け遊ばせ。

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。

詳しくはこちら

ESCARPMENT

ブログカレンダー

 

カテゴリー一覧

  • ゴルフ
  • ワイン
  • 今週の独り言 (毎週月曜更新)


業界最狭水準スプレッド

おいしく!ザクザク!夏祭りキャンペーン

お友達ご紹介キャンペーン

口座開設キャッシュバックキャンペーン