酒匂塾長の『独り言』日刊|FXブログ|外為どっとコム

個人的な意見です。

今日は寒いですね。
夜には、関東地方でも雪が降る可能性が有るとか。

風邪などを引かない様にご自愛下さい。


昨日GI24.に投稿した、個人的なコメントを披露させて下さい。

 

“やはり、来たか?”                    20.1.2014.


今のところ、ドル・円相場に大きな影響を与えた感じは無いが、先週注目すべきコメントが米国政府筋から出て来た。

ルー財務長官が、“日本は為替レートの利点だけに依存した戦略で長期成長を目指すべきではなく、(為替政策を)注視し続ける。”と米国政府としてはずいぶん久し振りに、急激なドル高&円安の進行への懸念を示した。

現在の円安相場は、直接介入はおろか、口先介入無しで日銀による金融緩和の結果で起きた事であり、米国政府筋は今までは何のコメントも出しては来なかったが、これ以上のドル高&円安の進行は米国経済にとっても悪影響を及ぼすと判断したのであろうか?

筆者はこのルー発言には全く驚くどころか、“やはり、来たか?”と言う感じがしないでもない。

2012年の秋、ようやく77円~80円のレンジから解き放たれ、アベノミクスとやらの恩恵でジワジワ円安が進み始めた時に、米国政府に近い筋から“多少の円安は日本にとってもいい事であろうが、95~100円以上の円安はアメリカとしては受け入れられない。”とはっきり言われた事を今でも覚えているし、永年ドル・円を取引してきた経験から、ドル・円と言う通貨ペアーが幾度となく日米の政治に翻弄されてきた事もよく理解している積りである。
言い換えれば、今まで何回となく円安が行き過ぎた場合にアメリカ政府から冷や水を浴びせられた(円安牽制)記憶が有るのである。


ルー財務長官の発言は兎も角、何故我が国ではこれ程円安が持て囃されるのであろうか?

かつて貿易収支が黒字の頃は、円安により円建てでの受取額が増えるので“円安は好い事だ。”との認識が有ったが、今は貿易収支は2011年から3年連続で赤字となり、2013年10月からはついに経常収支まで赤字となった。
かつて輸出立国であった我が国は、今は輸入立国になってしまった。

殆どの原材料とエネルギーを輸入し、食料の60%以上をも輸入している国が、自国通貨安を歓迎するとは不思議なものである。

安倍政権は円安が我が国の構造改革を促し、株価も上がり、また国力も回復すると主張するが、果たして安部政権発足以来、目を見張る様な規制改革、労働市場改革、また人口問題への対処などが進んでいるのだろうか?

現在多くから持て囃されているアベノミクスを、何時か市場がアベノリスクと認識し始めた途端に“浮かれた”株高及び円安相場の訂正が起きるリスクを考えておきたい。

 

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コメント2件

塾長さま。

アベさんのアベは安倍ですよー。安部になってたのでご報告させていただきました。

投稿者:yamamoto | 2014年1月21日  20:47

yamamotoさん、ご指摘有り難う御座います。
よくやっちゃうんですよね。
別にアベノミクスを信じていないからではありません。

早速訂正しました。

投稿者:塾長 | 2014年1月23日  08:39

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。

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