野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

「輸出の動態、輸入の動態」

「輸出の動態、輸入の動態」


「輸出」

過去360円から4分の1の80円になった円高の歴史があるだけに 輸出業者は輸出予約に神経質である。社内レートが決まればある程度はすばやく輸出予約を締結しなければ責任問題となろう。 108円が社内レートで105円になった時に2,3割しか108円以上で締結していなければ社内で批判され収益計画も狂ってくる。工場で厳しくコスト削減した分が吹きとばされる。輸出は常に早めになる。 夏ごろにはその年のメドがつく。従って秋には輸出のドル売りは鈍くなる

「輸入」

 輸入なら円高でメリットがあるはずなのであるが、円高で大損失を出したことがある。大手航空会社や石油会社の輸入予約である。何千億円という損を出したと記憶している。 円高で輸出も輸入も損をしたのである。

 240円のときに長期予約が活発化し、その当時は夢のレートであった200円割れで輸入予約が締結出来るので 各社こぞって長期輸入予約をした。しかし何年ものでやってもそれを上回るペースで円高が進んだので、実際の商売が発生したときは120円、130円となり、実際の40円、50円も年率ディスカウントがあって喜んで締結した190円の輸入予約が無駄というより大損失を生んだ。 もちろん時価会計など適用されておらず、突然の何千億円の損失露呈となったので株主はたまったものではない。  それ以降 反省をして 輸入予約は先々へとることは減って、堅くスポットベースで取ろうという暗黙の了解が出来上がった。 自然と 石油輸入が活発化する冬場近くに輸入の当用買いが多く出るようになった。 

 また輸入する商品はエネルギーや食品などの公共的なものが多い。輸入予約を取りすぎて、その後も円高に進んだ時に「わが社や円安の時に為替予約をとっているので値下げは出来ません」は通用しない。長期的な輸入予約が増えすぎると行政指導も入るだろう


*以上、輸出は先物予約で年度初めに活発化、真夏の円高までに取り終える 輸入は基本的にはスポット(当用買い)

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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