野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

「横浜馬車道為替物語②」(長島か野村か)

「横浜馬車道為替物語②」(長島か野村か)
 為替相場の予測やそれで儲けることは難しいと言う。エコノミストやその他の有識者の予想も当たらない。しかしわざと皆で難しくしているような気がしてならない。もっと単純に考えても良いのではないだろうか。そういう方法があるのではないだろうか。
一番簡単なのは思うがまま相場をはることだ。自分の勘で相場に入り込んで儲かれば何も言うことはない。長島監督の現役時代にように、体中に野球のデータがしみ込んでそれと天性のカンと能力、ショーマンシップで自分の成績を上げたり、新庄選手のようにデータを受け付けずに恵まれた身体能力だけでこなしていくのも良い。しかし凡人は何かよりどころを見つけてそれを為替取引の売買のきっかけとしたいものだ。
私のような凡人はやはり野村ID野球のようにデータを集め分析して確率で勝負に出る。「天分で負けても努力で負けてはいけない。」
遠くへ飛ばす能力や速い球を投げる能力で劣ってもカバープレーや全力疾走など才能ではない努力、心がけの部分で負けなければ互角あるいは勝つチャンスも増える。
 為替も同様である。長島監督的に上がると思ったから買ったんですよ、とか下がりそうなので売っときましたで儲かればよい。
 その天分がない人が右往左往、のたうちまくっている。ファンダメンタルズ、チャート分析などいろいろあろう。やはり一番役立ったのは、また裏切らないのは需給分析であった。
 誰もが多くの時間と労力をファンダメンタルズ分析に割くものだ。その過程は人間としての努力という点で貴重なものだ。しかし結果には結びつかないことは誰もが経験する。 株や金利の取引よりもっとファンダメンタルズ分析は為替の収益に結果として結びついてこない。
 例えば天才エコノミストがいて1990年頃に日本経済の先行きがわかって10年後の成長率の低下、デフレと雇用の減少、企業の倒産の増加が見えた人がいたとして、株を売り、債券を買う行動に出てもその時為替での円についてはどうしただろう。悲観論がはっきり見えて円を買えるだろうか。売ったに違いない。しかし実際相場は160円から79円まで上昇し、その後小動きはあっても円高100円―110円の円高レンジで概ね推移している。ファンダメンタルズを熟知することが為替の予測や収益に役立たないのだ。
 当局もファンダメンタルズに合う相場を望むと発言するが、どうもこの手法では儲からないと我々は気づくであろう。成長率が上昇、消費も盛り上がったバブル時代は逆に円が120円から160円まで売られたではないか。しかしいくらファンダメンタルズ分析が外れても、エコノミストや為替の予想屋は毎日ファンダメンタルズで見れば円高とか円安の発言をやめることはない。またそれに懲りずに市場参加者はファンダメンタルズを語る人を求め続ける。
 ではチャート分析はどうだろうか。まず数が多い。これだけ多いうのはどういうことかと言えばまず確かなものがないということだ。ゴルフでドライバーの苦手な人はドライバーがパターの苦手な人はパターがゴルフバッグに数多く入れてあるようなものだ。もちろんその有効利用法はあるのだが。
 一番裏切らないのは需給分析のようだ。極めて単純でリンゴが10個あってそれを100人の人が欲しがれば値段は上がるし、3人しか欲しい人がいなければ値段が下がる。りんご自体の味(いわゆるファンダメンタルズ)は二の次だ。
 為替相場も同じではないだろうか。ドルの売り手が多ければ下がるし、買い手が多ければ上がる。
 需給分析とそれに基づくデータの見方を中心に話を進めたい。もちろんその過程としてのファンダメンタルズの知識の拡充やチャートの効用も無視するものではない。
朝日新聞のスポーツ欄で女子プロゴルフで新鋭北田が豪腕福島の争いを制したことを称し、「ドライバー イズ ショー パット イズ マネー」とあった。心に響くものがあった。 「ファンダメンタルズ イズ ショー 、ジュキュー イズ マネー」これが為替だろう。株や金利と違う為替の極意である。

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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