野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

アベノミクスの綻びは為替から始まっている、だがどうしようもない

1/18(月)「アベノミクスの綻びは為替から始まっている、だがどうしようもない」
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総括「アベノミクスの綻びは為替から始まっている、だがどうしようもない」
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「古い日銀のような匂い」
ID為替「同じ100円でも」
リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
横浜湘南便り「シドニーのジョーより、オーストラリアのワイン

ドル円=114-119、ユーロ円=125-130 、ユーロドル= 1.07-1.12

日経インデックス1月15日東京引け1月8日からの変化(2008年=100)円100.3弱し、ドル130.2強し、ユーロ99.1強し、ドルインデックスINNYBOT98.95強し、CRB159.94弱し、原油29.42弱し、金1091弱し、DOW15988弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け145.64弱し IMM円投機筋1月12日 円+25266(前週比+21163)、ユーロ-3277(前週比-163920)

1.(今週の予定)

18(月)日銀支店長会議 さくらリポート 日 鉱工業生産・確報値、第3次産業活動指数 中 主要70都市新築住宅価格 NY休場(キング牧師誕生日)
19(火)中 鉱工業生産 小売売上 GDP 訪日外国人客数 英 消費者物価指数 小売物価指数 生産者物価指数 ユーロ圏 建設支出 独 ZEW景気期待指数 ユーロ圏ZEW景気期待指数 トルコ中銀 政策金利 加 国際証券取引高 米 NAHB住宅市場指数 対米証券投資

20(水)NZ消費者物価指数 独 生産者物価指数 英 雇用統計 ILO失業率 南ア 小売売上 加 卸売売上 製造業出荷 米 建設許可件数 住宅着工件数 消費者物価指数 加 中銀政策金利 ダボス会議

21(木)NZ 企業景況感(PMI) 仏 企業景況感 ユーロ圏 消費者物価指数確報 欧州中銀 金融政策 米 フィラデルフィア連銀景況指数 新規失業保険申請件数 ユーロ圏消費者信頼感

22(金)仏 製造業PMI・速報値 サービス業PMI・速報値 独製造業PMI・速報値 サービス業PMI・速報値 ユーロ圏製造業PMI・速報値 サービス業PMI・速報値 英小売売上高 財政収支 加 消費者物価指数 小売売上 米 中古住宅販売件数

(来週の予定)

25(月)日 貿易統計 独Ifo景況感指数
26(火)オーストラリア休場(オーストラリアデー) 米 住宅価格指数 スイス 貿易収支 米 S&P/ケース・シラー住宅価格指数   消費者信頼感指数 リッチモンド連銀製造業指数
27(水)豪 消費者物価指数 NAB企業信頼感 仏 消費者信頼感指数 米 新築住宅販売件数 FOMC政策金利
28(木)RBNZオフィシャル・キャッシュレート 米 中古住宅販売保留件数指数 NZ 貿易収支 豪 輸入物価指数 仏 消費者物価 指数 スウェーデン 失業率 英 GDP・速報値 ユーロ圏 経済信頼感 消費者信頼感・確報値 独 消費者物価指数・速報値
 米 耐久財受注 新規失業保険申請件数 SARB政策金利発表
29(金)NZ 住宅建設許可 日 失業率 有効求人倍率 全国消費者物価指数 東京都区部消費者物価指数 鉱工業生産
  日銀金融政策決定会合 英 GfK消費者信頼感 豪 生産者物価指数 仏GDP・速報値 ノルウェー 失業 ユーロ圏 消費者物価指数(HICP)・速報 南ア 貿易収支 米 雇用コスト指数 加 GDP 米GDP・速報値 シカゴ購買部協会景気指数 ミシガン大消費者信頼感指数・確報値

2.総括「アベノミクスの綻びは為替から始まっている。だがどうしようもない」

*総括=アベノミクス崩壊の始まりの兆しがある。為替である。アベノミクスの為替の起点を2012年10月とすれば、2012年10月-2014年8月の上昇ラインが崩れたことはすでに何度も指摘している。上昇ラインが崩れてもドル円のアベノミクスのスタートは80円あたりなので、現在の117円ほど遠いとも言えるが、例えば対豪ドル、対カナダ、対トルコなどではスタートラインの為替の水準を下回っている。南アランド円は言うまでもない。他のクロス円も順次スタートラインへ近づくだろう。
 円安株高を背景にした景気回復は東日本大震災以降の原油価格の上昇と原発停止により貿易黒字から貿易赤字となった需給の変換がある。原油が下がれば日本経済にとってメリットがあるというが、それはOLが円高でブランドものが安く買えるといったもので日本全体のことではない。日本全体では対外純資産が3兆ドルあり、原油価格下落や原発再稼働による貿易赤字縮小は確実に可処分所得を減らしてしまう。ここ3年の円安景気回復を忘れてはいけない。円高になれば軽減税率の財源となる外貨準備の為替差益も消えてしまう。
 ここまでの円安を一部支えてきたGPIFなどの機関投資家の外貨収益も円高で消えれば、こんどは為替ヘッジや処分売りも出始めるだろう。輸出入は売り切り買い切りであり為替効果はあるが、機関投資家はFXの個人の差益狙い取引と同じく、期間はちょっと長いが買ったら売るということがあることは気をつけたい。機関投資家は売ってナンボである。永遠の円キャリーをやる気概があればいいが。

 またもう一つ心配なのは日銀である。黒田総裁のいう景気回復や原油を除いた価格の上昇は正しく追加緩和不要は説得力があるのであろうが、金融政策は気持ちの部分がある。黒田日銀に求められいたのは期待やサプライズである。緩和状態が続いてもサプライズ的な元気づけがないと、緩和の維持は引き締めのような響きにもなってしまう。長く日銀に居られて昔の日銀のような何もしない心地よさ(あるいは逆噴射=某総裁による「そごう」破たん時の金融引き締め、その後の日本経済の落ち込みは日銀の引き締めでなく海外経済の減速のせいとされた)を堪能されているとすれば対策が後手になろう。ただ為替相場は貿易収支次第であり日銀の金融政策ではどうしようもないのは20世紀の大円高時代が物語っている。

*米国「利上げの代償」

 米国は利上げすればいい。代償として昨年同様の株価下落が続くだろう。G20の成長目標も達成できなくなっていくだろう。それに米国の消費が耐えることができるかどうか。12月雇用統計は意外なほど強かったが、その他の指標は概ね弱い。ドルは昨年と異なり円、ユーロ、スイスなどに対してやや弱い。
 先週金曜日だけでも 12月小売売上、生産者物価指数 、鉱工業生産弱かった。1月NY連銀製造業景況指数は大幅悪化。ただ 1月ミシガン大消費者信頼感指数は小幅改善した。4Q・GDPも暖冬やドル高の影響で縮小すると見られている。ベージュブックでもドル高の弊害がいつものように取り上げられていた。
 人民元安や円安を批判する異質の大統領候補トランプ氏の発言にも気をつけたい。今週は主要企業決算や消費者物価指数、各種住宅指標に注目したい。

 *ドル円「為替の需給は確実に変わっている」

 今週は日銀支店長会議、さくらリポート公表、黒田総裁の発言予定もある。黒田総裁は「日本経済は順調に回復し消費者物価も原油価格の下落を除けば上昇している。現時点で追加緩和する考えはない」、また浜田内閣官房参与は「雇用環境は良好。1月の日銀金融政策決定会合で追加緩和は必要ない」「日銀は日々の金融市場の変動を心配する必要はない」とした。それは納得で出来るが為替の状況は変わっている。15年は円は米ドルについで2番目に強い通貨、日経通貨インデックスベースでは7%の円高となった。16年は年初から全面円高となっている。経済指標では大きな変化はないが、為替需給は2012-14年の大幅貿易赤字・円安株高とは状況が大きく異なっている。円安あっての景気回復であったがほころび始めている。貿易赤字も15年は2年続いた10兆円超の赤字から約3兆円となるだろう。赤字の縮小が円安の調整となっている。
 貿易赤字の縮小による円高は、それが景気減速に結びついてもすぐに修正できないので、出ないとされている黒田バズーカが出ることがあっても、その効果は小さいものとなろう。

 また軽減税率の財源としての外貨準備の利益の取り崩しやGPIFのヘッジの円買いの話も出始めている。これらが現実化するにはまだ時間がかかるが注意したい。GPIFなどの機関投資家は「売り戻して利益を出してナンボの世界」である。これまでは円安進展の原動力
であったが円高が進むと円買いが出てくることも忘れてはならない。輸出入と違って機関投資家は買ったら売るということがあるのである。
 
*ユーロ「意外と健闘。今週のECB理事会は据え置きか、指標改善続くか」

  年初来 対円では2.27%下落しているが通貨番付では2位で米ドルやスイスよりも強い。やはり昨年12月のECB理事会での量的緩和の金額据え置きがまだ効いている。今週のECB理事会では成長・インフレ率予想が低い水準であっても、すぐに対応する必要はないと予想されている。石油価格の振れが大きいことを踏まえると、2018年予想が目標を下回っても行動の必要はないとされている。「ECBは異例の緩和策を講じ、責任を果たした。今後は財政政策やインフラ投資、構造改革などで対応すべきだ」とする理事会メンバーもいる。
 
 追加緩和策があるとすれば、経済指標を点検した上での3月となるだろう。独は15年成長率が1.7%と押し上げられる見込みで15年財政黒字も予想の倍となった。ギリシャは12月CPIが34か月ぶりにプラスとなった。暫く様子見が適切だろう。今週はECB理事会の他、ZEW景気期待指数、製造業PMI・サービス業PMIに注目したい。 

*英ポンド「遠のく利上げ下がるポンド、今週は消費者物価、雇用統計、小売売上」

 利上げ観測が遠のいている。年初来英ポンドは対円で4.69%下落している。経済指標がやや改善しているユーロに対しても弱い。英中銀が政策金利を過去最低の0.5%から引き上げる時期は、少なくとも7月以降になりそうだ。前回の調査では4-6月期中と予想されていたが、先週発表された経済指標が低調だった上、物価も上昇していないため、予想時期が後ずれした。賃金の上昇が鈍く原油価格が下がっているのに加え、12日に発表された鉱工業生産が弱かった。英中銀は政策金利を6カ月連続で0.5%に据え置き、資産買い入れ枠も3750億ポンドに据え置いた。中銀委員らは、最近の原油価格急落が今後数カ月間、国内インフレに若干の重しとなると予想。ただ、こうした影響が続くかはなお不透明とした。原油安は、国内外の経済成長を後押しする可能性があるとも指摘した。今週は消費者物価、雇用統計、小売売上に注目したい。

*人民元「世は中国本位制。今週はGDP、小売売上、鉱工業生産」

 中国本位制となっている世界の金融市場である。新年スタートの1月4日に発表された財新12月製造業PMIが悪化したことから、昨年6月の同指標悪化と同じく上海発の世界株下げとなり主要株価指数で年初来上昇しているものはない。人民元は世間で騒ぐほどは下げておらず、先週に限って言えば、元は最強通貨であった。為替のコントロールはできるが株価の下落を止めるのは容易でないようだ。
 中国の当面の対策として以下のものが打ち出されている。
・上場企業の大株主は、今後3か月間、株式市場で株式を売却する場合、各企業の発行済み株式総数の1%を超えてはならないとしているほか、売却する際には、15営業日前に公表することなどが義務づけられる
・一部の輸出入拠点の銀行に対し、ドル買いの制限を指示
・許可制から登録制への円滑な移行に向け、IPO(新規株式公開)承認は合理的に行う
・人民銀は元買い介入実施(しかし外貨準備は急減中)
・輸出入業者が負担するさまざまな経費を引き下げるほか、税関の審査簡略化などを含む措置を導入

また中国人民銀行は2月7日から始まる春節(旧正月)の連休前に預金準備率を引き下げる観測もあるがサプライズではない。
やはり経済指標で景気減速を示すものが出ないと株価の回復もないだろう。今週の指標は重要だ。

また習国家主席は今週サウジアラビア、イラン、エジプトを訪問する。サウジとイランの関係悪化が決定的となる中、中国は仲介役となることを目指している可能性がある。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル「アベノミクスのスタート地点の相場を割り込む」

 年初来対円で8.11%下落している。1月14日に発表された12月雇用統計では、これまで続いてきたポジティブサプライズはなかったが
無難なものとなり下げ止まったが、週末の中国株下落、米指標悪化でリスク回避の流れとなり2012年10月以来の80円割れとなった。ドル円はアベノミクス上昇ラインを下に切っている(アベノミクスのスタート地点は80円あたり)が、豪ドル円はアベノミクスのスタート地点(80円あたり)をすでに下回っている。
 国内経済はRBA議事録で示されている通り景気の回復が進んでいる。鉱山業から非鉱山業へのリバランスは進んでいる。3QGDPもまずまずであった。財政状況もまずまずでAAA格付けは維持されよう。前回は堅調な経済指標で政策金利は予想通り据え置かれたが次回も豪ドルの下落もあり利下げの必要はないだろう。ただ中国経済の減速や資源価格の下落での外部要因には弱いところがある。RBAは現在が非常に低い金利であると認識している。ただ低インフレで利下げ余地はあるとしている。これまでの金利引き下げと豪ドル下落が経済成長を支援(RBA)。2016年の平均成長率は2.25%を予想、2016年の物価見通しは+1.5-2.5%となっている。またNZと同様に住宅価格は落ち着いてきている。

*NZドル「今週の焦点は3Q・CPIと中国GDP」

 年初来対円で7.7%安と安い。今週の焦点は3Q・CPIと中国GDPとなる。中国景気減速、中東緊張、北朝鮮格実験 原油価格下落など海外でのリスク要因でNZドルが売られた。また年初の第1回乳製品オークションは下落したことも売りに繋がった。通貨は下落しているが、株価の下げ幅は2.45%と他国比べれば小さく株価番付の世界2位に位置している。3Q・GDPがまずまずであったことで国内要因は悪くはない。財政黒字化見通しは若干後退も世界的には健全財政国の一つだ。経常赤字も若干改善している。
 今週の15年4Q・CPIの予想は前年比+0.3%である。インフレターゲットの下限は1%で大きく下回っている。ただ通貨は十分下落していることもあり、1月27日の金融政策決定会合は据え置きか。イングリッシュ財務相はNZドルの下落を歓迎しているが、中銀は通貨の下落がインフレを押し上げることもあり慎重な姿勢を示すだろう。
 NZの12月の小売売上は60億NZドルとなり月別の過去最高の数字となった。旺盛な住宅建設、旅行者の消費が売上増となった。
前回の政策金利引き下げも好感されたようだ。クレジットカードでの消費は増加、耐久財消費は減少した。また12月のオークランドの住宅価格は0.2%の上昇にとどまった。一頃の急騰は収まっている。
  経済は減速感こそあるものの、ある程度の成長が見込まれている。政府が2015年12月16日に公表した「2015年度経済財政中間報告見直し」によると、2015年度(2015年4月~2016年3月)の実質GDP成長率は2.1%と前年度実績より0.9ポイント下がる見通しで、2016年度は2.4%とやや持ち直す見込みだ。

*南アランド「今週CPIと小売売上、低成長と高インフレで苦しむ

依然、苦しい状況は変わらない。週足も月足も陰線が続く。ただ1月11日には長い下ヒゲを出しその後小幅だが3連続陽線となった。もっとも週末にはその上昇ラインを下抜けて再び陰線となった。
 今週はCPIと小売売上の発表がある。CPIが5%にのせれば次回の中銀金融政策会合では利上げが予想できるだろう。中銀の予想ではCPIは2016年に6%台の上昇する見込みでもある。
苦境続く。国内要因では格下げ観測、財政難、資源安、電力不足 インフレ 干ばつ、雇用悪化があり、海外要因では中国景気減速、中東緊張で原油価格下落抑制へ協調できないこと、朝鮮半島緊張でリスク回避の流れなどがある。
 政局に目を転じれば次回統一地方選挙で与党ANCが議席を減少すると見られている。成長見通しが下方修正するなかで、財政難から増税観測もある。2016年は2回は利上げをするものと見られている。
 その中でゴーダン財務相は南が急速な成長をすることはできないがリッセションに陥ることはないと発言した。また今後中銀と定期的に意見を交わし成長戦略を練ることとした。南アランドの下落を輸出をサポートし、原油価格の下落は南アの経常収支赤字の縮小に役立つとした。ただ2015年の1.5%成長を達成することは難しいとも語った。

*トルコリラ「今週政策金利決定。インフレ上昇と政府の利下げ圧力に悩む」

 今週は政策金利決定会合が開催される。トルコの消費者物価は上昇している。昨年7月では6.81%まで低下したが、リラ安が続き、12月は8.81%となった。2016年成長見通しも3.5%から4.0%へ上方修正されていることもあり7.5%から利上げしてもおかしくないが、政府側、エルドアン大統領からは利上げどころか、利下げ圧力がかかっている。政府側としてはロシアからの経済制裁があり、ISやPKKからのテロの不安、昨年一時議会の過半数を失い政局不安になったこともあり、国民への人気取りも含めて少なくとも政策金利は据え置いて欲しいところである。今までも同じ圧力をかけてきた。ただ据え置きとなれば、下げ幅を縮小してきたリラが再び売られる可能性も出て物価上昇につながってしまう。米国の利上げもあり、中銀としては利上げしたいところであろう。
 年初来トルコリラは対円で6.74%下落している。1月11日には最安値の38.07をつけている。一方株価は主要株価指数では世界の株が大きく下落する中で年初来0.93%の下げにとどめており、株価番付ではトップを走っている。成長見通しの上方修正に加え意外と国内経済が底堅く推移しているからだろう。まだロシアの経済制裁の影響やテロ不安からの消費停滞などの影響は指標には出ていないからかもしれない。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=(年足上昇ライン、アベノミクス月足上昇ラインを下抜く。12月18日-1月4日の下降ラインは上に抜け切れず下落)

 12月18日の上ヒゲがきっかけて雲の下へ下落。ボリバン上限近くまで回復した後、長い上ヒゲを残した陰線となった。12月最終週に下げ止まり感あり3連続陽線となったが、12月28日-29日の上昇ラインを下抜いて2016年入り。12月18日-1月4日の下降ラインは上抜けず。1月11日-14日の上昇ラインを下抜け、ボリバン下限に接して小戻し先週を終える。
 週足は既に昨年8月24日週-10月12日週の上昇ラインを下に切っていて、月足、年足の主要上昇ラインも下に切ったことで続落。12月14日週と最終週の上ヒゲは長い。ボリバン下限も下抜いた。
 月足は8月‐10月の上昇ラインを下抜いて2016年1月はスタート。2012年10月-2014年8月のアベノミクス上昇ラインも下抜けた。
年足は2012年-13年の上昇ラインに沿い4年連続陽線。13年-14年の上昇ラインは15年中は下抜かなかったが、以前触れたように16年は下抜いて始まりそのままかい離。

*ユーロドル=(12月ECB理事会での上げには程遠い。年初来では通貨番付2位スタート)

 日足では10月15日-12月3日の下降ラインを上抜け上昇していたが、一目の雲の上に出られず雲中模索が続く。12月18日-12月23日の上昇ラインを下抜け、12月29日-31日の下降ラインは上抜け。1月6日-13日、12月3日-1月6日の上昇ラインがサポート。5日線は下向きも1日で上向きにもなりやすい。ボリバン中位へ回復。
 週足は10月12日週-19日週の下降ラインを上抜けたが横ばい推移。ボリバン中位や雲の下限にはまだ届かず。11月30日週-12月7日週の急な上昇ラインは下抜いた。10月12日週-12月14日週の下降ラインは1月4日週の長い下ヒゲで上抜けた。
 月足は15年12月は4か月ぶりの陽線。10月-11月の下降ラインに続き、11月-12月の下降ラインも上抜いた。14年5月-7月の下降ラインが上値抵抗だがまだ遠い。2000年10月‐2001年7月という買い介入でサポートしていた頃の上昇ラインは下抜けている。
 年足は12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。最後のサポートは2000年-2001年の上昇ラインだが2015年はそこで一旦下げ止まり新年は僅かながらも陽線スタート。

*ユーロ円=(ECB理事会でボリバン上限、現在は下限近くまで下落)

 日足は11月27日-12月3日の上昇ラインを下抜け、ボリバン下限も下抜けたが先週はバンド内に戻して横ばい推移。12月31日-1月4日、12月31日-1月8日の下降ラインは上抜け。ただ1月7日-12日の上昇ラインは下抜いた。5日線下向き。
 週足は7週連続陰線後、ボリバン下限に絡んでいたところ、12月3日のECB理事会をきっかけに、10月19日週-11月9日週の下降ラインを上抜いて上昇。ボリバン中位へ上昇も10月12日週-11月30日週の下降ラインを越えられず下落。2014年12月8日週-15年8月17日週の下降ラインが上値抵抗。4月13日週-11月30日週の上昇ラインを下抜く。ボリバン下限。 
 月足は小刻みだが5か月連続陰線から12月は陽線もヒゲが長く1月スタートは陰線。6月‐8月の下降ラインが上値抵抗。15年4月-15年9月の上昇ラインは下抜く。ボリバン下位。
 年足は13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。8年-14年の下降ラインが上値抵抗。

5.当局・円無常・需給「古い日銀のような匂い」

 黒田日銀にしろFRBにしろ、隙あらば引き締めをしていた古い日銀のような匂いも最近は少し嗅ぎ取れるような気もする。

6.ID為替「同じ100円でも」

 1ドル100円でも数年間100円前後、数円の幅で推移していた相場と125円まで上げて、100円まで下げてきた相場では状況が異なっているだろう。もちろん その推移で上手く儲けた人もいるが、採算に合わないロングポジションを抱えてままの方も出てくる。抱えたままでは通常の短期取引にも影響がある。それを産油国に当てはめれば、現在よりさらに高い価格で設備投資、過剰投資をしていたら
同じ30ドルでも、何もしなかった30ドルとでは大いに状況が違うだろう。過剰設備、過剰債務で苦しむこととなる。アベノミクスで盛り上がって設備投資、賃上げをして、再び元の円高株安デフレに戻れば同じ苦境に陥る。同じ100円の相場でも一度125円を経験した相場と100円でずっととどまっている相場ではかなり状況が異なる。ただ景気の良い時に導入された消費増税は永遠に残り負担となる。バブルの崩壊。

7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
 
「日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「シドニーのジョーより、オーストラリアのワイン」

 シドニーのジョーこと津田さん(豪在住20年のファンドマネージャー)よりワインが届きました。
南豪州バロッサの赤と、西豪州マーガレットリバーの白です。

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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