野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

想定通りのFOMCドル高警戒あり、日本は年度末、ギリシャ独首脳会談、イエレン議長講演あ

3/23(月)「想定通りのFOMCドル高警戒あり、日本は年度末、ギリシャ独首脳会談、イエレン議長講演あり」
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総括「年度末、日英米 CPI、米 イエレンFRB議長 GDP確報 欧中 PMI、独 IFO、南ア金利」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「米国の最近のドル相場についての発言」
ID為替「AIIB以外にもBRICS銀行も」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「QE2くぐれず」

ドル円=117-122 、ユーロ円=128 -133 、ユーロドル=1.06-1.11

日経インデックス3月20日東京引け3月13日からの変化(2008年=100)円93.0強し、ドル120.7弱し、ユーロ90.3強し、ドルインデックスINNYBOT 97.81弱し、CRB 214.11強し、原油45.72強し、金1185強し、DOW18127.7強し、日経平均ドルベ-ス東京引け162.09強し、IMM円投機筋3月17日 円-48054(前週比+11333)、ユーロ-193774(前週比-12701)

1.(今週の予定)

23(月)米 中古住宅販売 ユーロ圏 消費者信頼感 
24(火)中 HSBC製造業PMI 仏 PMI製造業 PMIサービス業 独 PMI製造業 PMIサービス業 ユーロ圏 PMI製造業 PMIサービス業
    英 消費者物価指数 生産者物価指数 米 消費者物価指数 住宅価格指数 新築住宅販売 リッチモンド連銀製造業指数
25(水)NZ 貿易収支 独 IFO景況指数 米 耐久財受注 EIA週間石油在庫統計
26(木) ボオアフォーラム、仏 GDP・確報 香港 貿易収支 南ア 生産者物価指数 英 小売売上 南ア中銀 政策金利 米 新規失業保険申請件数 メキシコ中銀政策金利発表
27(金)日 失業率 消費者物価指数 大塚家具株主総会 ノルウェー 失業率 米 GDP確報 ミシガン大消費者信頼感指数確報

(来週の予定)

30(月)日 鉱工業生産 独 消費者物価指数 米 個人所得支出 米 PCEデフレーター
31(火)NZ 住宅建設許可 仏 生産者物価指数 トルコ GDP 独 雇用統計 香港 小売売上 英 経常収支 英 GDP確報 ユーロ圏 失業率 消費者物価 南ア 貿易収支 加 GDP 米 S&P/ケース・シラー住宅価格 シカゴ購買部協会景気指数 消費者信頼感指数

1(水)日 第1四半期日銀短観 豪 住宅建設許可 中 製造業PMI  日 日銀半期展望レポート ユーロ圏 製造業PMI確報 英 製造    業PMI 米 ADP民間雇用者数 ISM製造業景況指数 建設支出 
2(木)豪 貿易収支  英 建設業PMI 加 貿易収支 米 貿易収支 新規失業保険申請件数 製造業受注 
3(金) 中 HSBCサービス業PMI 米 非農業部門雇用者数 失業率  平均時給 週平均労働時間  労働参加率

2.総括 主要通貨「年度末、日英米 CPI、米 イエレンFRB議長 GDP確報 欧中 PMI、独 IFO、南ア金利 」

*全体=ドル高のリズムが変わった。年初来の通貨駅伝では首位米ドルがスイスに再び抜かれ2位となった。3位は円であり、ドル円で円安と言われるが2位米ドルとの差も僅か(14年末は119円79銭)となって全体では強い。FOMCで成長率、金利、インフレ見通しが下方修正されたこと、ドル高への警戒感が示されたことによるものだろう。ユーロが若干の景気指標の改善やテクニカルでも立ち直ってきている。週初めのチプラス・メルケル両首脳の会談が楽しみである。日本は年度末で取引が手控えられる。介入は銀行の為替業務が1日の内で最も繁忙する仲値決定の時間は控える当局の気遣いがあった。このところ夕刻に年金など機関投資家の外貨買いが目立つが、決算で取引を手控えたい銀行に配慮して、今週は外債・外株買いを控えるかどうかも注目したい。個人向けの外貨投信は今週は少し、来週から4月1日にかけ多くなる。

*円=2月貿易統計は前年同月比で赤字が47%減少と昨年10月以来の大幅赤字減少傾向は続いている。2-3月は例年通りドル高となっているが(ただ3月オープンが119.64、年初オープンは119.79なので、円高の可能性も大いに残している)。4月の新年度以降はより輸出のドル売りが増加するのでTV報道ほどの手放しの円安は続かないだろう。クロス円では既に今年はスイスを除いて円高推移している。クロス円での円高は後々の企業収益にも響いてくるだろう。1-3月期の法人企業景気予測調査での全産業景況感も前回より悪化している。企業のベアが行われているのは結構だが、円安株高のハシゴが外れると思わぬ結果となる。年度末でも年金の外貨投資が続くか、多く設定されている外貨投信に個人のお金が集まるかどうかにも注目したい。

*米ドル=FOMC後は上述のように米金利低下、ドル安が続いている。「忍耐強く」の文言を外したが、まるで利下げしたような結果となっている。多くの地区連銀総裁らは6月以降の利上げを唱えているが、それならGDP成長率見通しを昨年12月の2.6~3.0%から2.3~2.7%に下方修正、インフレ率(食料などを除くコア指数)見通しは昨年12月の1.5~1.8%から1.3~1.4%に引き下げる必要はなかっただろう。そのあたりが米国経済にも不安を感じるところだ。
 今週は多くの指標が発表され、イエレン議長や地区連銀総裁らの発言も予定されており、多くのヒントを与えてくれるだろう(指標は中古住宅販売、消費者物価指数 住宅価格指数 新築住宅販売 リッチモンド連銀製造業指数 耐久財受注 新規失業保険申請件数 GDP確報 ミシガン大消費者信頼感指数確報など)。米国GDPは確報でもぶれやすいので気をつけたい。

*ユーロ=さて週初早速、チプラス首相・メルケル独首相会談がある。ドイツやフランス、EU首脳らと協議後、改革を条件に追加支援を確保することについて楽観が強まったと先週チプラス首相が発言していることの確認がとれるかどうか。先週末はギリシャ金利も若干低下しアテネ株価指数も上昇している。欧州の経済指標が少しずつ好転していること、米国からドル高警戒論が出ているだけに、反発が継続する可能性はある。今週は欧州各国の各種PMIや独のIFO景況指数の発表がある。

*英ポンド=カーニー総裁が「海外の低インフレ環境やポンド高による影響を考慮する」との考えを示しポンドが下落していたが、FOMCでのドル高警戒論でポンドも下げ止まっている。米英両国ともに利上げを示唆している国だが共に通貨高懸念も共有している。また5月の総選挙に続くと見られていた「EU離脱への国民投票」は年内には行われない見通しとなった。今週は消費者物価指数、生産者物価指数、小売売上と重要指標が続く。

*人民元=全人代終了後の上海総合指数は急騰している。今後の景気対策、追加金融緩和期待、貿易自由区の拡大、シルクロード基金の創設、アジアインフラ投資銀行に欧州やオセアナには各国が参加を表明したことなどが好感された。ドル高傾向で中国からも資金流出が見らてたが、先週は人民銀行の元買い介入観測があり、対ドルで元高推移している。米国ルー財務長官の人民元安けん制発言も効果があった。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル=RBAスティーブンス総裁は「鉱業部門主導の成長からの移行は容易ではない、豪ドルの下落については、米経済回復や世界的な原油価格安と同様に経済を支援する」と発言している。またRBAケント総裁補は「豪ドルの、これまでの下落は有益だが、経済全体の状態を考えると、相対的に高止まりしている」と発言した。景気への見方もまだ慎重であり、インフレも低下している。企業景況感指数は弱い。
FOMC後のドル下げで戻しているが、NZほどの景気の強さはない。ただ利下げは住宅バブルを生む懸念があるとの見方が追加利下げを抑制する。財政収支悪化で格下げ懸念もあり、国内からの豪ドル高要因はなく、米国側の動向如何であるが現在はドル高懸念で若干下げ止まりか。

*NZドル=4QGDはP改善、株価指数は過去最高となった。豪経済とは格差があり、年内に金利が豪の倍になる見通しもでている。対豪ドルでパリティーに近付いてきた。中銀総裁が現状の対ドル相場に満足しているという発言でNZドルは反発した。ミルク汚染問題があったが、環境テロと思われ実害はないようだ。利上げ観測もあるが1Qインフレ期待は前回より低下しているので現状維持となっている。4Q失業率は悪化するも、内容は改善、移民増加で住宅が不足している。個人消費も堅調である。

*南アランド=今週は政策金利の決定はあるが据え置きか、CPIは低下しているがコアはまだ5.8%あるからだ。ただFOMCのドル高懸念でランドは反発している。エスコム社はS&Pによって格下げされた。またモルガン・スタンレーでは南アに厳しい経済見通しを維持している。
悪い材料は多く、再び賃金ストの懸念、1月製造業生産が弱い、政府の2015年の成長見通しは下方修正、などがある。ただ4Q・GDPは前回、予想ともに上回っている。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=FOMCでドル円が下落し、一時戻したが、3月10日-17日の下降ラインは上抜けることが出来なかった。3月18日-20日の上昇ラインを維持できるか。1月16日-2月6日の上昇ラインがやや長めのサポーであったが近付いてきた。5日線は下向いた。3月10日の長い上ヒゲも効いている。ボリンジャーバンドの中位より若干下にいる。3月6日-12日の上昇ラインがサポート。2月26日-3月5日の上昇ライン、2月20日-26日の上昇ラインを次々と下抜いている。週足は4連続陽線から先週は陰線に転じた。2月2日週-23日週の上昇ラインを下抜いた。月足は11月-12月、10月-11月の上昇ラインを下抜いている。14年8月-9月の上昇ライン、14年10月-15年2月の上昇ラインがサポート。14年12月-15年2月の下降ラインを上抜いていたが、今月は上ヒゲが長くなってきた。年足は2002年-2007年の下降ラインを上抜いた。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜くと思っていたら、年初来では僅かに陽転となった。

*ユーロドル=漸くボリバン下限から反発した。FOMCのドル高警戒がきっかけである。2月26日-3月4日の下降ラインを上抜いた。
3月16日-19日の上昇ラインが出来た。12月16日-2月26日の下降ラインが上値抵抗。5日線は上向いた。週足は4週間ぶりに陽線となった。3月2日週-9日週の下降ライン、2月23日週-3月2日週の下降ラインを上抜いた。週のボリバン下限からは小反発。12月15日週-2月23日週の下降ラインが上値抵抗。月足は8連続陰線となった。今月もここまで陰線だが漸くそれなりに長い下ヒゲが出てきている。ただまだボリバン下限を大きく下抜いている。14年12月-15年1月、14年7月-12月、14年5月-7月の各下降ラインが上値抵抗。15年1月-2月の下降ラインは陰線ながらも上抜いている。年足は昨年12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。ただ昨年は下ヒゲのないいわゆる坊主であったが今年は漸く下ヒゲが出てきた。ユーロ発足後の最安値は0.8225。

*ユーロ円=反転の兆候。3月5日-10日の下降ラインを上抜き、3月16日-19日の上昇ラインに沿う。2月26日-3月18日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。週足は12月8日週のボリバン上限上抜きから下落し下限に達し反発。4週連続陰線の後は4連続陽線となっていたが1月26日週-2月2日週の上昇ラインを下抜き再びボリバン下限に。ただ先週は4週間ぶりの陽線。2月23日週-3月2日週の下降ラインを上抜くチャンス。月足は3カ月連続陽線でボリバン上限へ達した後、10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。ボリバン下限に達している。2月は上ヒゲを残し3月の下げに繋がったか。1月ー2月の下降ラインは上抜いている。12月-1月の下降ラインが上値抵抗。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。

5.当局・円無常・需給「米国の最近のドル相場についての発言」

 *FOMC=ドル高は米経済の力も反映、ドル相場、輸入物価押し下げの一因
 *ルー財務長官=強いドルは米国にとってプラス、強いドルは力強い成長を反映している
 *ロックハート・アトランタ連銀総裁=ドルへの懸念は輸出への影響が理由
 *エバンズ・シカゴ連銀総裁=強いドルの意味合いを評価しなければならない 
 
6.ID為替「AIIBのほかにBRICS銀行もある」

 ADB(アジア開発銀行)IMF・世銀という既存の国際金融機関に切りこむがごとく、中国主導でAIIB(アジアインフラ投資銀行)は始動する。中国は既にBRICS開発銀行の設立も表明している。日本が参加するかどうかには興味はない。ギリシャなど債務国の立場から見れば
融資してくれる選択肢が増え、互いに競争してくれればメリットとなる。ということで私も再び少し格付けの悪い国の債券も買うことを検討したい。ただ格付けが劣っていても利回りが高い国はさらに減少しているのが悩みだ。格付けの低い南欧諸国の債券利回りが最上級格付けのオーストラリアより低くくなっているのが現状である。 
 
7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「QE2くぐれず」

「QE2くぐれず」夜の引き潮の時にしかQE2はベイブリッジをくぐれなかったが、今回はサイクロンの影響で水かさが増し、夜も通行不能となった。元々ベイブリッジは初代QEの高さを想定して建設されたが、その後、大型客船建造ブームでくぐり抜けない船も増えている。15万トンのクイーンメリーは手前の大黒ふ頭に着岸するも、倉庫街で評判悪くその後は来ていない。勝どき橋のように開かないかな。

みなとみらい地区の訪問者は2014年は7600万人で14年連続過去最高を更新。今年はアップルが来るし、将来はカジノもありそうで、のんびりできなくなるかもしれない。もうすぐ桜まつりです。
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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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