野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

GPIF現状、GPIFの為替はいつでるのか

1/29(木)「GPIF現状、GPIFの為替はいつでるのか」

昨年GPIFが資産構成を変更した。国内債券の比率を大きく落とし、内外株や外国債券に振り向ける。

さて現状はどうなっているのだろう。

国内債券は60%から35%へ引き下げ
国内株は12%から25%
外国株は12%から25%
外国債券は11%から25%が目標

現状は以下の表1の通りである
為替関連でいうと外国債券と外国株で13.68兆円の円売りが出る

  26年9月末目標目標残り残り金額
 兆円%兆円
国内債券64.949.6135-14.61-19.12
      
国内株式23.918.23256.778.86
      
外国債券15.912.14152.863.74
      
外国株式22.817.41257.599.94
      
短期債券3.42.62   
      
130.9100100  
 兆円  兆円
外貨計38.7 40 13.68

但し、一気にやるわけではない。毎月どのくらい取引があるかは公表されるが、その時期は遅い
今まで経験から言えば、それぞれ1兆円いや5000億円も越える月はなかった。やるとすれば数千億円程度か
それもゆっくりとやるので大きなインパクトはないが、ジリジリと市場に浸透することはある。

*そういう為替がいつ出るかであるが、FXのように為替単体での取引ではなく、株や債券がひもつきなので
夕刻やNY時間に出ることが多い。東京を含めアジア市場では欧州もの、米国ものが薄いので、世界一の債券市場のロンドンを開くのを
待つか、米債ならNY市場を待つこととなる。夕刻、我々がやや疲れているころに、ちょっとリズムの合わない円売りが出るのはGPIFや生保などの日本の機関投資家の外国債券、外国株に絡んだ為替のことも多い。

 欧州時間、NY時間で円売りが出ている時は実は日本発のことも多い

*表2は25年度(25年4月から26年3月)のGPIFの資金の配分、回収状況だ。
 配分が8752億円に対し、回収が4.8兆円もある。年金財政窮乏で年金支払いに回っているのだろう。資産構成変更後もこの傾向が続けば
新規マネーが流入するのではなく、内部のスイッチとなる。一たび目標の資産構成になれば、それぞれの資産がさらに増加することはない。それぞれのポジションを動かさずに抱えたままになる。ヘッジも金額が大きいだけにやりにくい。ヘッジ売りが出来るほど機動的な金額ではないし、それをやって市場に知られると悪影響が大きくなる。GPIFは同じポジションを抱えて良い方向に向かうのを祈るしかない。

 GPIFのディーラーのスキルの問題ではなく、内外の政府がリスク選好の政策をとるかどうかであり、ディーラーは政治家となる。

目標の資産構成が固まった時が注目でもある。マグロが泳ぎを止めた時は緊張して見守りたい。

*

25年度億円  
 配分回収 
国内債券 48165 
    
国内株式3418  
    
外国債券2246  
    
外国株式3088  
    
875248165 

 

 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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