野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

新年度の円高は小幅だが完璧、為替はいつ出るかが重要、今でしょ、後でしょ


「新年度の円高は小幅だが完璧、為替はいつ出るかが重要、今でしょ、後でしょ」

  2014 年2014 年  
  3月31日5月21日
1位    
2位ランド円9.789.76-0.02 -0.20
3位ポンド円172171.37-0.63 -0.37
4位カナダ円93.3892.9-0.48 -0.51
5位ドル円103.22101.41-1.81 -1.75
6位豪ドル円95.6693.75-1.91 -2.00
7位ユーロ円142.15138.78-3.37 -2.37
8位スイス円116.71113.52-3.19 -2.73
9位NZドル円89.5686.94-2.62 -2.93

*常々「円高円安も彼岸まで」とか「新年度の円高」と言っているが、今年度(2014年4月より)では
小幅だが、完璧な全面円高となっている(5月21日NY終値時点=表参照)。ただ大幅な円高とならないのは、20世紀の大貿易黒字時代とは異なり21世紀は日本の貿易収支に異変が見られるからだろう。最近の貿易赤字はこの季節的な円高に対してもブレーキの役目を果たしている。

*貿易赤字でも円安とならないのは、輸出業者や輸入業者の為替予約のズレがあるからだ(数年以上の長期為替ポジションをとる方にはあまり関係のないことである。この先ずっと貿易赤字が続けば、1年の中での円高、円安の季節的リズムは関係がないからだ)

*何故ズレが出るかというと、変動相場開始以降の貿易黒字による円高のトレンドや、輸入が原油中心に晩秋から冬にかけて取引が増大してくることがある。輸出業者は円高トレンドなら早めに輸出予約をし、年度後半のものまで先取りする。その慣習がいまだ残っているので4,5月に社内の採算レートが決まれば、早めに年度内のものを予約してしまおうとする動きが出てくる。4,5月では貿易収支では赤字でも
為替の輸出入にかかわる取引はあたかも貿易黒字のようになる。

 晩秋から冬にかけては、早めに予約をとった輸出のドル売りは減少する。そこへ原油輸入が盛んになりドル買いが入ってくる。貿易黒字時代でも、為替での貿易収支があるとすれば、赤字になっていたかもしれないような需給構造となりドルが上がる。

*もっと身近なもので言えば日々の仲値である。仲値の決定の時間では、輸入や外国送金のドル買いが集中する。一方輸出は、仲値決定時ではあまり出ず、仲値が決定した後、午後に向け散発する。

*貿易収支の数字は為替相場を見る上で重要だが、もう少し実務に戻れば、その貿易収支を形成する、輸出入の取引がいつ出るかである。
「今でしょ」か「後でしょ」、また「もう出たでしょ」なども考えていきたい。

*出来るだけ実需の需給と喧嘩せず仲良く取引することが安定収益に繋がるのだろう


*資本などもそうであるが、資本が「いつ出るか」はまた別の機会に取り上げたい。さらには外資やヘッジファンドが「いつ出るか」にも
話を広げたい。

*これ以外に為替を動かす要因は要人発言、投機玉などもあるが、それらは派手なようだが、長いトレンドは作らないし、元に戻ってくることが多い(特にヘッジファンドの動き)

*6月はGPIFが何かやるようなので、一応興味をもって待ちたい

*新年度の為替の動きは以下の通り(3月31日終値から5月21日終値まで)
 
*一応NZドルのヘッジ売りはもっとも効率的であった
 

*もう一度表を
  2014 年2014 年  
  3月31日5月21日
1位    
2位ランド円9.789.76-0.02 -0.20
3位ポンド円172171.37-0.63 -0.37
4位カナダ円93.3892.9-0.48 -0.51
5位ドル円103.22101.41-1.81 -1.75
6位豪ドル円95.6693.75-1.91 -2.00
7位ユーロ円142.15138.78-3.37 -2.37
8位スイス円116.71113.52-3.19 -2.73
9位NZドル円89.5686.94-2.62 -2.93

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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