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BOEはまだ動かずか? ECBは緩和策をとるか

 2/6(木)「BOEはまだ動かずか? ECBは緩和策をとるか?」

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総括「BOEは?ECBは緩和策をとるか?」 
需給「堂々としていれば不正ではない」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「勉強すれば救われる」
ID為替「賃上げに奮闘する連合事務局長」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「オカピ逝く」

  ドル円=99-104、ユーロ円=135-140

 日経インデックス2月5日東京引け1月31日からの変化(2008年=100)円101.3強し、ドル104.7弱し、ユーロ97.2弱し、ドルインデックスIN NYBOT81.05弱し、CRB287.11強し、原油97.38弱し、金1256.9強し、DOW15440.23弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け138.80弱し、IMM円投機筋1月28日 円-86192(前週比+28769)、ユーロ+14347(前週比+18119)

1.(今週の予定)

3(月) タイ総選挙結果、 香港・中国本土休場(旧正月)豪 住宅建設許可件数 スイス PMI製造業 英 PMI製造業 米 ISM製造業景況指数
4(火)日 マネタリーベース  豪政策金利 香港 小売売上 英 PMI建設業 ユーロ圏 生産者物価指数 
5(水)NZ 失業率 英 PMIサービス業 ユーロ圏 小売売上 米 ADP全国雇用者数 ISM非製造業景況指数
6(木) ウェリントン休場(ワイタンギデー) 豪 貿易収支 小売売上 スイス 貿易収支 BOE政策金利 ECB政策金利 米 単位労働費用 非農業部門労働生産性 新規失業保険申請件数 貿易収支
7(金)ロシア・ソチ五輪開幕 日 貿易統計 景気動向指数・速報 RBA四半期金融政策報告 中 HSBCサービス部門PMI 独 貿易収支 経常収支 スイス 小売売上 英 貿易収支 鉱工業生産 独 鉱工業生産 加 雇用統計 米 雇用統計

(来週の予定)

10(月)日 国際収支 スイス 失業率 加 住宅着工
11(火) 東京休場(建国記念日) 南ア 失業率
12(水)日 機械受注 スイス 消費者物価指数 ユーロ圏 鉱工業生産 BOE四半期インフレレポート 南ア 小売売上
13(木)豪 雇用統計 ECB月例報告 米 小売売上 新規失業保険申請件数
14(金)仏 GDP・速報 独 GDP・速報 ユーロ圏 貿易収支 ユーロ圏GDP・速報 米 鉱工業生産 ミシガン大消費者信頼感指数・速報 

2.総括「BOEは?ECBは緩和策をとるか?」

 RBAは予想通り政策金利を据え置いた。ややインフレが高まってきたこと。雇用はまだまだ不安だが住宅や消費が盛り返していることからだ。米FOMCはQE3縮小を実行中だが、地区連銀総裁は「新興国への影響は考えていない」としている。その新興国はとばっちりを受けてトルコや南アが政策金利引き上げに及んだ。NZ中銀は住宅、雇用が改善、インフレもやや上昇し始めているが、1月は政策金利を据え置いた。3月の利上げを中銀、政府ともに示唆している。

 さて今夜はBOE・ECBの政策金利決定がある。一言でいえばBOEは金融緩和縮小気味、ECBはさらなる金融緩和も議論中ということだ。
 BOEは英国の失業率が改善、4Q・GDPもまずまずであったが、カーニー総裁が当面の利上げの必要はないと発言した。総裁はまた「雇用が伸びつつあり、失業率が低下しているものの、非常時の金融政策からの変更を検討することが適切となるまでには、さらなる回復が必要だ」と述べた。

また、利上げに踏み切る際は、段階的な動きとなるとの認識も示した。 その後の経済指標は
製造業やサービス業PMIは弱く、建設業PMIは強くとマチマチである。今夜のBOEは政策金利を過去最低の0.5%に据え置き、資産買い取りプログラムの規模を3750億ポンドに維持すると見込まれている。

 ECBは今週「不胎化、非不胎化」の議論が高まっている。金利据え置きとの予測が大勢を占めるものの、インフレ低下の中でその後の利下げのリスクは高いと見られている。ドイツ銀は今回もリファイナンスオペの最低応札金利と中銀預金金利をいずれも引き下げると予想している。最近の指標はPPI、小売りなども弱い。そこでECB関係筋の話として「ECBのドラギ総裁はドイツ連邦銀行から表立った支持が得られた場合に限り、金融危機時の国債購入で生じた流動性を吸収する不胎化措置の打ち切りを検討する意向」があった。

 現在、当局者は政策金利をゼロ近辺に据え置き、短期金融市場のボラティリティ縮小に取り組んでいる。不胎化オペを打ち切れば、域内金融システムの流動性は増える。これは市場金利のボラティリティ抑制に寄与し得るほか、銀行が流動性を融資に回さず中銀に預ける誘因を弱める可能性がある。 

米国のことも書かなければいけない。雇用統計の非農業部門就業者数の予想は18万人。前回の7.4万人より増加するようだが寒波の影響はもうないのだろうか。去年は米政府債務上限問題にかかわる政府業務のシャットダウンでGDPが落ち込むとされたが殆ど影響がなかった。今回の寒波も影響ないとすれば、米国の強さは驚くべきものだと思う。

 
3.需給「堂々としていれば不正ではない」

 最近、欧米の名だたる銀行のディーラーが停職、退職、解雇されている報道が相次いでいる。複数の銀行のディーラーが、為替取引の指標を共謀して操作していたということだろう。たとえば 日本でいえば仲値でドル買い注文が入っている時に、ディーラーが99.90でカバーした後、仲値を100.00でなく100.20に設定して、サヤを稼ごうとするようなものであろう。

 ただ日本では公表相場の仲値からドル円で上下1円ずつ、他通貨でもさらに多くの手数料をとっている(TTS、TTB)。不正をしていた欧米の銀行どころではないサヤを抜いている。でもそれは公表して堂々とやっているので不正ではないとされている。
 
4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=日足、週足、月足と11月からの上昇ラインを下に抜いて円高推移している。ただ昨日は長い下ヒゲを出し反発している。1月23日-29日の下降ラインを上抜こうとしている。まだ5日線は下向き。ボリバンは下限から小反発。さらに上値抵抗は1月10日-23日の下降ライン。下値はボリバン下限がメドで一気にその日にボリバン下限を大きく下抜くことはない。週足は11月11日週-18日週の上昇ラインを下抜いた。1月6日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。1月20日週-27日週の下降ラインは近い。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。年足は陰線スタート。

*ユーロドル=今週は下げ止まっている。2月3日-5日の上昇ラインが出来ている。1月30日-31日の下降ラインを上抜いて上げている。ボリバン下限から反発。5日線はまだ下向き。1月27日-29日の下降ラインを上抜けるかどうか。一番の上値抵抗は12月27日-1月24日の下降ライン
。12月27日の長い上ヒゲから1月の下げは始まっていた。週足は11月4日週-11日週の上昇ラインを下抜いている。12月23日週-30日週の下降ラインは上抜いた。月足は13年7月-9月の上昇ラインを下抜いたまま。2月は陽線スタート。年足は陰線スタート。

*ユーロ円=今週は下げ止まっている。1月も3,4日の下げ止まりはあったがすぐに短い上昇ラインを下抜いたのでそこはまだ要警戒。上値抵抗の下降ラインはたくさんあるが、1月31日-2月3日、1月29日-31日の下降ラインは上抜いた。さらに上に1月23日-29日の下降ライン、12月27日-1月23日の下降ラインがある。5日線はまだ下向き。ボリバン下限から小反発。週足は7週連続陽線から5週連続陰線で12月23日週-30日週の下降ラインが出来ている。今週はここまでほぼ寄り引き同時。月足も昨年11月-12月の上昇ラインを下抜く。年足は陰線スタート。

5.当局・円無常「勉強すれば救われる」

 普段から金融用語の理解は深めておくべきだろう。知識があればあるほど、突発的にでてきた報道にもすぐに理解が出来て売り買いの反応がしやすい。上で述べたように、ECBでは今後、不胎化、非不胎化が話題になる。英語ではBond SterilizationDebate 。日本では日銀の円売り介入資金の不胎化、非不胎化が話題になったことがあった。金融緩和をさらに進めるかどうかのキーワードだ。

6.ID為替「賃上げに奮闘する連合事務局長」

 安倍首相が推奨する、春闘での賃金引き上げが経済の焦点の一つとなっている。昨日経団連と連合の交渉をTVで報道していた。連合の事務局長の方は私の大学の野球部のマネージャーであった。当時から人のために尽くしてくれ、今も同じようのみんなのために奮闘している。頭の下がる思いである。
 
7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」

日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「オカピ逝く」

 横浜ズーラシアの人気者であった希少種オカピの「レイラ」(メス、17歳)が死去。
2000年11月、国内初の出産に成功した。合掌。孫と一緒に行って献花してこよう。キリンの仲間。
 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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