野村雅道のID為替研究所 (Day)|FXブログ|外為どっとコム

「豪ドル整理」

「豪ドル整理」

①「RBAの思惑通り豪ドルジリ安」

 豪ドルは下落した。RBAは総裁、副総裁が事前に示唆していた通り、政策金利を据え置いた。RBA四半期報告でも総裁らの発言と同じ内容のものが発表された。

・最近の豪ドル高は経済の見通しをやや下振れさせた
・豪ドルの一段の上昇は経済成長とインフレを押し下げる
・金利据え置きは、成長・インフレ目標に整合的
・2017年のGDP予想を0.5%下方修正し 2-3%に
・基調インフレは2017年下期に2%前後に達成する見込み、その後は小幅に上昇
・失業率は2019年末までに5.5%をやや下回る見込み
・2018年GDP予想は2.75-3.75%に据え置き、2019年は3-4%に引き上げ

 豪ドル高によって経済成長とインフレを押し下げるとしている。これまでも豪ドル高は経済の動きを複雑化するとしていたが、それよりも具体的となった。ただ最近の経済指標は堅調であり、鉄鉱石などの資源価格も回復している。貿易収支も黒字化しているので実需の豪ドル買いは弱まっていない。

②「政策金利決定後のRBA声明」

 経済の見方はより強気である。豪ドル高については前回より詳述している(やや神経質だが、景気の良さで豪ドル高には我慢しているといったところ)

(RBA声明8月1日)

*金利の据え置きは持続的成長・インフレ目標と合致している
*低水準の政策金利が豪経済を引き続き支えている
*豪経済に対する予想はほとんど変わっていない
*成長率は3%前後に上向く見通し


*最近のインフレ指標は中銀の予想に概ね沿っている
*インフレは経済が強まるにつれて徐々に上昇していくと予想

*ここ数カ月で雇用の伸びは強まった
*様々な先行指標は今後雇用が継続的に伸びることを示している
*失業率は今後多少低下するだろう
*賃金の伸びは依然として低迷しており、これはしばらくの間続くものと思われる

*住宅価格は一部地域で大幅に上昇


米ドル安を反映して最近の豪ドルは上昇している
*豪ドルの上昇は物価上昇を抑制している
*豪ドル高は生産や雇用の見通しへの重しとなる

③「前回理事会の議事録」


・金利の据え置きは持続的成長・インフレ目標と合致している
・国内の労働市場や住宅市場は注意深く見守る必要
・豪ドル高は、豪経済のリバランスを複雑にする
・2Q・GDP伸び率は上向き、家計消費が回復
・2017-18年度の財政政策は以前の予想より積極的
・中立実質金利は1%前後に低下、中立名目金利は3.5%
・雇用の指標は良好であり、労働市場の改善を裏付けている

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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