今井雅人
為替市場では一時150円を割り込む場面がありましたが、現在は150円前後で推移しています。植田総裁は特筆すべき発言として、さらなる円安進行はリスクとなる可能性があり、何らかの対応が必要になるかもしれないと言及しました。日銀が為替相場についてコメ…
銀行ディーラー時代の輝かしい実績を持つ「マット今井」こと今井雅人氏による恒例の経済・為替相場の解説セミナーです。各通貨の具体的な展開を今井節で明快に解説します。
銀行ディーラー時代の輝かしい実績を持つ「マット今井」こと今井雅人氏による恒例の経済・為替相場の解説セミナーです。各通貨の具体的な展開を今井節で明快に解説します。 セミナー配信(YouTube) ※ライブ配信は終了しました
先週末に掲載された日経新聞のインタビューで植田日銀総裁は、経済データが日銀の想定通りに推移していることで、利上げのタイミングが近づいたと発言したことを受けて、利上げへの期待感が高まり、円買いが進みました。しかし、そのインタビューの中で植田…
トランプ次期大統領の発言により市場のリスク回避姿勢が強まっています。当面は方向感に乏しい展開が予想され、レンジ内での取引が中心となりそうです。特に円相場については、トランプ氏の円安批判への警戒から、上値の重い展開が予想されます。
ここ2~3週間方向感のないレンジ相場が続いています。今週も重要な経済指標やイベントがありませんので、レンジ相場はまだまだ続く可能性が高いと考えています。ユーロドルも一時直近安値を下に抜け1.03台に突入しましたが、やややりすぎ感があり、その後は…
当面はレンジ相場が継続する可能性が高く、その中での取引戦略が重要となります。ドル買いバイアスを維持しつつ、高金利通貨でのスワップ収益も視野に入れた運用が効果的かもしれません。大きな相場変動は年明け以降に期待されます。
先週ドル円が一時156円台に上昇する局面があり、ここまで上がるのは正直言って違和感がありましたが、やはりその後調整が急激に入り153円台にまで一気に下落しました。短期的な仕掛けで乱高下したのだと思います。 ここからドル円はレンジに入ると考えていま…
現状、ドル高基調は継続すると予想されますが、特にドル円取引ではトランプ氏の為替発言リスクに注意が必要です。ユーロドルのショートが相対的に安定した取引機会を提供する可能性が高く、当面はドル買いを軸とした戦略が有効と考えられます。 現状、ドル高…
アメリカ大統領選挙では、トランプ氏が勝利しました。大規模な財政出動や減税を期待して、株高、金利高、ドル高のトリプル高の動きになりましたが、一時的なものに終わっています。今後の彼の発言を確認したいというムードが広がっているのだと思います。ま…
トランプ氏の勝利により、株高・金利高・ドル高のベースが形成されました。しかし、特に円相場については対日政策の不確実性から慎重な対応が必要です。投資家は基本的なトレンドを踏まえつつ、政策発表への反応を注視しながら、慎重にポジションを構築して…
先週の米雇用統計ですが、失業率は4.1%と予想通りでしたが、非農業部門就業者数変化が1.2万人増と市場予想の11.3万人を下回ったほか、過去2か月分についても下方修正されました。この結果を受け、米長期金利が低下するとドル売りとなりましたが、その後長期…
現在の市場は、過度な利下げ期待の修正局面にあります。IMMポジションがまだドルショートに偏っている状況で、この調整が続く可能性があります。トレーダーは毎週のIMMポジション発表に注目し、ドル売りポジションへの変化を警戒する必要があります。 重要な…
先週末、衆議院選挙が行われました。結果は与党の過半数割れとなり、今後政局が流動化することが予想されます。しかし、これで、日銀は益々動きづらくなったとマーケットは受け取ったようで、株価も堅調で円安傾向になっています。ただ、こうした影響は短期…
現在の市場は、過度な利下げ期待の修正局面にあります。IMMポジションがまだドルショートに偏っている状況で、この調整が続く可能性があります。トレーダーは毎週のIMMポジション発表に注目し、ドル売りポジションへの変化を警戒する必要があります。 重要な…
先週は大きな材料がない中、軽めのポジション調整相場となりました。今週も先週に続いて、目立った材料がありません。更に、IMM市場における投機的ドル売りポジションもかなり解消されてきています。先週より、更に動かない展開になってきそうです。 翌週か…
アメリカの強い経済指標を受けて、FRBの利下げ期待が後退し、ドル高が進行しています。しかし、年内に2回の利下げが予定されている点を考慮すると、このドル高傾向にも限界があると予想されます。トレーダーはIMMポジションの動向を注視しつつ、ドル高の終焉…
アメリカの雇用統計、消費者物価指数が予想を上回ったことを受けて、FRBの利下げのペースがかなりゆっくりしたものになるとの見方が広がっています。現状では11月に0.25%、12月に更に0.25%の利下げが実施される可能性が非常に高まっています。元々マーケッ…
石破政権の誕生と政策転換 当初の懸念材料 ・金融正常化(利上げ)の示唆 ・大企業への増税案 ・金融所得課税強化の可能性 政策スタンスの変化 ・利上げ環境にないとの発言 ・増税案や金融所得課税強化の棚上げ可能性 米雇用統計の予想外の好結果:市場への…
先週は、想定外の動きとなりました。石破総理が「現在は利上げをするような環境にはない」と発言すると一気に円安が加速。更に米雇用統計では、失業率、非農業部門就業者数、平均賃金ともに予想を上回り、ドル全面高となっています。石破総理の発言であそこ…
石破新総裁就任時の市場反応 自民党総裁選で石破氏が新総裁に選出され、新たな総理大臣となることが確実となりました。石破氏は金融所得課税の強化や法人税の引き上げ、さらには日銀の利上げの必要性を示唆していたため、当初の市場反応は予想通りでした。 …
先週末自民党の総裁選が行われました。途中の段階で、積極財政派の高市さんが当選しそうな勢いでしたので、株価が急上昇し、為替市場では円安が進みましたが、ふたを開けてみると、法人税引き上げ、金融所得課税の引き上げを主張している石破さんが当選した…
FOMC・日銀会合後の市場の反応 先週、FOMCと日銀の金融政策会合という2大イベントが終了しました。今週は大きな材料がない中、市場はやや方向感を失い、わずかに揺れ動いている状況です。依然として先週のFOMCと日銀の決定の影響を受けている状態が続いてい…
先週のFOMCでは、0.5%と大幅な利下げが決定され、一時的にドル全面安となりました。しかし、パウエルFRB議長が、今回は強い決意を示すため0.5%の利下げを行ったが、今後は同じようなペースで利下げしていくわけではないと発言したことで、ドルは反発しまし…
FOMC会合の結果と市場の反応 アメリカでFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されました。 今回のFFレート(政策金利)は0.50%の引き下げとなり、これによりFFレートは4.75%-5.00%となりました。直近の市場予想では、0.50%の引き下げを予想していた人が約6割、0…
今週の注目は何といっても18日に行われる米FOMCです。今回は政策金利の引き下げが確定的になっていて、焦点は利下げ幅が0.5%か0.25%という点です。現在の先物市場を見ると、0.5%予想が約6割、0.25%予想が約4割となっています。 0.5%の利下げの場合、11…
米国消費者物価指数(CPI)の発表と影響 アメリカの消費者物価指数が発表され、総合指数は年率2.5%増と予想を下回りました。一方、コア指数は予想通りの3.2%増となりました。スーパーコアは若干強めの結果でしたが、全体的にインフレは沈静化傾向にあること…
注目されていた米雇用統計ですが、失業率は予想通り、非農業部門就業者数は予想を下回りました。一方、平均賃金は予想より高いというまちまちの結果となりました。こうした結果にドル相場は最初上がって、その後下がるという上下動となりましたが、最終的に…
銀行ディーラー時代の輝かしい実績を持つ「マット今井」こと今井雅人氏による恒例の経済・為替相場の解説セミナーです。各通貨の具体的な展開を今井節で明快に解説します。
植田日銀総裁発言による急激な円高 今週は米雇用統計を控え、もみ合いの展開が予想されていましたが、植田日銀総裁の発言により急激な円高が生じました。経済財政諮問会議で植田総裁は、物価が安定して上昇する場合には利上げを行う可能性を示唆しました。こ…
銀行ディーラー時代の輝かしい実績を持つ「マット今井」こと今井雅人氏による恒例の経済・為替相場の解説セミナーです。各通貨の具体的な展開を今井節で明快に解説します。 【YouTube】 ※ライブ配信は終了しました
「マーケットはしばしば過剰反応する」というのが、この世界でずっと生きてきた私の経験則ですが、今回もまたそれが起きています。 FRBの利下げトレンドがはっきりしてきたことで、マーケットはそのテーマに一点集中となってきました。そういう状況の中で、…
市場の落ち着きと全般的なドル安傾向 為替市場は大きな乱高下の後、現在は落ち着きを取り戻しつつあります。全般的にはややドル安の傾向が見られ、円相場に関してはもみ合いの展開となっています。これは、アメリカが利下げサイクルに入ったことがほぼ確実視…
先週末、アメリカのパウエルFRB議長が「政策を調整する時期が来た」「インフレ率が2%への軌道になるとの確信を強めた」「労働市場がこれ以上減速することを歓迎しない」と発言しました。これは9月のFOMCでの利下げ宣言です。そして、インフレが目標値に収ま…
東京時間における急激な円高の発生 この1週間、東京時間に入ると急激に円高になる展開が2回ありました。特段の材料はなかったものの、国内の実需からの円買いなど、特殊な要因が突然出現し、1日に2円から3円ほどドル円で急激な円高となりました。相場が徐々…
お盆休みも終わり、また本格的にトレードをやっていきたいと思います。今週も含め当面の基本的な認識としては、緩やかなドル安と円安という流れです。 アメリカが利下げサイクルに入ったのは既定路線ですので、今後は基本的にはドル安の流れが続くと思います…
アメリカの消費者物価指数(CPI)発表と市場反応の背景 昨日、アメリカの消費者物価指数が発表されました。総合が前年比プラス2.9%、コアがプラス3.2%と、予想をわずかに下回る結果となりました。しかし、市場の反応は非常に落ち着いたものでした。 市場反応…
マーケットは徐々に落ち着きを取り戻してきました。日銀ショックは一旦過ぎ去ったと考えていいと思います。ただ、2年に渡る円安の流れを作ってきた日本と諸外国の金利差が、縮小傾向に入ったのは間違いありませんので、以前のような円安には戻らないと思いま…
日銀ショックの余波と米国の経済見通しの変化により、為替市場は不安定な状態が続いている。ドル円を含む主要通貨ペアは当面2-3円程度の幅で乱高下する可能性が高く、一方向の動きは見込みにくい。このような市場環境下では、取引金額を抑え機動的に対応する…
7月31日は2024年で一番重要な日になる可能性があることをお伝えしてきましたが、やはり凄いことが起きてしまいました。日銀は、国債買い入れの減額に加え、政策金利の引き上げを決定しました。更に植田総裁は更なる利上げの可能性に言及した上、数十年間超え…
日銀会合:国債買い取り減額と利上げ 7月31日、日銀の金融政策会合が開催されました。予想通り、国債買い取りの減額が決定され、2年かけて現在の月額6兆円から3兆円に減額することが発表されました。注目された政策金利の引き上げも実施され、これは円安に対…
今週31日は、いよいよ注目の日銀金融政策決定会合が開かれます。ここでは、既に公表している国債の買い取り金額の減額が決定されます。金額に関しては、2年間で半額にまで減らすといった常識的な判断となると言われており、大きな波乱はないと思います。マー…
日銀会合:政治家の発言が市場に与える影響 来週7月31日に開催される日銀の金融政策決定会合に向けて、様々な観測が出始めています。特に注目されているのは、政府サイドからの日銀への利上げ促進発言です。 1. 河野大臣が最初に発言 2. 茂木幹事長も同様の…
11日、12日に行われたと言われているドル売り円買い介入の影響が市場にまだ残っています。急激な変動はなくなってきて、比較的安定はしているものの、介入前の水準にはなかなか戻らない状況になっています。先週も言った通り、4月、5月の介入後の動きと同じ…
為替介入の規模と影響 7月11日と12日の2日間で為替介入が行われたようです。値動きから推測すると、介入金額は約5兆円程度と思われます。日銀の当座預金の推移を見ると、初日が3兆円、2日目が2兆円程度であったことが推測できます。これは、為替市場での値動…
先週の木曜日、アメリカのCPIが発表になったとほぼ同時にドル円が急落を始めました。CPIの結果で、どうしてこんなにドル円だけ下がるのか不思議でしたが、どうやら日本政府による為替介入であったようです。そして、翌日の12日もおそらく介入は実施されまし…
気付けば円安という流れが継続しており、この1週間もその傾向が続いています。ドル円相場は160円台から161円台の間を推移していますが、その中でクロス円が徐々に上昇しています。例えば、豪ドル円は109円台に達しています。一時期、政治不安で下落していた…
先週末のアメリカの雇用統計の結果は、失業率は予想より悪く、就業者の数は予想より伸びていてまちまちでしたが、4月、5月分が下方修正されたこともあり、若干ドルは下落し、ドル円も160円台に下落していますが、円安の流れに変わりはないと思います。引き続…
円安加速:金利差とグローバルインフレの影響 現在、円安が止まらない状況が続いています。主な要因は日本と他国との金利差です。特にアメリカは当面利下げを行う予定がなく、この金利差は維持されそうです。さらに、世界的なインフレの高止まりにより、日本…
「気が付くと円安」という相場が続いています。一気に円安が進むというよりは、動きがゆっくりの中、そろりそろりと円安が進行してきています。ドル円も160円が当たり前のように上に抜けてきています。 こうした過熱感のない相場はなかなか反転することがあ…