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ドル円予想:日銀マイナス金利解除で円高はどこまで進むのか【マット今井 実践FXトレードのつぼ】2024/3/14

 

3月日銀マイナス金利解除の可能性は極めて高い、ドル円は円高進行で再び146円台前半を目指すか【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2024/3/14

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

時間がない方向け「ポイント要約」

・3月19日の日銀会合が焦点
 →マイナス金利を解除する可能性は極めて高くなってきた
 →マーケットは落ちついて見始めている
・マイナス金利解除後は、やはり一瞬は円高に
 →ドル円はもう一回146円台前半ぐらいまで行くか
・ただ、あくまでも異常な金融緩和の修正をかける程度のもの
 →マイナス金利解除後もゼロ金利継続ムードに
 →もう一度円安方向に戻っていくことを想定
・本日から「ブラックアウト期間」
 →3月19日まで、だんだん様子見気分に入ってくるのでは

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:39 日銀会合 3月マイナス金利解除の可能性高まる 
2:17 ドル円見通し マイナス金利解除後は一瞬円高 
3:40 市場は様子見ムードへ 3月19日からが勝負
4:41 【PR】口座開設特別キャンペーン実施中

要約

日銀会合 3月マイナス金利解除の可能性高まる(要約)

今のマーケットの注目は来週、3月19日の日銀の金融政策会合で、マイナス金利の解除があるかどうかということに集中をしているという感じです。きょうの日経新聞もマイナス金利の解除が議論されるという記事を出していますけども、かなり確率が高くなってきたという感じです。
ポイントは、植田総裁も春闘の結果が重要と言っていましたが、昨日の集中回答日では満額回答が多く、中には要求の倍を出すというような企業もあったりして、大盤振る舞いという感じです。これは、マイナス金利の解除には大きな材料になったんじゃないかなと思います。ですから、来週にマイナス金利を解除する可能性は極めて高くなってきたなと考えておいていいんじゃないかと思うんですね。
ただ、昨日は日銀の総裁が国会に出て、多少口を濁すというか、はっきり言わなかったところで、円安になったんですけども、その後「いやいや19日はやるんじゃないか」という報道等が出ましたが、円高方向にあまり戻らなかったですね。こういう動きを見ている限り、マーケットはマイナス金利の解除というのをかなり織り込んできたというか、やるんじゃないかということで落ちついて見始めているということなんだろうと思います。

ドル円見通し マイナス金利解除後は一瞬円高(要約)

仮にマイナス金利を解除したときは、やっぱり一瞬は円高になると僕は思うんですね。じゃあ、どの辺まで行くのか。ドル円はもう一回146円台前半ぐらいまで行くという感じですかね。
ただし、そこでマイナス金利を解除したときに、金融引き締めに正常化に向かうプロセスではなくて、あくまでも異常な金融緩和というか、そういう部分を少し修正をかける程度のものですよっていうようなコメントをちゃんとつけた上で、マイナス金利を解除すると思うんですね。そうすると、少し時間がたってくると3月はマイナス金利を解除したとはいえ、その後またしばらくこの状態が続く。つまりゼロ金利はしばらく続くんじゃないかというようなムードになってくる。そうなると、もう一度円安方向に向かって戻っていくということが起きるというふうに今のところは想定をしています。
ですから、今週から来週にかけて、特に3月19日前後のところでもう一度円高局面というのが起きるのではないかと思うんですけれども、そこが当面の円高のピークになるというようなイメージで今のところ臨んでいきたいなと思っています。

市場は様子見ムードへ 3月19日からが勝負(要約)

3月19日までは、今日あたりから様子見気分にだんだん入ってくるのではないかなという風に思います。というのは、いわゆる「ブラックアウト期間」といって、政策会合の前に関係者が一切何もしゃべらないっていう時期に今日から入りますので、情報が出てきません。あとは、報道機関の報道が頼りになってくるんですが、既に日経新聞は観測記事を出しています。大体、今一番最初にすっぱ抜くのは日経新聞ですので、そこがもう事前に出しているということを考えると、この期間はなかなかどちらにも向きづらいという展開になってきたんじゃないかなと思います。
3月19日からが本格的な勝負ということになってくると考えています。

 
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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