マット今井のトレードアイデア
注目されていた米雇用統計ですが、失業率は予想通り、非農業部門就業者数は予想を下回りました。一方、平均賃金は予想より高いというまちまちの結果となりました。こうした結果にドル相場は最初上がって、その後下がるという上下動となりましたが、最終的に…
「マーケットはしばしば過剰反応する」というのが、この世界でずっと生きてきた私の経験則ですが、今回もまたそれが起きています。 FRBの利下げトレンドがはっきりしてきたことで、マーケットはそのテーマに一点集中となってきました。そういう状況の中で、…
先週末、アメリカのパウエルFRB議長が「政策を調整する時期が来た」「インフレ率が2%への軌道になるとの確信を強めた」「労働市場がこれ以上減速することを歓迎しない」と発言しました。これは9月のFOMCでの利下げ宣言です。そして、インフレが目標値に収ま…
お盆休みも終わり、また本格的にトレードをやっていきたいと思います。今週も含め当面の基本的な認識としては、緩やかなドル安と円安という流れです。 アメリカが利下げサイクルに入ったのは既定路線ですので、今後は基本的にはドル安の流れが続くと思います…
マーケットは徐々に落ち着きを取り戻してきました。日銀ショックは一旦過ぎ去ったと考えていいと思います。ただ、2年に渡る円安の流れを作ってきた日本と諸外国の金利差が、縮小傾向に入ったのは間違いありませんので、以前のような円安には戻らないと思いま…
7月31日は2024年で一番重要な日になる可能性があることをお伝えしてきましたが、やはり凄いことが起きてしまいました。日銀は、国債買い入れの減額に加え、政策金利の引き上げを決定しました。更に植田総裁は更なる利上げの可能性に言及した上、数十年間超え…
今週31日は、いよいよ注目の日銀金融政策決定会合が開かれます。ここでは、既に公表している国債の買い取り金額の減額が決定されます。金額に関しては、2年間で半額にまで減らすといった常識的な判断となると言われており、大きな波乱はないと思います。マー…
11日、12日に行われたと言われているドル売り円買い介入の影響が市場にまだ残っています。急激な変動はなくなってきて、比較的安定はしているものの、介入前の水準にはなかなか戻らない状況になっています。先週も言った通り、4月、5月の介入後の動きと同じ…
先週の木曜日、アメリカのCPIが発表になったとほぼ同時にドル円が急落を始めました。CPIの結果で、どうしてこんなにドル円だけ下がるのか不思議でしたが、どうやら日本政府による為替介入であったようです。そして、翌日の12日もおそらく介入は実施されまし…
先週末のアメリカの雇用統計の結果は、失業率は予想より悪く、就業者の数は予想より伸びていてまちまちでしたが、4月、5月分が下方修正されたこともあり、若干ドルは下落し、ドル円も160円台に下落していますが、円安の流れに変わりはないと思います。引き続…
「気が付くと円安」という相場が続いています。一気に円安が進むというよりは、動きがゆっくりの中、そろりそろりと円安が進行してきています。ドル円も160円が当たり前のように上に抜けてきています。 こうした過熱感のない相場はなかなか反転することがあ…
材料のない中、またジリジリと円安になってきています。材料がなくなると金利差が効いてくるといういつもの法則です。ドル円が160円に近づいてきていますので、一応介入が気になるところですが、動きがゆっくりなので、財務省もなかなか介入がしづらいのでは…
先週、米CPI、FOMC、日銀会合をこなして、今週は大きなイベントがない1週間になります。そのため、動きは緩やかになると予想しています。 先週、はっきりしたことは、FRBは当面利下げをする気がないということと、日銀は国債の買い入れを減額していくのです…
週末の雇用統計は、予想よりいい結果となり、長期金利が上昇し、ドル高になりました。しかし、この流れは続かないと思います。再び相場はレンジに入る可能性が高いとみています。 今週は、12日にFOMC、14日に日銀の政策会合があります。FOMCでは政策金利据え…
日本の長期金利が急上昇して、10年物国債利回りは1.1%まで達しました。これを受けて、一時円買いが活発化しましたが、その後は長期金利の上昇が一服したために、落ち着いた動きになっています。もし、また日本の長期金利が上昇を始めると再び円高になる可能…
ここにきて、相場が膠着状態に入ってきました。原因は材料難。各国の金融政策も短期的には主だった変化は起きそうもないですし、それ以外に注目すべきイベント等も見当たりません。次の新しい材料が出てくるまで、相場はあまり動かない可能性がより高くなっ…
マーケットは徐々に正常に戻ってきています。今週は特に大きなイベントや重要な経済指標がない中、先週同様安定した動きを見せると思います。安定した市場では、金利差が効いてきます。今週も円ジリ安の展開となる可能性が高いとみています。ただし、スピー…
先週1週間で、マーケットは正常化しました。今週からは、値動きは段々小さくなってくるのではないかと思います。アメリカの利下げも9月以降になる可能性が高くなり、オーストラリアに至っては利上げの可能性も浮上していて、全体的に金利差を背景とした円安…
FOMCが終了して、マーケットが一息ついた午後のNYで突然2回目のドル売り介入が行われました。正直どこまでやるかとびっくりしました。2回合計で9~10兆円程度のドル売り介入が行われた模様です。2022年の3回の介入の合計が9兆1000億円、そこから考えると、当…
日本が休日の間にも関わらず、ついに財務省がドル売り円買い介入を実施した模様です。ドル円が一時160円にまで急騰し、この動きならアメリカも介入に対して理解を示したということではないかと思います。介入が実施されれば4~5円程度下落するとの見通しを示…
先週末、イスラエルがイランに対して報復攻撃をしかけたことで、一時的にリスクオフの展開となり、株は急落、急激な円高が進行しました。しかし、その流れも一瞬で終わり、その後はあっという間に元の水準に戻ってきています。この一連の動きで、円売りの強…
先週発表されたアメリカの消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、長期金利が上昇し、ドルも急騰しました。ドル円も一気に153円台に乗っています。先物市場で6月の利下げを一時6割以上織り込んでいましたが、一気にはげ落ちました。そもそもマーケッ…
先週末アメリカの雇用統計が発表され、失業率、非農業就業者数の増加とも予想を上回ったのですが、マーケットの反応は鈍く、小動きになっています。もう少し強力な材料がないとこの展開は続いてしまいそうです。ドル円もいずれ152円を上に抜けると思いますが…
先週の水曜日、財務省、日銀、金融庁の緊急会合が開催され、最近の円安についての協議が行われました。これで、為替介入の準備が出来たということです。マーケットもそれを心配して、それ以降積極的な円売りが影を潜めてしまいました。だた、基調は円安方向…
日銀の政策決定会合、FOMCの2大イベントを終えて、今週は谷間の1週間です。FOMCの後はドル売りに反応しましたが、これは明らかにマーケットが間違った反応をしてしまいました。そのため、すぐにドルは買い戻されました。FRBよりもECB、BOEの方が先に利下げを…
今週は中銀ウィークです。19日に日銀の金融政策会合、20日はFOMC、21日はBOEとSNBの会合があります。19日の日銀は、マイナス金利解除は確実、YCCも撤廃される可能性が高いと思っていますが、これはすでに既成事実化してマーケットは事前に織り込んでしまいま…
先週、マーケットのムードが一変しました。一部メディアが「3月19日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利解除する考えに傾いている委員が増えている」と報じたこともあり、いよいよマイナス金利解除という観測が広がっています。元々3月か4月に解除という予…
先週、高田日銀審議委員が、「物価見通し2%の目標の達成が見通せる状況になってきた」との発言をし、これで3月19日の政策決定会合でマイナス金利が解除されるのではとの見方が強まりました。この発言を受けて、一時ドル円も149円台前半までドル安・円高にな…
FX相場はもみ合いの段階に入っています。原因は、材料難。アメリカの利下げもかなり先になりそうなことがコンセンサスになってきていて、更なるドル高には力不足です。ユーロ圏、イギリス、オセアニアなども同様の状況です。日銀も4月頃にマイナス金利を解除…
今週も谷間の1週間ですが、やはり主役はアメリカの長期金利になりそうです。現在のCMEの先物市場を見ると、3月のFOMCの利下げ期待は約10%、5月のFOMCでは4割弱織り込んでいます。一時期より織り込み度は低くなりましたが、それでもまだ多少は織り込んでいま…
先週は、大きな材料がない中、金利差を背景とした円安がジリジリ進む展開となりました。今週の注目は何といっても、13日に発表されるアメリカの消費者物価指数です。市場予想は年率で2.9%のプラス、コアが3.7%のプラスです。予想通りなら、インフレが加速…
先週末の雇用統計は、或る意味衝撃的でした。失業率も3.7%と予想より改善、非農業部門就業者数も35.3万人のプラスと予想を上回り、更には平均時給が年率で4.5%の伸びという驚くような結果となっています。これで、3月のFOMCでの利下げはほぼなくなりました…
先週行われた日銀の金融政策会合後の会見で、植田総裁は「安定的な2%のインフレ率達成の確度が高くなってきている」という認識を示し、早ければ3月から4月にかけてマイナス金利の解除の可能性が出てきました。これは頭に入れておく必要がありますが、足元で…
先週は、全体的に円安が進みました。背景は、日本の金融政策の変更はないだろうという見方が広がったことと、世界的に株高になっていることです。また、アメリカを始めとして諸外国の利下げがかなり遅くなるのではないかという観測が広がっていることも円安…