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ドル円予想:152円上抜けで介入リスク急増!?米雇用統計に要注目 2024/4/4 今井雅人氏

 

米雇用統計結果によってはドル円152円上抜けの展開に、そこからは当局との戦いへ【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2024/4/4

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

時間がない方向け「ポイント要約」

・介入はいつでも準備OK状態
 →ただし、ドル円が膠着している状態で介入は入らない
・ドル円が152円を上抜けたら急激に介入リスクが高くなる
・介入あればドル円は4円~5円ぐらい瞬間的に下がる可能性
・米3月雇用統計に要注目
 →予想より結果が悪いなら、6月利下げが視野に入ってくる
 →予想より結果が良いなら、ドル円も152円を抜けていく展開に

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:27 相場振り返り ドル円は小動きで推移
1:03 為替介入の可能性 ドル円152円上抜けには注意
2:05 介入警戒時のトレード戦略
4:01 メキシコペソ円見通し 堅調推移もドル円の動きを注視
4:33 足元の注目材料 米雇用統計は要注目
5:53 【PR】口座開設特別キャンペーン実施中

相場振り返り ドル円は小動きで推移(要約)

今週の相場は谷間の週ということで、小動きになっています。ドル円も151円台で細かいレンジ相場を作っています。昨日ぐらいからクロス円が少し円安方向に向かってきていますが、なにか特段材料があったわけではありません。膠着してくると金利差が効いてくるので、じわじわとクロスでの円安が進んできたということですが、本格的なものではないと思います。

為替介入の可能性 ドル円152円上抜けには注意(要約)

問題は介入ですが、日本の財務省の動きはどうなのかということです。3者会合が行われたので、介入はいつでも準備OKということですから、いつ出てもおかしくないという状態であることは間違いないと思います。ただ、相場が動かなければ介入はなかなかしづらい。今特に通貨当局が見ているのはドル円ですので、ドル円が膠着している状態で介入は入らないということだと思いますから、今の状態で介入をする可能性はまだ低いということです。

問題はドル円が152円を上に抜けてきた時ですね。高値を更新したというのは一つの理由になりますから、そうなると急激に介入リスクが高くなってくると思いますから、その辺を少し念頭に置きながらやっていく必要があるかなと思います。

介入警戒時のトレード戦略(要約)

一昨年、介入をしていましたけれども、介入すると一回に2兆円から3兆円ぐらいの金額を一気にマーケットに投入してくるというのが大体のパターンでしたので、同じパターンだとすれば、ドル円は4円~5円ぐらい瞬間的に下がります。今で言えば147円とか148円ぐらいまで下がってもおかしくないということです。基本的に円安方向にドル円もクロス円もなっていると思うんですが、もし介入があった場合は瞬間的にそれぐらいは下がるということを頭に入れておく必要があります。

それを基にポジションコントロールをしなきゃいけないということなんですが、そこまで下がってもまた、ほぼ確実に元の水準まで戻ってくると思うんですね。しかも1日の間、あるいは少なくとも翌日には戻ると思うんです。そこを耐えて円売りポジションをずっと持っているというつもりであれば、あまり介入を気にする必要はないということですが、「瞬間的にでも4~5円下がるのが嫌だ」あるいは「下がったところで買いたい」という人の場合は、少し工夫が必要になると思います。

具体的に言うと、簡単ではありませんが、例えばドル円のロングポジションを持っていて、0.5円~1円ぐらい下のところにストップ注文を入れて、さらに3円~4円ぐらい下のところに買い注文を入れておく。これは一つの例ですけど、そうしておけば下がっている間の一時的な損失は防げます。そうやって、段階的にするというのも一つの方法ではないかなと思います。

メキシコペソ円見通し 堅調推移もドル円の動きを注視(要約)

メキシコペソは非常に堅調に推移しています。ただ、当然メキシコペソ円も円相場の影響を受けますので、ドル円が上に抜ける展開になってきた時に、ちょっと危なくなるということを頭に入れておいていただきたいと思います。

足元の注目材料 米雇用統計は要注目(要約)

明日は米3月雇用統計があります。市場予想は失業率が3.8%、非農業部門就業者数の増加が20.5万人、平均時給が年率で4.1%です。先日発表されたJOLTSの求人件数はかなり落ちていましたので、雇用市場も少しずつ悪化しているという印象を受けます。米雇用統計が予想よりも下回ったとすると、5月利下げはないにしても6月利下げということが視野に入ってくると思いますし、予想より高くなると、6月利下げをマーケットはかなり織り込んでいますので、逆にいい数字が出た時のショックの方が大きいと思いますから、その時はドルがパーンと上がる。そうなるとドル円も当然152円を抜けていく展開になると思うので、いよいよそこから当局との戦いという展開になると思います。明日の米雇用統計は非常に注目度が高いと思いますので、注意して相場に向かっていきたいと思います。

 
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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