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ドル円ついに152円上抜け!為替介入時に「絶対やってはいけないこと」とは 2024/4/11 今井雅人氏

 

米CPIを受けドル円はついに152円を上抜け、基調はドル高も介入警戒感が高まる【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2024/4/11

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

時間がない方向け「ポイント要約」

・米CPI好結果でドル円が152円を上抜け
 →かなり為替介入の可能性が高まった
 →ドル円でドルを買っていくのは慎重に
・アメリカの利下げはかなり遅くなり、秋以降になると予想
 →ドルが強くなりやすい環境
・基調はドル高だが、介入警戒感が高まっている
 →ドルを買いたいのであれば、ユーロドルを売るとか、他の通貨でドル買い
 →ドル円は介入警戒感があるので非常に難しい
 →一番やってはいけないことは、介入があったときに慌てて安値で売ってしまうこと

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:32 ドル円は152円を上抜け 米利下げ時期先送りか
1:43 為替介入の可能性高まる
2:47 基調はドル高 ドル円の買いは慎重に
3:41 メキシコペソ円見通し 介入時の安値買いに注意
4:24 【PR】口座開設特別キャンペーン実施中

ドル円は152円を上抜け 米利下げ時期先送りか(要約)

いよいよドル円が152円を上に抜けてきました。きっかけはアメリカの消費者物価指数(CPI)が予想よりも良かったということです。年率にして0.1%良かっただけですが、これで利下げはかなり遠のいたということで、米国の長期金利も10年債で4.5%を超えてきました。ドルが強くなっている背景として、マーケットが利下げを先に織り込み過ぎてしまい、その修正が起きているわけです。この数字ではとても6月の利下げなどできる状況ではありませんので、先に織り込み過ぎてしまった反動が今出てきているということで、ドルが強くなっていると考えられます。基本的にはアメリカの利下げはかなり遅くなり、秋以降になると予想されるため、そういう意味では、ドルが強くなりやすい環境にあります。

為替介入の可能性高まる(要約)

ここからは日本の通貨当局の介入リスクがかなり高まってくるので、非常に難しくなってきます。今日は日米の首脳会談が行われていますので、この日に介入ができるのかというのは政治的に微妙ですが、152円を超えてくると155円が見え、いよいよ160円というところも視野に入ってきかねない。ここで動かなければ「何をしているのか」ということになりかねませんので、私はかなり為替介入の可能性が高まったのではないかと思っております。ドル円でドルを買っていくのは慎重になった方がいいと考えます。

もしドルを買いたいのであれば、ユーロドルを売るとか、他の通貨でドル買いをするというのは安心感があるのではないでしょうか。基調はドル高ですが、介入警戒感が高まっています。ここからはとても難しい展開になるということが一つ。

基調はドル高 ドル円の買いは慎重に(要約)

最近のパターンは経済指標が上振れたり下振れたりして跳ねた時に、その動きが1日しか持たないこともあり、翌日にはその動きが少し収まってしまうということも最近は傾向として非常に多いです。ここで抜けたからといってどんどんドル高に行くとは考えない方がいいと思います。特にユーロドルなどは、まだ重要なポイントである1.07ドルのところを下抜けていませんので、完全にドル高一方向になったとは考えない方がいいでしょう。ただし、基調はやはりドル高だと思われるため、ドルを買っていくという方向で考えるのがよいと思います。しかし、ドル円は介入警戒感があるので、非常に難しくなっているのが現状です。

メキシコペソ円見通し 介入時の安値買いに注意(要約)

メキシコペソも多少上下はしていますが、しっかりと上がってきているのでペソ自体は堅調だと思われます。ただ、どうしてもドル円で介入が起きてしまうと、それと一緒に一時的とは思いますが急落する可能性がありますから、そこはどう乗り切るかというのを十分頭に入れておく必要があります。どうせ戻ってきますのでじっと持っているという方法もあります。

一番やってはいけないことは、介入があったときに慌てて安値で売ってしまうことです。これだけは絶対避けなければいけないということで、十分な準備をしていただきたいと思います。

 
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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