日銀金融政策決定会合を前に円高進行:市場動向と今後の展望【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日:2024/7/25
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
時間がない方向け「ポイント要約」
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:37 日銀会合:政治家の発言が市場に与える影響
1:46 ドル円下落の背景:円全面高の動き
2:24 日銀金融政策決定会合の焦点
3:23 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画要約・まとめ
日銀会合:政治家の発言が市場に与える影響
来週7月31日に開催される日銀の金融政策決定会合に向けて、様々な観測が出始めています。特に注目されているのは、政府サイドからの日銀への利上げ促進発言です。
1. 河野大臣が最初に発言
2. 茂木幹事長も同様の発言を行う
政治家のこうした発言には通常、何らかの意図があると考えられ、特に自民党の幹事長の発言に市場は敏感に反応しています。特に、欧米のヘッジファンドなどの機関投資家は、日本の政治家の発言に非常に敏感に反応する傾向があります。今回も茂木幹事長の発言を受けて、多くの投資家が円売りポジションを解消する動きを見せています。
ドル円下落の背景:円全面高の動き
現在の相場動向は、単なるドル安ではなく、円高相場であると言えます。
1. ドル円は下落しているが、ユーロドル、豪ドルドル、ポンドドルはドル高傾向
2. クロス円全般で円高が鮮明
日銀金融政策決定会合の焦点と相場見通し
1. 国債買い取りの減額は既に決定済み
2. 利上げを実施するかどうかが最大の注目点
利上げ実施の場合:一気に円高が進行し、来年は150円割れの可能性
利上げ見送りの場合:円安方向へ多少戻るも、早期利上げを示唆する発言により戻りは限定的
日銀金融政策決定会合までは、様々な思惑で相場が動く可能性があります。基本的には、何らかの政策変更への警戒感から投げ売りが続く可能性が高く、不安定で荒れた相場が続くと予想されます。
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今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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