円安が進みやすい環境が続く【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日:2024/5/23
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
時間がない方向け「ポイント要約」
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:26 【相場振り返り】円安が進行
0:52 【ドル高の背景】FRB議長の発言が影響
1:17 【スワップポイント狙いの取引】メキシコペソ円に注目
1:58 【ドル円の見通し】157円から158円を目指す展開か
3:06 【ユーロとポンドの動向】利下げ難航とインフレ持続
3:45 【まとめ】円売りとクロス円に注目
4:04 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画要約・まとめ
【相場振り返り】円安が進行
今週と来週は、為替相場の谷間とでもいう1週間になっていまして、特段大きな材料は見当たらないという状況です。そんな中、全体的に円安が進んでいくというような展開になってきています。
【ドル高の背景】FRB議長の発言が影響
FRBのパウエル議長が、年内の利下げに対して割と慎重のような発言をしたことで、若干ドルが強いという状態も起きていますが、さほど大きな動きではありません。材料が乏しい中、為替相場も動きづらい状況にあります。
【スワップポイント狙いの取引】メキシコペソ円に注目
このような状況下では、金利を取っていくことが最も有効な取引戦略となります。特にメキシコペソ円は金利が高く、スワップポイントを稼ぐのに適しています。また、ドル高と円安の流れを受けて、ドル円のロングポジションを持つことも有効でしょう。
【ドル円の見通し】157円から158円を目指す展開か
ドル円は、156円台を上抜けるのに苦戦していますが、徐々に上昇し、157円から158円を目指す展開が予想されます。一気の上昇は難しいかもしれませんが、153円台から155円台へと着実に上昇してきています。
【ユーロとポンドの動向】利下げ難航とインフレ持続
ユーロ圏やイギリスも、アメリカと同様に利下げが困難な状況にあり、インフレが収まっていません。そのため、ユーロドルやポンドドルは、各国の政策の綱引きで方向性が定まりにくい状況です。
【まとめ】円売りとクロス円に注目
こうした中、円安が進みやすい環境が続くと考えられます。したがって、ドル円とメキシコペソ円を中心に円売りを進めつつ、クロス円でのヨーロッパ通貨の取引にも注目していきたいと思います。
今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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