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FX/為替「ドル/円、上昇トレンド継続も不安定な動き」 外為トゥデイ 2022年4月13日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年4月13日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼12日(火)の為替相場
(1):鈴木財務相 円安けん制発言
(2):英3月雇用統計発表
(3):独ZEW スタグフレーションへの見解
(4):米CPI 40年ぶりの高水準
(5):FRB理事発言 ドル/円持ち直す

▼12日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:不安定な値動き続く/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

12日(火)の為替相場

f:id:gaitamesk:20220413093317p:plain期間:12日(火)午前6時10分~13日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):鈴木財務相 円安けん制発言

鈴木財務相は「為替の安定は重要、急激な変動は望ましくない」「円安進行含め為替動向を『緊張感を持って』注視する」「為替の過度な変動や無秩序な動きは悪影響を与える」などと発言。日本政府による円安けん制と受け止められ円に買戻しが入る場面があった。

(2):英3月雇用統計発表

英3月雇用統計は、失業率が4.3%に低下し、失業保険申請件数は4.69万件減(前回4.4%、5.80万件減)となった。12-2月の国際労働機関(ILO)基準失業率は予想通りの3.8%。12-2月の週平均賃金も予想通りの前年比+5.4%であった。

(3):独ZEW スタグフレーションへの見解

独4月ZEW景気期待指数は-41.0と前月の-39.3から低下したが、予想(-48.5)ほどには悪化しなかった。ZEW(欧州経済センター)は「スタグフレーション(不況下の物価高)観測は依然として残っている」との見解を示した。

(4):米CPI 40年ぶりの高水準

米3月消費者物価指数(CPI)は前年比+8.5%と市場予想(+8.4%)を上回り、1981年12月以来の高い伸びを記録。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比+6.5%に加速したが予想(+6.6%)は下回った。コア指数が予想ほど加速しなかった事からインフレ高進への警戒感がやや後退し、米長期金利が低下。ひとまず材料出尽くしとの見方も相まってドルは急落した。

(5):FRB理事発言 ドル/円持ち直す

米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は、3月のコアCPIが予想を下回った事を受けて「コア・インフレの緩やかな上昇を歓迎」「今後数カ月、インフレ緩和が続くか注目する」としながらも、「政策金利を年内に中立水準へ引き上げるため金融当局は速やかに行動する」と述べた。ドル/円はクローズにかけて緩やかに持ち直した。

12日(火)の株・債券・商品市場

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外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

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ドル/円の見通し:不安定な値動き続く

昨日のドル/円は高値圏で不安定な値動き。一時125.75円前後まで上昇したものの、2015年6月高値の125.86円前後を超えられずに失速した。米3月消費者物価指数(CPI)は約40年ぶりの高い伸びとなったが、概ね予想通りだった事でドルに出尽くし売りが入ると124.77円前後まで急落した。もっとも、日米金融政策の方向性の違いを意識したドル買い・円売りも根強く、売り一巡後は125円台を回復。結局、前日比ほぼ横ばいの125.30円台で取引を終えた。
ドル/円の上昇トレンドは継続中と見られ、125.86円前後を意識した相場展開も続きそうだ。ただ、今週末15日から欧米勢はイースター休暇に入る事から上値では戻り売りが出やすいだろう。続伸期待の買いと、手仕舞いの売りが交錯する不安定な値動きが続く公算が大きい。

注目の経済指標

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注目のイベント

f:id:gaitamesk:20220413090036p:plain※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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