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メキシコペソ 月間為替予想「来年は利下げに?しばらくレンジ推移か」FXレポート 2023年11月

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目次

▼メキシコの経済状況
▼メキシコ中銀の金融政策
▼メキシコペソの相場予想

メキシコの経済状況

IMF(国際通貨基金)が10月3日にメキシコの2023年の成長率を2.6%(7月時点)から3.2%に2024年も1.5%から2.1%に上方修正しました。IMFはメキシコの景気拡大が広範囲に広がり失業率が過去最低水準で推移する中で製造業稼働率が最高水準に達していると分析しています。
10月9日に発表された9月のメキシコCPIは前月比0.44%と8月の0.55%、予想の0.45%を下回りました。前年比は4.45%と8月の4.64%、予想の4.47%を下回りました。上昇率の低下は8カ月連続、5%割れは3か月連続となり物価上昇が落ち着いてきています。
コアインフレ率(除く農産物、エネルギー)は5.76%となりました。

メキシコ中銀の金融政策

メキシコ中銀は9月28日の会合で政策金利を全会一致で11.25%に据え置き4会合連続の据え置きとなりました。
これに関しては前回のリポートで書きましたので、違う視点で書きます。
2日にメキシコ中銀が発表した調査では2023年末のインフレ率を4.66%と発表しました。35の民間金融機関の予測をまとめたものです。この調査にも応じた市場参加者の多くは2024年3月までにメキシコ中銀が利下げに転じると予想しています。

メキシコペソの相場予想

10月のドル/メキシコペソは17.388~18.494ペソのレンジで推移し10月30日現在18.066付近で推移しています。月初の17.40付近から18.494ペソまで上昇した後は17.754ペソまで下落しましたがレンジで推移しています。
7月に16.625ペソと安値まで下落した後、ドルペソの下落は一旦終了し18ペソ台で推移しています。18.50ペソ付近が中期的なレジスタンスとして機能しており、ここが1カ月間レジスタンスとなっています。
25日移動平均線が17.96ペソ付近、50日移動平均線が17.73ペソ付近に位置し、このレベルが維持されればドル上昇トレンドは継続とみます。
17.50ペソ付近を上抜けした場合は戻り高値の19.25ペソ付近への上昇を予想します。
10月のメキシコペソ/円は8.6円付近でスタートし8.075円付近まで下落後に30日時点で8.24円付近で推移しています。
ドル/ペソでペソの下落が続いている中で、ペソ/円も下落から横ばいで推移しています。下落後の戻り高値は8.41円付近で8.075~8.41円のレンジで推移しています。8.41円が短期的なレジスタンスとして機能しており、ここが抜けなければ8.075円のレンジを予想します。8.075円を下抜けする場合は節目の8円付近への下落を予想します。

メキシコペソ/円 週足チャート

メキシコペソ 特設サイト:
メキシコペソ(MXN)の特徴と今後の見通し│初心者にもわかるFX投資 | 外為どっとコムのFX

チャート:
為替チャート・FXチャート | 外為どっとコムのFX | 初心者にもわかるFX投資

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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