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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「中国人民銀にサプライズ利下げの可能性?」ハロンズ FX 2023/9/17

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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目次

中国人民銀にサプライズ利下げの可能性?

先週の振り返り

先週の豪ドル/円は93.70円前後、NZドル/円は86.45円前後で週初を迎えました。週末に讀賣新聞に掲載された植田日銀総裁のインタビュー記事を受けて円が全面高となったことから、豪ドル/円、NZドル/円はそれぞれ前週末終値から0.50円前後下落して取引が開始されました。その後、14日には中国人民銀行が市中銀行の預け入れ比率となる預金準備率を0.25%引き下げたことで中国景気が支えられるとの期待が浮上したこと、15日に発表された中国8月小売売上高や同鉱工業生産が予想を上回る強い結果となったことで、中国と交易関係の強い豪ドルが買われた結果、豪ドル/円は一時95.54円前後まで上値を伸ばしました(執筆時)。

中国のサプライズ利下げに注意を!

先週は中国人民銀行(PBOC)の景気支援策や中国の経済指標の結果など、中国発の材料が豪ドルやNZドルにとって支援材料となりました。今週は20日にPBOCがローンプライムレート(LPR)を発表します。LPRは最優遇貸出金利の指標となるもので、1年物は銀行などの金融機関が企業などに融資を行う際の目安、5年物は住宅ローンなどの目安となります。PBOCは8月に市中銀行に短期で融資する際の金利である中期貸出制度(MLF)を引き下げました。このMLFはLPRを算出する際の指針となります。実際に8月にPBOCは1年物LPRを引き下げました。先週、9月15日にPBOCはMLFの据え置きを決定しました。そのため、市場予想では9月はLPRも据え置かれるとの見方が大勢となっています。
気になる点は8月にPBOCが5年物LPRを据え置いたことです。中国の不動産セクターは全体で同国国内総生産(GDP)の約25%を占めます。そのため、不動産市場の景気回復が中国経済の回復に大きく影響を与えます。中国当局は8月25日に住宅購入規制の緩和を発表しました。まだ支援策が公表されてから日が浅いため効果が発揮されていない可能性がありますが、中国の8月新築住宅価格は前月比-0.29%で昨年10月以来の大幅な下落となり、2021年後半に始まった住宅価格の下落トレンドは続いています。不動産投資に関しても2022年4月以降前年比でマイナスが続いています。前述した通り、LPR算出の指針となるMLFは今月据え置かれたため、LPRも据え置かれるとの予想が大勢となっています。仮にPBOCが住宅販売の更なる支援を促すために、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRを引き下げればサプライズとなります。周知の通り豪ドルは中国経済の先行き見通しに大きく影響を受ける通貨ですので、念のため警戒をしておきましょう。

NZは景気後退を脱せるか?

9月21日にはNZ4-6月期GDPが発表されます。NZ経済は2023年1-3月期に、サイクロン被害などの影響から前期比-0.1%でした。これで2022年10-12月期から2期連続のマイナス成長となり、景気後退(テクニカルリセッション)入りとなりました。今回発表される4-6月分では国境開放による移民の増加や観光業の回復、不動産価格の上昇の影響からプラス成長に回復すると予想されています。一方で、長引く高インフレ(最新の4-6月期は前年比+6.0%)や高金利(5.50%)の影響から、小売売上高が減少するなど懸念点もあります。仮に市場予想に反して3期連続でマイナス成長となった場合、NZドルには相応の売り圧力がかかってきそうです。

豪州は独自材料が少ない

来週発表される豪州の経済指標で豪ドル相場に影響を与えそうなものは、9月19日の豪準備銀行(RBA)議事要旨(9月会合分)だけです。RBAは6月以降3カ月連続で政策金利を4.10%で据え置いています。これは豪州のインフレ率が低下傾向にあることが大きな要因となっています。インフレ率は低下傾向にありますが、原油価格の上昇や、中国経済が景気回復の兆しを見せていることなど、不透明な部分も残っています。そのためRBAは「インフレに打ち勝った」と勝利宣言を発するには時期尚早と考えているようです。議事要旨に大きな変化は見られない可能性が大きいとみていますが、念のため注意しておきましょう。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は6月19日から始まった下落トレンドが遂に終了したように見えます。目先の上値目途は7月5日高値の96.83円前後となりそうです。その上の水準では6月19日高値の97.68円前後が意識されそうです。一方下値は、8月2日以降95円前後がレジスタンスとして働いていたため、同水準を早期に割り込まなければ徐々に強いサポートとして意識されそうです。その下では93円台後半から94円台後半にかけて一目均衡表の各線がありますので、意識されそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:93.50-98.00、NZD/JPY:86.00-89.50

9/18 週のイベント:

09/19 (火) 10:30 豪 豪準備銀行(RBA)、金融政策会合議事要旨公表
09/20 (水) 07:45 NZ 4-6月期四半期経常収支
09/20 (水) 10:15 中国 1年物/5年物ローンプライムレート
09/21 (木) 07:45 NZ 4-6月期四半期国内総生産(GDP)
09/22 (金) 07:45 NZ 8月貿易収支

一言コメント:

先週末は少し遅めの夏休みを頂きました。幸い、台風の影響も少なくのんびり過ごしてきました。都会から離れて、息子は初めてザリガニ釣りをして大喜び。他にも遊園地など連れて行ったのですが、一番の思い出は「ザリガニ釣り!」とのことでした。

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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