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FX/為替「ドル/円、米祝日で動意欠く展開に」 外為トゥデイ 2022年5月30日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年5月30日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼27日(金)の為替相場
(1):黒田総裁「CPI2%程度は最低12カ月続く
(2):豪4月小売は予想を下回るもアジア株高などを受けて豪ドル強含む
(3):米PCEデフレーター・前年比は前月から伸び鈍化

▼27日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米祝日で動意欠く展開に/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

27日(金)の為替相場

27日(金)の為替相場期間:27日(金)午前6時10分~28日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):黒田総裁「CPI2%程度は最低12カ月続く」

黒田日銀総裁は物価が上昇していることについて「単純に良いか悪いか判断するのは難しい」とし「エネルギー価格が大きく下落しない限り、消費者物価指数(CPI)2%程度は12カ月最低続く」などと発言した。なお、この日発表された東京都区部の5月(CPI)は変動の大きい生鮮食料品を除いたコア・ベースで前年比+1.9%であった。

(2):豪4月小売は予想を下回るもアジア株高などを受けて豪ドル強含む

豪4月小売売上高は前月比+0.9%と予想(+1.0%)をやや下回り、3月(+1.6%)から伸びが鈍化した。これに対する豪ドルの反応は小さかったが、アジア株や中国人民元が上昇する中、強含みで推移した。

(3):米PCEデフレーター・前年比は前月から伸び鈍化

米4月個人消費支出(PCE)は前月比+0.9%(予想:+0.8%)だった。同PCE価格指数(デフレーター)は前月比+0.2%、前年比+6.3%(予想:+0.2%、+6.2%)、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターは前年比+4.9%と予想通りだった。前年比の伸び率はPCEデフレーター、コアPCEデフレーターともに高止まりしたが、いずれも前月(+6.6%、+5.2%)から鈍化した。

27日(金)の株・債券・商品市場

27日(金)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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外為注文情報(ドル/円)

【情報提供:外為どっとコム】

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本日の見通し

本日の見通し

ドル/円の見通し:米祝日で動意欠く展開に

27日のドル/円は127.00円を挟んで方向感なく推移。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが鈍化するとの見方からドルは上値が重かった反面、米国株の上昇で円の上値も限られた。取引レンジは126.68~127.25円前後だった。

本日は米国がメモリアルデーの祝日となるため動意を欠く展開が続きそうだ。FRBが秋に利上げを一時停止するとの見方がくすぶる中、127円台後半ではドルの戻り売りが優勢となろう。一方でリスク回避ムードが高まらない限り円買いが強まる公算は小さく、126円台前半は引き続き下値支持になるだろう。

注目の経済指標

注目の経済指標

注目のイベント

注目のイベント※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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