FX/為替「ドル/円 20日移動平均割れで調整ムード」 外為トゥデイ 2022年5月13日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年5月13日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼12日(木)の為替相場
(1):日銀 4月会合における主な意見を公表
(2):弱い英経済指標を受けてポンド売り
(3):スタグフレーション懸念が重し
(4):米長期金利低下でドル/円下落

▼12日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:目先は調整含みの動きになりやすい/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

12日(木)の為替相場

12日(木)の為替相場期間:12日(木)午前6時10分~13日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀 4月会合における主な意見を公表

日銀は4月27-28日に行われた金融政策決定会合における主な意見を公表。日本の金融政策上の課題は「インフレの抑制ではなく、依然として低すぎるインフレからの脱却にある」といった指摘があった。さらに「為替レートのコントロールを目標とした政策変更は適当でない」との声が上がっていたことも明らかとなった。

(2):弱い英経済指標を受けてポンド売り

英1-3月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比+0.8%と10-12月期の+1.3%から減速。市場予想(+1.0%)も下回った。英3月鉱工業生産は前月比-0.2%(予想±0.0%)、同貿易収支は238.97億ポンドの赤字(予想184.50億ポンドの赤字)であった。いずれも予想を下回る弱い内容となり、ポンド売りが強まった。

(3):スタグフレーション懸念が重し

欧州経済がスタグフレーション(不況下の物価高)に陥るとの懸念が広がり欧州株が下落する中、円買いが強まった。ドイツや英国の長期金利が大幅に低下する中、ユーロ売りやポンド売りも活発化。ユーロ/円やポンド/円の下げが加速した。ドルは対欧州通貨で強含んだものの、米債利回りが欧州債利回りにつれて低下したためドル/円にも下落圧力がかかった。

(4):米長期金利低下でドル/円下落

米4月生産者物価指数(PPI)は前年比+11.0%と市場予想(+10.7%)を上回り、前月比では+0.5%と市場予想と一致した。一方、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比+8.8%と予想(+8.9%)を下回り前回(+9.6%)から鈍化した。新規失業保険申請件数は20.3万件と予想(19.3万件)に反して増加。2月中旬以来約3カ月ぶりの高水準となった。これらを受けて米長期金利が低下幅を拡大するとドル/円は一時128円台を割り込んで下落した。

12日(木)の株・債券・商品市場

12日(木)の株・債券・商品市場

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本日の見通し

本日の見通し

ドル/円の見通し:目先は調整含みの動きになりやすい

昨日のドル/円は終値ベースで約1.3%下落。一時1.9%超下落して127円台半ばまで下値を切り下げる場面もあった。世界的な金融引き締めによる景気後退への懸念が広がる中、円買いが活発化した。下値支持と見られていた128.60-70円付近を下抜けたことで円売りポジションを解消する動きが強まった。一日の下げ幅としては少なくとも3月以降の上昇局面で最大。終値で20日移動平均線を下回ったのも3月以来となる。

目先は調整含みの動きになりやすく、次の下値支持である127.00円前後まで下落余地が拡大したと見られる。このところ大幅に低下している米10年債利回りが持ち直せば、ドル/円も反発する公算だが、週末を控えて129円台では戻り売りが優勢となりそうだ。

注目の経済指標

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f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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