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FX「最強通貨維持も伸び幅縮小、政策金利は8会合連続引き上げ」メキシコペソ見通し

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総括

FX「最強通貨維持も伸び幅縮小、政策金利は8会合連続引き上げ」メキシコペソ見通し

予想レンジ 6.1-6.6

(ポイント)
*政策金利は高インフレで0.5%引き上げられ7.0%へ
*8会合連続利上げだが、追加利上げ観測あり
*ペソは依然最強通貨だが、伸び幅を縮小
*郷里送金は23か月連続増加
*4月の消費者物価は、前年同月と比べて7.68%上昇
*3月鉱工業生産は前年比で2.6%増
*半導体不足は一時に比べると改善しているが本格的な回復には至っていない
*1Q・GDP、3期ぶりプラス成長
*政府は価格統制策を打ち出した
*日産が7億ドル投資
*電力国有化法案は否決
*リチウム国有化法案は可決
*IMFはメキシコの2022年の成長見通しを下方修正
*2月は2か月ぶり貿易黒字
*4Q経常収支は黒字となった

(政策金利0.5%利上げ、8会合連続)
 中銀は政策金利を0.5%引き上げ7.0%とした。利上げは8会合連続。中銀はインフレ圧力を抑制するために「一段の強力な措置」が必要になる可能性があるとした。インフレ率が目標上限である4%を下回る時期は2023年4~6月期以降になるという見方を維持した。5人の委員のうち4人が0.5%の利上げを支持した。1人は0.75%の利上げを主張した。
 中銀は金利を6月23日の会合で7.5%に引き上げ、金利水準は年末までに8.5%に達すると予想されている。
 
(首位奪回、円との差は縮小)
 ペソは年初来で首位へ浮上した。年初来13.01%高。米国・メキシコ・カナダの経済協定USMCAがあるが、米経済の強さに引っ張られ3か国の通貨は今年は強い。米国の金融引き締めに先んじてメキシコ中銀も利上げを行っている。将来的には米国のスタグフレーション懸念や米株下落が心配されるところもあるが、今のところは底堅い。米国はメキシコの労働力を必要としており、その労働者からのメキシコへの送金も増え続けている。3月の仕送り(郷里送金=第2次所得収支)額が前年同月比12.6%増の約46億8100万ドルとなった。前年同月を上回るのは23カ月連続だ。

(4月の消費者物価は高い)
 さて、4月の消費者物価は、前年同月と比べて7.68%上昇した。2001年1月以来、約21年ぶりの高水準だった。野菜や果物などの食料品の価格が大幅に上がった。メキシコ政府は価格抑制策を打ち出しているが、インフレを抑えられるかは不透明だ。メキシコ政府は穀物の生産量を増やすために肥料を無料で供与する対象を広げる計画を発表した。肥料の支給によって国民の主食であるタコスに用いるトルティーヤの原料となるトウモロコシや豆、米の生産量を200万トン増やしたい考えだ。

(3月鉱工業生産は)
 3月鉱工業生産は前年比で2.6%増。前月比で0.4%増。前回はそれぞれ2.5%増、1%減であったので若干底堅い。製造業が小幅増加、鉱業が小幅減少した。
 
(GMメキシコは8.5%賃上げしインフレ対応)
 米GMは、メキシコの工場で賃金を8.5%引き上げる方向で労働組合と合意した。メキシコでは労働法の改正により、自動車業界を中心に労組の賃上げ圧力が強まっている。
 8.5%の賃上げは前年比7%台で推移する足元のインフレ率を上回る。合意には賃上げに加えてボーナスの増額や休暇の付与など福利厚生の改善も含まれるという。

テクニカル分析

5日線が20日線下抜く。10週連続陽線とはならずか

 日足、ボリバン2σ上限から反落し、一時2σ下限へ。4月27日-5月12日の上昇ラインがサポート。5月11日-12日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き、横ばいの20日線を下抜く。
 週足、9週連続陽線も今週は10週ぶり陰線となりそうだ。3月28日週-4月25日週の上昇ラインがサポート。5月2日週-9日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、ボリバン3σ上限に達した。ただ4月も5月も6.5を前に反落した。5月は上ヒゲが長くなってきている。雲の上に出る。21年11月-22年3月の上昇ラインがサポート。
 年足、2021年は陽転。20年-21年の下降ラインが上値抵抗だが上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。



VAMOS MEXICO

4月の車生産25万台 3カ月ぶりに前年割れ

 4月の自動車生産台数は25万1547台と前年同月比6.58%減となった。3カ月ぶりに前年の水準を下回った。半導体不足で落ち込んだ生産台数が一時的に回復したが、再び減少に転じた。
 販売台数は4月に前年同月比0.98%減の8万3459台だった。一方で4月の輸出台数は24万1286台と前年同月比で2.86%増えた。
メキシコは半導体不足の影響で21年に自動車の生産台数が落ち込んでいた。3月には21年3月以来12カ月ぶりに30万台を超え、2カ月連続で前年の水準を上回った。半導体不足は一時に比べると改善しているものの、本格的な回復には至っていない。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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