目次
▼10日(金)の為替相場
(1):米中対立の緩和期待
(2):英経済指標はまちまち
(3):米PPIは統計開始以降最大を記録
(4):テーパリングについての報道
10日(金)の為替相場
期間:10日(金)午前6時10分~11日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):米中対立の緩和期待
米ホワイトハウスは、バイデン大統領が約7カ月ぶりに中国の習国家主席と電話で会談した事を明らかにし、「競争が争いに転じる事がないよう、両国の責任について意見を交わした」と発表した。米中の対立懸念が和らぐ中、人民元とアジア株の上昇に連れて豪ドルが強含んだ。その後、中国側も「両国関係が正しい方向に戻るように前に進めるべき」などとする習国家主席の談話を発表した。
(2):英経済指標はまちまち
英7月鉱工業生産は前月比+1.2%と予想(+0.4%)を大きく上回った。一方、英7月貿易収支は127.06億ポンドの赤字となり、赤字額は予想(110.00億ポンド)より大きかった。なお、英7月国内総生産(GDP)は前月比+0.1%と予想(+0.5%)を下回る伸びにとどまった。
(3):米PPIは統計開始以降最大を記録
米8月生産者物価指数は前月比+0.7%、前年比+8.3%と予想(+0.6%、+8.2%)を上回る伸びとなった。前年比の伸び率は2010年の統計開始以降で最大を記録した。
(4):テーパリングについての報道
クリーブランド連銀のメスター総裁は「インフレには上向きのリスクが見られる」「今年、テーパリングを開始し2022年上期で終了する事を支持」などと発言した。また、米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が11月のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)に向け、9月21-22日の連邦公開市場委員会(FOMC)で合意を目指していると報じた。
10日(金)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:テーパリング期待が下支えか
10日のドル/円は前日比0.2%弱の小幅高。20日移動平均線や100日移動平均線の他、日足一目均衡表の雲下限などのチャートポイントが重なる109円台後半で売買が交錯したが、米長期金利の上昇を支えにドルがやや強含んだ。
なお、米紙ウォールストリート・ジャーナルはこの日、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が11月のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)に向け、9月21-22日の連邦公開市場委員会(FOMC)で合意を目指していると報じた。そのFOMCを来週に控え、市場は今週14日に発表される米8月消費者物価指数(CPI)に注目している。10日の米8月生産者物価指数(PPI)が上振れしており、CPIも高止まりする公算が大きい。こうした中では、米長期金利の低下リスクは小さいと見られ、ドルは底堅い推移が続きそうだ。
ただ、前週末の米国株の「引け味」が悪かった事から、本日は主要国の株価動向にも注目したい。主要国の株価が軟調となれば円に上昇圧力がかかりやすく、ドル/円の上値を抑える事も考えられる。
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