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「テーパリング期待でドルは底堅く推移」 外為トゥデイ 2021年9月13日号

外為トゥデイ

目次

▼10日(金)の為替相場
(1):米中対立の緩和期待
(2):英経済指標はまちまち
(3):米PPIは統計開始以降最大を記録
(4):テーパリングについての報道

▼10日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し:テーパリング期待が下支えか

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

10日(金)の為替相場

f:id:gaitamesk:20210913085816p:plain期間:10日(金)午前6時10分~11日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):米中対立の緩和期待

米ホワイトハウスは、バイデン大統領が約7カ月ぶりに中国の習国家主席と電話で会談した事を明らかにし、「競争が争いに転じる事がないよう、両国の責任について意見を交わした」と発表した。米中の対立懸念が和らぐ中、人民元とアジア株の上昇に連れて豪ドルが強含んだ。その後、中国側も「両国関係が正しい方向に戻るように前に進めるべき」などとする習国家主席の談話を発表した。

(2):英経済指標はまちまち

英7月鉱工業生産は前月比+1.2%と予想(+0.4%)を大きく上回った。一方、英7月貿易収支は127.06億ポンドの赤字となり、赤字額は予想(110.00億ポンド)より大きかった。なお、英7月国内総生産(GDP)は前月比+0.1%と予想(+0.5%)を下回る伸びにとどまった。

(3):米PPIは統計開始以降最大を記録

米8月生産者物価指数は前月比+0.7%、前年比+8.3%と予想(+0.6%、+8.2%)を上回る伸びとなった。前年比の伸び率は2010年の統計開始以降で最大を記録した。

(4):テーパリングについての報道

クリーブランド連銀のメスター総裁は「インフレには上向きのリスクが見られる」「今年、テーパリングを開始し2022年上期で終了する事を支持」などと発言した。また、米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が11月のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)に向け、9月21-22日の連邦公開市場委員会(FOMC)で合意を目指していると報じた。

10日(金)の株・債券・商品市場

f:id:gaitamesk:20210913074927p:plain

外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

f:id:gaitamesk:20210913085902p:plain

ドル/円の見通し:テーパリング期待が下支えか

10日のドル/円は前日比0.2%弱の小幅高。20日移動平均線や100日移動平均線の他、日足一目均衡表の雲下限などのチャートポイントが重なる109円台後半で売買が交錯したが、米長期金利の上昇を支えにドルがやや強含んだ。

なお、米紙ウォールストリート・ジャーナルはこの日、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が11月のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)に向け、9月21-22日の連邦公開市場委員会(FOMC)で合意を目指していると報じた。そのFOMCを来週に控え、市場は今週14日に発表される米8月消費者物価指数(CPI)に注目している。10日の米8月生産者物価指数(PPI)が上振れしており、CPIも高止まりする公算が大きい。こうした中では、米長期金利の低下リスクは小さいと見られ、ドルは底堅い推移が続きそうだ。

ただ、前週末の米国株の「引け味」が悪かった事から、本日は主要国の株価動向にも注目したい。主要国の株価が軟調となれば円に上昇圧力がかかりやすく、ドル/円の上値を抑える事も考えられる。

注目の経済指標

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注目のイベント

特になし

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