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南アフリカランド 月間為替予想「米FOMCで米金利下落するもランドの支援にならず」FXレポート 2024年1月

南アフリカランド相場見通し

目次

▼米FOMCを受けランドは下落から反発するも一時的
▼南アの経済指標結果はマチマチ…米金利下落でもランドの支援にならず

米FOMCを受けランドは下落から反発するも一時的

 南アフリカ・ランドの対ドル相場は、グローバルな為替市場におけるリスクセンチメント、そしてそれを大局的に反映して変動する安全通貨であるドルの名目実効為替レートと連動性が高い(第1図)。

南アランド対ドル相場とドル名目実行為替レート

第1図:南アフリカ・ランド対ドル相場とドル名目実効為替レート

11月以降、雇用指標の減速やインフレ率の低下を受けて下落に転じていたドルは、12月前半にかけて、一旦持ち直す動きもみられていたが、12月12、13日開催のFOMCで、これまでより踏み込んだ利下げ見通しが示されたことを受けて、改めて下落基調に転じた。ランドは国営物流会社の経営問題などを嫌気してか、11月以降のドルの下落局面でも独歩安ともとれる軟調な推移を示していたが、12月FOMCを受けたドルのさらなる下落局面では、大きく反発した。もっとも、さらなるランドの反発は限定的で、一定の上値の重さは残っている印象だ。

南アの経済指標結果はマチマチ…米金利下落でもランドの支援にならず

最近公表された南アフリカの経済指標では、製造業生産は持ち直した一方、小売売上は落ち込むなどマチマチな内容で、売買材料の決め手を欠いている面があろう。加えて、最近のドル下落局面ではその受け皿として、ランドのような新興国通貨よりも、主に円や豪ドルなど先進国通貨が選ばれている傾向がある(第2図)。新興国経済全般に影響が大きい中国経済が依然停滞感を払拭できないことなどもあり、米金利低下でもリスク選好が大きくは強まらず、ランドを含む新興国通貨全般の重石になっている可能性があろう。目先利下げ見通しを材料にしたドル下落圧力は一定のランド支援要因となり得るが、上値が重く、材料次第ではボラタイルな動きになる展開も警戒しておきたい。

主要通貨対ドル上昇率 12/1~12/25

第2図:主要通貨対ドル上昇率(12/1→12/25)

南アランド/円 週足チャート

南アランド円 週足チャート

南アフリカランド 特設サイト:
 南アフリカランドのスワップポイントと見通し|初心者でも分かるFX投資|外為どっとコムのFX

チャート:
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店頭FX(外国為替保証金取引)における新興国通貨取引のリスクについて
当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
橋本 将司氏 公益財団法人 国際通貨研究所 経済調査部 上席研究員
橋本 将司(はしもと・まさし)氏
慶應義塾大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。国際通貨研究所研究員、グローバルマーケットリサーチ・シニアアナリスト、経済調査室ニューヨーク駐在などを歴任し、グローバルな為替市場やマクロ経済に加え、米国金融業界や金融規制など幅広い分野の調査業務に従事。現在国際通貨研究所において、為替市場や主要国の金融政策・マクロ経済動向の分析を担当。理論的な観点からの為替市場分析を得意とする。
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