南アフリカランド/円(ZAR/JPY)は現在8円台近辺で推移しています(2022年5月11日時点)。
一方、米ドル円やユーロ円は100円以上のレートとなっています。FXでは取引に最低限必要な証拠金はレートをベースに算出されます。
レートが低ければ低いほど、必要な証拠金は少なく済みます。
例えば1Lotで取引する場合、米ドル円では5,300円程度が必要ですが、南アフリカランド/円(ZAR/JPY)だと400円となり10分の1以下です。(2022年5月11日時点)
![]() 南アフリカランド/円 |
![]() メキシコペソ/円 |
![]() 人民元/円 |
|
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買いレート | 8.148円 | 6.436円 | 19.486円 |
1日のスワップポイント | 97円※2 | 127円※2 | 80円 |
スプレッド 原則固定(例外あり)※A |
0.5銭※3 | 0.2銭 | 0.9銭 |
保証金 | 400円 | 300円 | 900円 |
2022年5月5日時点
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南アランド/円(ZAR/JPY)は、2016年1月に中国の経済不安を発端とする「南アランド・ショック」が発生し、一時6.2円台へと急落しました。
その後、与党ANCの党首交代が決まった2017年12月には経済改革への期待から一時9円台を回復しましたが、2018年2月以降は国内の景気低迷などを背景に再び上値が重くなりました。
2020年に入ると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う金融不安からランドが売られ、5.5円台を付けて最安値を更新。
しかし、その後は商品価格の上昇を背景に順調な回復を見せ、2021年6月には8円台を回復。2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後もエネルギー価格の上昇が加速する中で堅調に推移しています。
南アフリカランド/円(ZAR/JPY)は現在8円台近辺で推移しています(2022年5月11日時点)。
一方、米ドル円やユーロ円は100円以上のレートとなっています。FXでは取引に最低限必要な証拠金はレートをベースに算出されます。
レートが低ければ低いほど、必要な証拠金は少なく済みます。
例えば1Lotで取引する場合、米ドル円では5,300円程度が必要ですが、南アフリカランド/円(ZAR/JPY)だと400円となり10分の1以下です。(2022年5月11日時点)
南アフリカは1994年のアパルトヘイト廃止後から着実に経済成長を果たし、 現在ではアフリカの全GDPの約20%を占め、アフリカ諸国の中でも第2位の経済大国としてアフリカ経済をけん引しています。なお、南アフリカはアフリカで唯一のG20参加国となっています。
またインドと友好関係を持っているため、今後のインド経済の発展の恩恵を受ける可能性があります。
現在では南アフリカのGDPの69%が第三次産業になっていますが、鉱物資源の輸出は外貨獲得の大きな柱です。
レアメタルであるプラチナ(白金)や鉄鉱石、金やダイヤモンドなどが主な輸出品となっています。
パラジウムなど、自動車製造に欠かせない金属の輸出も行っています。
これら鉱物の価格上昇は、南アフリカの経済に潤いをもたらすことになります。
南アフリカの政策金利は4.25%(2022年3月時点)で、超低金利の日本とは大きな差があります。
この金利差により生み出されるのがスワップポイントです。スワップポイントとは、2国間の金利差から得られる利益のこと。
日本円のような低金利通貨を売って、南アフリカランド(ZAR)のような高金利通貨を買うと、両通貨の金利の差額を受け取ることができるのです。
※通貨ペアを構成する通貨のうち、相対的に高金利の通貨を売った場合、または相対的に低金利の通貨を買った場合には、その取引数量相当のスワップポイント(通貨ペアを構成する両通貨の金利差の調整額)の支払い額が日々蓄積され、時間の経過に比例して損失額が大きくなりますのでご注意ください。また、現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合には、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転ずる可能性がございます。
はじめに
南アフリカランド相場は、国内の政治や経済の影響で変動するほか、
金やプラチナなどの貴金属の産出国である事から、これらの価格と連動しやすい。
リスクとして意識しておきたいものは以下のとおりである。
政治
汚職疑惑が絶えなかったズマ前大統領に代わり2018年2月にラマポーザ大統領が就任。
総選挙を控えて、ラマポーザ大統領が痛みを伴う改革を進められるか、その手腕が問われている。
経済
2018年4-6月期には、農産物の不作などもあってマイナス成長に陥った。
その後はプラス成長に戻ったが、新興国としては低い伸びにとどまっている。
一方、インフレ率は4-5%台で下げ渋っている。
電力会社や航空会社など、経営難の国営企業が散見される。
金価格
2018年は春先から夏場にかけて米ドルが上昇する中で金価格が下落。
ランドは金価格とともに大きく下落した。
南アランドを巡っては、昨年末に同国において新たな変異株(オミクロン株)が確認されたことを受けて調整の動きが一段と強まる事態に見舞われた。その後は感染拡大の動きが急激に広がったものの、すでにピークアウトが意識されるなど感染動向の改善が進むことが期待される。他方、同国は外貨準備高が過少であるなど経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)が脆弱な国のひとつであり、国際金融市場が動揺する度に資金流出圧力が高まりやすく、米FRBの「タカ派」傾斜やそれに伴う米ドル高はランド相場の重石になることが懸念される。昨年11月の統一地方選では与党ANCの得票率が民主化以降で初めて半数を下回るなど、同党の分裂が懸念されるなかで政治の不安定化が表面化するリスクをはらんでいる。次期総選挙は2024年と先の話であるが、政局の混乱に伴う政治の不安定化は政策運営を通じて経済の行方に影響を与えるとともに、ランド相場の行方にも影響を与える可能性に注意が必要と言える。
執筆:執筆:2022年1月11日