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メキシコペソ 月間為替予想「政策金利は6会合連続で据え置き…しばらく維持しそう?」FXレポート 2024年1月

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目次

▼メキシコの経済状況
▼メキシコ中銀の金融政策
▼メキシコペソの相場予想

メキシコの経済状況

21日発表されたメキシコの12月前半のCPIは前年同期比4.46%となり11月後半の4.32%から上昇しました。予想の4.36%も上回りました。上昇の原因としてINGEI(メキシコ国立統計地理情報院)は農業関連の価格上昇とサービス業のインフレ上昇をあげました。
メキシコ政府は投資促進策を導入して外資系企業の誘致を目指します。ロペスオブラドール大統領は2018年の就任以来は自身の支持基盤である低所得者向けの政策に集中しており、企業の投資優遇に対しては距離を置いていました。
それが競争力を強化して、メキシコの国際的な地位を強固にするためと投資促進策の導入を決めました。対象は自動車部品、電池、食品などの10業種で投資の最大90%を即時償却でき研修費用なども損金算入できるメリットがあります。
ただ優遇期間は2024年12月までと、輸出額が総取引高の50%を超える企業しか優遇が受けられず、現状メキシコに進出している企業にしか恩恵がありません。

メキシコ中銀の金融政策

12月14日メキシコ中央銀行は政策金利を11.25%に据え置きました。据え置きは予想通りで6会合連続になります。
声明ではインフレ率を目標の3%±1%に戻すためには当面は政策金利を現行水準で維持する必要があると表明しました。そしてインフレ率は2025年第2四半期に目標の水準に戻るという予想を維持しました。
前回のレポートで書きましたが、11月23日に発表された11月9日会合の議事要旨で利下げ時期をめぐる議論が明らかになりました。
一方で今回会合の声明では金利の現行水準での維持を当面は継続することを表明しました。
12月18日にロドリゲス・メキシコ中銀総裁のインタビューがメキシコ紙のエル・フィナンシエロに掲載されました。ロドリゲス総裁は「インフレは大きく鈍化したが慎重さが必要。金利を下げるときは緩やかなものになるとみている」と述べました。また「インフレ予想を引き上げたがトレンドが変化するとは思っていない」と述べました。

メキシコペソの相場予想

レートは12月25日時点です。
12月のドル/ペソは17.39ペソ付近でスタートし、5日に17.566ペソと月の高値まで上昇しましたが、その後は下落して22日16.9315ペソまで下落しています。11月安値17.03ペソを下回り17ペソを割れています。
9月の安値16.99ペソを割れていますが、9月はここから18.49ペソまでドルは上昇しました。しかしあの時とは異なりドルは下落局面になっており、17ペソ割れで止まらないと8月の安値16.69ペソ付近への下落を予想します。
12月のメキシコペソ/円は8.525円付近でスタートし8.585円付近まで上昇しましたが7日に8.12円付近まで下落しました。その後8.47円付近まで上昇し8.36円付近で推移しています。
8.12円付近がサポートとなり8.42円付近に一目均衡表の雲の下限、25日移動平均線が位置し8.42~8.45円付近が短期的なレジスタンスになっています。ここを上抜けできれば12月の高値8.58円付近への上昇を予想します。
一方で8.42~8.45円付近がレジスタンスとなれば8.15~8.45円のレンジを予想します。

メキシコペソ/円 週足チャート

メキシコペソ/円 週足チャート

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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